胸が締め付けられるような心地よいせつなさと、眠れぬ二人を優しく包み込むような夜の匂いが、胸の奥底に眠っていた“しあわせ”を呼び覚ます——。「富士山さんは思春期」「猫のお寺の知恩さん」で思春期の一瞬のきらめきをすくいとった青春漫画の旗手・オジロマコトが手がけた傑作「君は放課後インソムニア」が『ライアー×ライアー』などの森七菜と『MOTHER マザー』などの奥平大兼の主演で映画化!
「週刊ビッグコミックスピリッツ」(小学館)で好評連中、“君ソム”の愛称で親しまれている原作コミックは、お笑い芸人のケンドーコバヤシ氏や、テレビプロデューサーの佐久間宣行氏など多くの読者の熱狂的な支持を集め、現在もなお“君ソム”ファンが増殖中! 2023年4月からはアニメ版も放送されるなど、アニメ&実写映画の両軸で“君ソム”旋風が全国を席巻することは必至だ。
石川県七尾市の九曜高校。不眠症に悩む中見丸太はある日、校内で使われていない天文台を見つけ、自分の居場所にしようと決める。だがそこには同じクラスの曲伊咲という先客がいた。
「昼休みとかここに来てこっそり寝てるの。わたしだけの、秘密の場所」。なんと伊咲も、丸太と同じく不眠症に悩んでいた。ろくに話したことがなかったものの不眠症という秘密で繋がったふたりは、休み時間や放課後になると天文台で一緒に昼寝し、さらに眠れない夜には連れ立って街を散歩するように。「こんな景色が見られるなら、眠れないのも悪くはないね」。
ところがふたりの行動がばれ、天文台への立ち入り禁止の危機が迫る。寂しげな伊咲を前に、丸太は決意する。
「俺が天文部の部員になればここにいられますか」
伊咲との居場所を守るために──。
楽しくたって辛くたって同じ朝が来るんだからー
オジロマコト原作『君は放課後インソムニア』がアニメ化に続き実写映画化!
「ラストレター」の森七菜と「MOTHER マザー」の奥平大兼が主演を務め、青春の煌めきが詰まった作品に仕上がった。
高校1年生の中見丸太(なかみがんた/奥平大兼)は不眠症に悩まされている。
寝ようとしても寝られない長い夜が明け、いざ朝になり学校へ行くと襲ってくる睡魔によって肝心の授業には身が入らない毎日。
高校生活、そしてこれからの人生を思い不安や焦りに悩む彼の心情は想像に容易い。
そんな彼が偶然見つけた校内の使用されていない天文台は、クラスメイトの曲伊咲(まがりいさき/森七菜)にとっての拠り所だった。
同じ悩みを共有することで生まれる不思議な絆と、そこから始まった彼らの挑戦は心を動かされるものがある。
目標が出来、それに向かい奮闘する姿はキラキラとした青春映画そのものではあるが、この作品からは大人も得られる気付きがあった。
石川県を舞台にした作品なだけあって、撮影も主に石川県で行われており、のどかで美しい風景に癒される。壮大な星空は何よりも強い説得力があった。
不眠症は所謂国民病で、日本では一般成人の30〜40%が何らかの不眠症状を有していると言われている。
その原因はストレス・精神疾患・神経疾患・アルコール、薬剤の副作用など多岐にわたるが多くは不安からくるものではないだろうか。
不安を全て取り除く事は簡単では無いが、同じように悩む人がいるというだけで心が軽くなる。
“思っているよりも1人じゃない”という感覚はとても重要なのだ。
周りを気遣う思いやりは非常に大事だけれど、まずは自分を大切に出来なければ人にも優しくなれない。
抱え込み過ぎずに日々を前向きに生きる。それは大人も子供も関係なく、皆にとって必要な事だろう。
「東南角部屋二階の女」の池田千尋監督がメガホンをとり、「東京リベンジャーズ」シリーズの脚本家・高橋泉と池田監督が共同で脚本を手がけた。
出演︓森七菜、奥平⼤兼
桜井ユキ、萩原みのり、上村海成、安⻫星来、永瀬莉⼦、川﨑帆々花
⼯藤遥、⻫藤陽⼀郎、⽥畑智⼦、でんでん、MEGUMI、萩原聖⼈
原作︓オジロマコト「君は放課後インソムニア」(⼩学館「週刊ビッグコミックスピリッツ」連載中)
監督︓池⽥千尋
脚本︓髙橋泉 池⽥千尋
企画・制作プロダクション︓UNITED PRODUCTIONS
製作︓映画「君ソム」製作委員会
配給︓ポニーキャニオン
上映時間: 113分
公式サイト
©オジロマコト・⼩学館/映画「君ソム」製作委員会