
『ブゴニア』は、『哀れなるものたち』で知られるヨルゴス・ランティモスが監督を務める最新作。製作には『ミッドサマー』のアリ・アスターが名を連ね、さらに『パラサイト 半地下の家族』の製作陣も参加する国際共同プロジェクトとして発表されている。世界的評価を受けるクリエイターが結集した注目作であり、その組み合わせ自体が大きな話題を呼んでいる。実力派スタッフ陣による新たな挑戦として、公開前から高い期待が寄せられている作品である。

人気絶頂のカリスマ経営者ミシェルを誘拐したのは、陰謀論者の冴えない男2人組。ミシェルが宇宙人だと信じ込む彼らの要求はただ一つ。「地球から手を引け――」。製薬会社オークソリスの女性CEOで、業界を牽引するトップリーダーとして著名なミシェル・フラー(エマ・ストーン)。帰宅した彼女は突如覆面の男2人に襲われ、麻酔を打たれて誘拐される。犯人は、彼女を“地球を滅ぼす宇宙人”だと妄信するテディと従弟ドン。4日後の月食の夜、母船へ連れて行き、地球から撤退するよう交渉させろと要求する。

ヨルゴス・ランティモス監督が5度目のタッグとなるエマ・ストーンを主演に迎えて描いた誘拐サスペンス!
今作は韓国映画「地球を守れ!」をリメイクしたものだが、注目したいのは「ミッドサマー」をはじめ印象深い作品を世に送り出している鬼才、アリ・アスターがプロデューサーに名を連ねている点。
彼の才能やセンスに惚れ込んでいる自分としては、これだけでも期待が膨らんでしまう。
世界的に知られた製薬会社のカリスマ経営者ミシェル(エマ・ストーン)が、何者かに誘拐された。
犯人は、ミシェルが地球を侵略する宇宙人だと固く信じる陰謀論者のテディ(ジェシー・プレモンス)と彼を慕う従弟のドン(エイダン・デルビス)。
この2人の言動は面白おかしく描かれているが、世の中に一定数いるのは確か。彼らにとっては正義の行動なのだろう。
ミシェルはテディの自宅の地下室に監禁されながら、彼らの馬鹿げた要望を一蹴し、なんとか言いくるめようとするのだかこの駆け引きが見所。
状況が好転したと思わせた直後に形勢は逆転。このし烈な主導権争いが面白く、目が離せないストーリーだった。
予想外の方向へと転じていく荒唐無稽な誘拐劇はどのような結末を迎えるのか。
エマ・ストーンとジェシー・プレモンスの怪演!血みどろの衝撃描写!冴え渡るブラックユーモアなど、なかなか見応えある作品だ。


キャスト: エマ・ストーン
ジェシー・プレモンス
エイダン・デルビス
監督: ヨルゴス・ランティモス
原作: 韓国映画『地球を守れ!』(2003)
原題:Bugonia
2025年/アイルランド・イギリス・カナダ・韓国・アメリカ
カラー/ビスタサイズ/118分/PG12
配給:ギャガ、ユニバーサル映画
公式サイト
2025 FOCUS FEATURES LLC.
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