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岩井俊二監督 『リップヴァンウィンクルの花嫁』 鑑賞後の感想・あらすじ ・予告動画 黒木 華 綾野 剛 Cocco 出演

2016年、東京、ひとりの女性、そして、精一杯生きるということ。主演に黒木 華を迎え、岩井俊二待望の実写長編作が完成!

【リップヴァンウィンクルの花嫁】 ディノスシネマズ札幌劇場 3月26日(土)公開

RVWポスターカット横写真

女優たちの新たな魅力をスクリーンへと昇華させてきた岩井俊二監督が、本作の主演に迎えたのは『小さいおうち』でベルリン国際映画祭・銀熊賞(女優賞)を受賞、TBS ドラマ『天皇の料理番』の好演も記憶に新しい女優、黒木華。共演に、現在TBS ドラマ「コウノドリ」に主演し出演映画も相次いで公開される今最も多忙な俳優、綾野剛を配し、豪華キャストが実現した。

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舞台は東京。派遣教員の皆川七海(黒木)はSNSで知り合った鉄也と結婚するが、結婚式の代理出席をなんでも屋の安室(綾野)に依頼する。新婚早々、鉄也の浮気が発覚すると、義母・カヤ子から逆に浮気の罪をかぶせられ、家を追い出される。苦境に立たされた七海に安室は奇妙なバイトを次々斡旋する。最初はあの代理出席のバイト。次は月100万円も稼げる住み込みのメイドだった。破天荒で自由なメイド仲間の里中真白(Cocco)に七海は好感を持つ。真白は体調が優れず、日に日に痩せていくが、仕事への情熱と浪費癖は衰えない。ある日、真白はウェディングドレスを買いたいと言い出す。

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主人公の七海(黒木)はSNSで知り合った、地味で無難な感じの男に愛を感じないまま派手な結婚式を上げるが、トラブルによりその結婚が破綻する。劇中の披露宴のシーンはあるある!!と良く見るホテル派手婚を風刺しているようで小気味良い。

七海の苦難からメイドのバイトへと、様々な経験を乗り越えていくが、謎の安室(綾野)や真白(Cocco)に振り回されながらも、七海は次第に強くなっていく。孤独な都会の中で出会った、七海と真白の不思議な友情、真白の感謝の気持ち…3時間という長めの上映時間は、ミュージックビデオのようで、岩井俊二監督からのメッセージが伝わる心温かい作品。

【リップヴァンウィンクルの花嫁】という映画のタイトルの意味は、ストーリーの中で理解できるだろう。黒木華は流石の演技力だが、脇を添えるCoccoの演技には驚いた。ホロッと泣けるシーンもあり、Coccoの挿入歌がストーリーを美しく盛り上げてくれる。

【監督・脚本】 岩井俊二    【出演】黒木 華 綾野 剛 Cocco   原日出子 地曵 豪 毬谷友子 和田聰宏 佐生有語 夏目ナナ 金田明夫 りりィ
【原作】岩井俊二『リップヴァンウィンクルの花嫁』(文藝春秋刊)
(C)RVW フィルムパートナーズ.

投稿者プロフィール

佐藤 友美
2013年にHokkaido Movie Review・新作映画の最速レビューサイトを立ち上げ『映画レビューサッポロ from HMR』として2017年10月にwebを一新。
旅好きで映画ロケ地のツアー取材が得意。FMラジオでの映画紹介を経てからの映画ライターと本Webサイトのデザインを担当。
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