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『おいしい給食 炎の修学旅行』10月24日公開 作品レビュー

作品紹介

市原隼人主演の大人気シリーズ「おいしい給食」は、給食マニアの教師・甘利田幸男と、同じく給食マニアの生徒による“どちらが給食をおいしく食べるか”というユニークな戦いを描く学園グルメコメディ。
1980年代の中学校を舞台に、給食をめぐる笑いと涙、そして人間ドラマが展開する。2019年のドラマ版スタート以降、ドラマ3シリーズ、劇場版3本を重ね、今や国民的人気作に。
そして最新作『おいしい給食 炎の修学旅行』の舞台は1990年の函館。これまでの給食バトルから飛び出し、青森・岩手への修学旅行という“食の旅”が始まる。

ストーリー

1990年初夏、函館。給食をこよなく愛する中学教師・甘利田幸男(市原隼人)は、今日も献立に胸を高鳴らせて校門に立つ。
しかしその前に立ちはだかるのは、アレンジ給食の天才・粒来ケン。二人の静かな“給食バトル”は続いていた。
そんなある日、修学旅行の行き先が発表される――行き先は青森と岩手。生徒たちの学びの旅…のはずが、甘利田の頭の中はご当地グルメのことでいっぱい。

フェリーで本州に渡り、名物「せんべい汁」に舌鼓を打つ甘利田。しかしケンがまさかのアレンジ勝負を仕掛ける。さらに旅先では、ケンが他校の生徒に絡まれる事件が発生。止めに入ろうとした甘利田の前に、かつての同僚・御園ひとみが現れる。
修学旅行は波乱の予感!?
果たして、函館を離れた甘利田はどんな食と出会い、粒来ケンとの勝負、スパルタ教師との確執、そしてひとみ先生との恋の行方はいかに――!?

作品レビュー

『おいしい給食』がまさかの劇場版4作目!?

市原隼人が給食マニアの中学校教師・甘利田幸男にふんする人気作!それがまさかこんなにシリーズ化するとは。自身も好きな作品であるが故にこの英断に感心すら覚える。

シリーズ第3弾から田澤泰粋、栄信、六平直政、いとうまい子、高畑淳子、小堺一機が続投。ドラマのシーズン1及び劇場版第1作に出演していた武田玲奈のカムバックや新キャスト片桐仁などインパクトのあるキャラクターが揃った。

「おいしい給食」の舞台は1980年代。給食を中心に世界が回る甘利田が繰り広げる学園グルメコメディーで、初めてドラマを見たときに受けた衝撃はなかなかのものだった。

現在までにドラマ3シリーズと劇場版3本が公開され、遂に劇場版第4弾が世に放たれる事となる。

己の給食道を追及する教師・甘利田幸男と3年生の粒來ケンらが向かうは北東北。遂に修学旅行の幕開けである。

修学旅行先でも粒來ケンとの”給食の美味しい食べ方バトル”は続くが、どうみても5歩くらいリードしている粒來に対して果敢に挑む甘利田が面白い。

旅行先ではひょんなことから常節中学校時代の同僚・御園(武田玲奈)と再会を果たし、そこで提案された「給食交流会」という名のバトルに臨むことになる。

「訪れた中学校と給食でもてなして交流を深め合う」という名目の交流会で甘利田や粒來を待ち受けたものとは。

給食はおいしく食べるもの。

食べ物への感謝や食事のマナーとして美しく頂く事は大切だが、時間内に必死になって食べる事や食べられないものを無理に強要するのは本当に教育といえるのか。

人との食事の時間が苦痛になってしまっては生徒の将来にも関わると思う。

もしそのような学校やクラスがあるのだとしたら、栄養ある食事をおいしく頂くというその根本に立ち戻って欲しいところだ。

甘利田の食べ方が正解とも思えない(何なら常に大人げない)が、給食を愛するその姿勢には頭が下がる思いだ。

良いところで良い感じに流れるクラシックや和の旋律も味わいながら楽しんで欲しい作品だ。

『おいしい給食 炎の修学旅行』


キャスト: 市原隼人/武田玲奈/田澤泰粋/栄信/田中佐季
片桐仁/いとうまい子/赤座美代子/六平直政/高畑淳子/小堺一機
監督:綾部真弥
企画・脚本:永森裕二
主題歌:「君の花~4th session~」(AMG MUSIC)
2025/日本語/5.1ch/ドルビーデジタル/114分
公式サイト
©2025「おいしい給食」製作委員会

投稿者プロフィール

兼平ゆきえ
兼平ゆきえ
映画・音楽・本 など 観たり聴いたり読んだりと忙しく過ごすのが好きなインドア派。恵庭発 北海道のMUSIC&ART情報サイト From E…代表。不定期で企画LIVEを開催。2018年7月から 恵庭市のコミュニティFM e-niwa にて、映画や音楽の話を中心とした番組『From E…LIFE(フロムイーライフ)』を放送開始。
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