アニメーション映画新時代。新たな未来へ。
制作:MAPPA×監督:岡田麿里×主題歌:中島みゆき
大人も泣けるアニメとして300万人の心を動かし、大ヒットを記録した「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」などアニメに馴染みのない人たちの心も掴む脚本家であり、監督デビュー作となった『さよならの朝に約束の花をかざろう』で国内外から高い評価を得た岡田麿里監督最新作。
岡田監督の魅力が200%詰まったMAPPA初のオリジナル劇場アニメーション。 主題歌は、作品世界に惚れ込んだ中島みゆきが初のアニメーション映画への書き下ろし楽曲「心音(しんおん)」を提供。常識を完全に破壊し、ここから新たな未来を創り上げるエポックメイキングな作品が誕生した!
主人公・菊入正宗役を「呪術廻戦」虎杖悠仁役の榎木淳弥、正宗の同級生・佐上睦実役を「SSSS.GRIDMAN」新条アカネ役の上田麗奈、謎の少女・五実役を「リコリス・リコイル」クルミ役の久野美咲が演じる。
また、主人公・正宗の父親で、製鉄所に勤める菊入昭宗役を瀬戸康史、同じく製鉄所に勤め、何かと正宗を気にかける叔父・菊入時宗役を林遣都が演じることも明かされている。
変化を禁じられた世界で、止められない“恋する衝動”を武器に、未来へともがく者たちの物語 製鉄所の爆発事故により出口を失い、時まで止まってしまった町で暮らす14歳の正宗。いつか元に戻れるようにと、何も変えてはいけないルールができ、鬱屈とした日々を過ごしていた。ある日、気になる存在の謎めいた同級生・睦実に導かれ、製鉄所の第五高炉へと足を踏み入れる。そこにいたのは言葉の話せない、野生の狼のような少女・五実――。二人の少女とのこの出会いは、世界の均衡が崩れるはじまりだった。止められない恋の衝動が行き着く未来とは?
恋する衝動が、世界を壊すー
菊入正宗14歳。
いつもの仲間といつものように笑い合って過ごしていたある日に起きた製鉄所の爆発事故。
何事もなかったように元に戻ったと思えたそこは、全ての出口を閉ざされ時間まで止まってしまった町だった。
閉塞的な場所、変わらない事を望まれる生き方に疑問を感じながらもそれに従い暮らす住民たち。
そんな中、謎めいた同級生・佐上睦実と野生の狼のような不思議な少女・五実に心を揺さぶられた正宗の取った行動は是か非か。
正宗だけでなく、自分たちの未来のために最後まで諦めずに抗う姿は青春の煌めきそのものだ。
閉ざされた世界も、稀に漏れ見える別の景色も、切なく温かい失恋すらも美しく描かれていている壮大なアニメーション。
「呪術廻戦」の榎木淳弥が主人公・正宗、上田麗奈が同級生・睦実、久野美咲が謎の少女・五実の声を担当。
「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」などの脚本家として知られ「さよならの朝に約束の花をかざろう」で監督デビューを果たした岡田麿里の監督第2作となる今作。
製作陣として副監督の平松禎史、キャラクターデザイン・総作画監督の石井百合子、美術監督の東地和生ら、”さよ朝”のメインスタッフが再結集している。
それに加えて「呪術廻戦」や「チェンソーマン」のアニメーション制作会社・MAPPAとタッグを組んだオリジナル劇場アニメ。
それらの前情報によってかなり期待してしまっていた為、少し物足りなかった感は否めないが観て損はない作品と言える。
主題歌である中島みゆきの「心音」が、この作品のテーマを更に強く導いてくれているようで感動的だった。
「何も変えてはいけない」というルールはこの作品の中に限られた事ではない。
変化を恐れ、周りと違う考えを持つ事は危険だと咎められる鬱屈とした日々。それは今この瞬間にも続いているのではないだろうか。
原作:岡田麿里『アリスとテレスのまぼろし工場』
角川文庫/KADOKAWA 刊
監督:岡田麿里
脚本:岡田麿里
主題歌:中島みゆき「心音(しんおん)」
制作:MAPPA
出演:榎木淳弥 上田麗奈 久野美咲/八代拓 畠中祐 小林大紀 齋藤彩夏 河瀨茉希 藤井ゆきよ 佐藤せつじ/林遣都 瀬戸康史
配給:ワーナー・ブラザース映画 MAPPA
上映時間: 112分
公式サイト
©新見伏製鐵保存会