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実写版『はたらく細胞』12月13日公開 作品レビュー

作品紹介

シリーズ累計発行部数1000万部超の大ヒットマンガ『はたらく細胞』が、ついに実写映画に。細胞たちが擬人化され、私たちの体内で繰り広げる日々の奮闘を描くストーリーが、壮大なスケールで映像化された。ストレス、生活習慣、病気の影響をユーモアたっぷりに描きつつ、健康の大切さを改めて実感できる感動作。この冬、細胞たちの戦いを劇場で体感してみてはいかがだろうか?

ストーリー

映画史上最“小”の主人公・・・その名は、細胞!人間の体内の細胞、その数なんと37兆個。酸素を運ぶ赤血球、病原体と戦う白血球、そのほか無数の細胞たちが、あなたの健康と命を守るために日夜全力ではたらいているのだ。 高校生・漆崎日胡は、父親の茂と2人暮らし。
まじめな性格で健康的な生活習慣の日胡の体内の細胞たちは、いつも楽しくはたらいている。

一方、不規則不摂生に日々を過ごす茂の体内では、ブラックな労働環境に疲れ果てた細胞たちがいつも文句を言っている。親子でも体の中はえらい違いだった。 仲良し親子のにぎやかな日常。しかし、その体内への侵入を狙う病原体たちが動き始める…。漆崎親子の未来をかけた、細胞たちの「体内史上最大の戦い」が幕を開ける!?

作品レビュー

体内の世界を擬人化し、赤血球や白血球の働きをユーモラスかつ分かりやすく描いた『はたらく細胞』。原作やアニメ版が大人気となった本作が、ついに実写映画としてスクリーンに登場する。細胞たちの戦いをリアルに映像化した注目作だ。

ストレスや生活習慣が体内に与える影響、喫煙や飲酒がどれだけ過酷な環境を生むのかといった健康知識を、物語を通して学べるのが『はたらく細胞』の魅力。赤血球や白血球といった細胞たちが元気に働いてくれているおかげで、自分たちが生きていることを実感させてくれる。食生活や睡眠、運動といった日々の習慣を見直すきっかけにもなるだろう。

映画版では、母子家庭の父と娘という新たな人間ドラマが加わり、原作では描かれなかった視点から物語が展開される。父・茂役に阿部サダヲ、娘・日胡役に芦田愛菜が出演。家族としての絆と体内で繰り広げられる細胞たちの奮闘が絶妙にリンクし、健康の大切さがより一層伝わる仕上がりだ。

主演は永野芽郁(赤血球役)と佐藤健(白血球役)。さらに、キラーT細胞を山本耕史、NK細胞を仲里依紗が熱演。豪華なキャスト陣が、それぞれの個性を活かして細胞たちを演じている。

本作の魅力は、原作やアニメのストーリーを巧みに要約しつつ、健康をテーマにした深いメッセージ性を持っているところだ。例えば、ストレスのない生活や規則正しい習慣が体内に与えるポジティブな影響。そして、喫煙や飲酒が細胞たちをどれだけ追い詰めるか。映画を観終わる頃には、健康的な生活への意識が高まるだろう。

重篤な病気に立ち向かう細胞たちの奮闘ぶりも見どころのひとつだ。激しい戦いを繰り広げながらも、どこか愛らしいキャラクターたちが命の大切さを教えてくれる。

健康的な食事、適度な運動、質の良い睡眠、そして笑顔が免疫力を高める――そんな基本的なことを改めて再確認できる作品だ。泣いて笑って、体内への感謝とともに新しい年を迎える。映画『はたらく細胞』は、そんな体験を届けてくれる一本になるはずだ。

『はたらく細胞』12月13日公開

原作:清水茜『はたらく細胞』(講談社「月刊少年シリウス」所載)
原田重光・初嘉屋一生・清水茜『はたらく細胞BLACK』(講談社「モーニング」所載)監督: 武内英樹
脚本: 徳永友一
主題歌:Official髭男dism「50%」(IRORI Records/PONY CANYON Inc.
出演: 永野芽郁、佐藤健
芦田愛菜、山本耕史、仲里依紗、松本若菜、染谷将太
板垣李光人、加藤諒、加藤清史郎、
深田恭子 / 片岡愛之助
新納慎也、小沢真珠、鶴見辰吾、光石研
阿部サダヲ
配給: ワーナー・ブラザース映画
上映時間:1時間50分
公式サイト
©清水茜/講談社 ©原田重光・初嘉屋一生・清水茜/講談社
©2024映画「はたらく細胞」製作委員会

投稿者プロフィール

佐藤 友美
2013年にHokkaido Movie Review・新作映画の最速レビューサイトを立ち上げ『映画レビューサッポロ from HMR』として2017年10月にwebを一新。
旅好きで映画ロケ地のツアー取材が得意。FMラジオでの映画紹介を経てからの映画ライターと本Webサイトのデザインを担当。
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