• 道内最大級の映画レビューサイト

『告白 コンフェッション』 作品レビュー

作品紹介

福本伸行「カイジ」× かわぐちかいじ「沈黙の艦隊」 黄金タッグによる奇跡のコミックが実写映画化!生田斗真 × ヤン・イクチュン 日韓実力派俳優がW主演で圧巻の演技をもって凌ぎを削る!
原作「告白 コンフェッション」は、1998年にヤングマガジンアッパーズで連載され、名匠二人の共作が大きな話題を呼んだ人気コミック。死を覚悟した親友の最期の“告白”を聞いてしまった男と、言ってしまった男。山小屋内で進んでいく、二人のこの上なく気まずい一夜を、圧倒的なスリルとスピード感で描ききった作品は、今なお、多くの読者の心を惹きつけ続けている。

告白を“聞いてしまった男”、浅井啓介を演じるのは、多彩な演技で観客を魅了し続ける俳優、生田斗真。そして、自らの罪をうっかり“言ってしまった男”、リュウ・ジヨンを演じるのは、ヤン・イクチュン。彼が監督・脚本・主演をつとめた『息もできない』(10)は、国際映画祭・映画賞で25以上もの賞に輝き、世界で話題となった。また、日本でW主演をつとめた『あゝ、荒野 前編/後編』(17)では日本国内で高い評価を集め、数々の映画賞を受賞した。日韓を代表する演技派俳優のコラボレーションは果たしてどのような化学反応を生み出すのか!?
そして、監督を務めるのは、『リンダ リンダ リンダ』(05)『苦役列車』(12)『オーバー・フェンス』(16)などの作品で高い評価を集め、話題作『カラオケ行こ!』(24)も現在公開中の山下敦弘。個性溢れるキャラクターの魅力を切り出すことに定評のある山下監督が、自身のキャリアでも初のジャンルとなる密室劇で極限状態に置かれた二人の男をどのように描くのか注目だ。

ストーリー

大学山岳部OBで親友の浅井とジヨンは、16年前、大学の卒業登山中に行方不明となって事故死とされている同級生の西田さゆりへの17回忌となる慰霊登山中、猛吹雪により遭難してしまう。脚に大怪我を負ってしまい、死を確信したジヨンは、実は16年前にさゆりは自分が殺害したのだと浅井に‘告白’する。
長きに渡り背負ってきた十字架を降ろしたことで安堵し、死を受け入れたジヨンだったが、その直後、眼前に山小屋が出現し、二人は一命を取り留めることに。薄暗い山小屋の中、明け方まで救助隊が来るのを待つ二人だったが、浅井はジヨンの態度がどこかおかしいことに気づく。
「ジヨンは明らかに告白したことを後悔しているに違いない…」。この上なく異様で“気まずい”空気が流れる山小屋内。そして、ジヨンの行動は常軌を逸し始め、狂気をはらんでいくのだったが―。

作品レビュー

最期に聞いてくれ……

雪山で遭難し、死を覚悟した友人からの衝撃的な告白。

そしてまさかの助かりそうな兆し。

救助隊の到着を待つまでの気まずい空気はなんとも耐えがたい時間だ。

言った方も聞いた方もどちらも冷静ではいられない。

 親友だよな

 おまえは信じられない

不穏なやり取りが続く緊迫した状況下で徐々に見えてくるそれぞれの本質。

無かった事にはならない秘密の告白は新たな惨事を招くのか?!

言わなきゃ良かった、そして聞きたくなかった。観ていて2つの感情が生まれるがどちらの立場にもなりたくないこの事態。

疑念が疑念を生み、最早相手を信じる事も出来ない。

果たして無事に救助される瞬間を迎える事が出来るのか……

「賭博黙示録カイジ」の福本伸行が原作、「沈黙の艦隊」のかわぐちかいじが作画を手がけた漫画「告白 コンフェッション」を、生田斗真とヤン・イクチュンのダブル主演で実写映画化。

主題歌はマキシマム ザ ホルモンが担当し、生田斗真もゲスト参加している。

狂気溢れる楽曲は予告映像などでも観ることが出来るので必見だ。

緊張と恐怖の密室サスペンス。

この春、最初の恐怖を是非映画館で味わって欲しい。

『告白 コンフェッション』


原作:福本伸行 
作画 かわぐちかいじ『告白 コンフェッション』(講談社「ヤンマガKC」刊)
主演:生田斗真 ヤン・イクチュン 奈緒
監督:山下敦弘   
脚本:幸修司 高田亮
主題歌:マキシマム ザ ホルモン 
配給:ギャガ
公式サイト
©2024 福本伸行・かわぐちかいじ/講談社/『告白 コンフェッション』製作委員会

投稿者プロフィール

兼平ゆきえ
兼平ゆきえ
映画・音楽・本 など 観たり聴いたり読んだりと忙しく過ごすのが好きなインドア派。恵庭発 北海道のMUSIC&ART情報サイト From E…代表。不定期で企画LIVEを開催。2018年7月から 恵庭市のコミュニティFM e-niwa にて、映画や音楽の話を中心とした番組『From E…LIFE(フロムイーライフ)』を放送開始。
error: Content is protected !!