主演・堂本剛×監督・脚本 荻上直子で映画『まる』。2024 年にデビュー26 周年を迎えたKinKi Kids として国民的スターの顔を持ち、ソロとしても独自の道を切り開く堂本剛が、『金田一少年の事件簿 上海魚人伝説』(1997)以来、27 年ぶりに待望の映画主演を果たす。
堂本が演じるのは、美大卒だがアートで身を立てられず、人気現代美術家のアシスタントしている男・沢田。独立する気配もなければ、そんな気力さえも失って、言われたことを淡々とこなすことに慣れてしまっている。ある日、通勤途中に事故に遭い、腕の怪我が原因で職を失う。
部屋に帰ると床には蟻が1匹。その蟻に導かれるように描いた◯(まる)を発端に、日常が◯に浸食され始める奇想天外な物語だ。これまで自らストーリーを進めていく役柄の多かった堂本が、不思議な事態に巻き込まれていくキャラクターで、27 年ぶりの主演にして新境地を魅せる。
そんな本作の監督を務めるのは、数々のオリジナル脚本で話題作を生み出し、『彼らが本気で編むときは、』(17)で第67 回ベルリン国際映画祭・観客賞&審査員特別賞を受賞、『波紋』(23)で第33 回日本映画批評家大賞・監督賞を受賞するなど、国内外で高い評価を得る荻上直子監督。円熟の域に達した荻上監督の、作家としての神髄が凝縮されたともいえるテーマで堂本と初タッグを組む。
人生が転がり始めた男に襲い掛かる、奇想天外な出来事!心までぐるぐる回り出す、至福の映画体験。
美大卒だがアートで身を立てられず、人気現代美術家のアシスタントをしている男・沢田。独立する気配もなければ、そんな気力さえも失って、言われたことを淡々とこなしている。ある日、通勤途中に事故に遭い、腕の怪我が原因で職を失う。部屋に帰ると床には蟻が1匹。その蟻に導かれるように描いた○(まる)が知らぬ間にSNSで拡散され、正体不明のアーティスト「さわだ」として一躍有名になる。突然、誰もが知る存在となった「さわだ」だったが、段々と○にとらわれ始めていく…。
丸、蟻、丸、蟻、蟻、丸、丸、丸。。
そしてー
あるきっかけから、突然変化する沢田を取り巻く環境。謎多きアーティスト”さわだ”に世間は夢中で、無心で描いたはずの絵画の中に込められたメッセージを世界中の人が考察するという不測の事態。
沢田を演じている堂本剛自体も種類は違えど実際に同じような体験をしてきたのではないかと考えると、一層このストーリーが深く感じられた。
ひとり歩きするその大きな渦に翻弄されながらも、自らの存在について考える日々。
隣人であり売れない漫画家の横山(綾野剛)や同級生をはじめ他人を傷付ける言葉を発する人がいる一方で、アルバイト先のコンビニ店員・モー(森崎ウィン)や謎の先生の言葉は沢田だけでなく夢を抱く人に勇気をくれる温かいものだった。
主演である堂本剛は勿論だが、脇を固めるキャストそれぞれが思っていた以上に役にぴったりとハマっている。
展開が早くスピード感のあるストーリーにも関わらず、ぼんやりしがちな沢田の速度に引っ張られてか せかせかとした印象が無い心地よいテンポの作品。
堂本剛自身が「.ENDRECHERI./堂本剛」として音楽を担当した事で、沢田の、ひいてはこの映画の内容とのシンクロ率の高い仕上がりになっていた。是非音楽にも注目して欲しい。
===公開記念パネル展開催===
「まる」の公開を記念し、玉光堂グループ3店舗でパネル展の開催が決定!
※公開〜1週間程度を予定しておりますが、店舗により期間延長の場合があります
・玉光堂四丁目店(札幌)
・玉光堂イオン千歳店(千歳)
・バンダレコード名古屋茶屋店(名古屋)
出演:堂本剛 綾野剛 / 吉岡里帆 森崎ウィン 戸塚純貴 おいでやす小田 濱田マリ
柄本明 / 早乙女太一 片桐はいり 吉田鋼太郎 / 小林聡美
監督・脚本:荻上直子『かもめ食堂』『彼女が本気で編むときは、』
音楽:.ENDRECHERI./堂本剛
製作・配給:アスミック・エース
公式サイト
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