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高橋一生主演『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』 作品レビュー

作品紹介

ドラマ「岸辺露伴は動かない」制作陣再集結!日本人漫画家史上初!ルーヴル美術館共同企画作品として描かれた、荒木飛呂彦初のフルカラー作品を仏パリロケ敢行で完全映画化!!

ストーリー

特殊能力を持つ、漫画家・岸辺露伴は、青年時代に淡い思いを抱いた女性からこの世で「最も黒い絵」の噂を聞く。それは最も黒く、そしてこの世で最も邪悪な絵だった。時は経ち、新作執筆の過程で、その絵がルーヴル美術館に所蔵されていることを知った露伴は取材とかつての微かな慕情のためにフランスを訪れる。
しかし、不思議なことに美術館職員すら「黒い絵」の存在を知らず、データベースでヒットした保管場所は、今はもう使われていないはずの地下倉庫「Z-13倉庫」だった。そこで露伴は「黒い絵」が引き起こす恐ろしい出来事に対峙することとなる…

作品レビュー

2020年末に高橋一生を主演に迎え実写ドラマ化され大きな反響を呼んだ『岸辺露伴は動かない』

放送決定時こそ賛否両論(否多め)あったものの、実際に始まってみるとかなりの高評価となり毎年放送される人気シリーズにまでなった。

あまりにもハマり役だった高橋一生と飯豊まりえ。2人が演じる岸辺露伴、泉京香の会話劇は物語の重要な役割を担っている。

高橋一生は荒木作品特有の言い回しを違和感無く再現。

中でも「しつっこいぞ!」の台詞が聞けた回などは、そこを堪能したいがために3回は観た。

そんな2人とその制作チームがフランスと日本を股にかけ劇場長編映画に挑んだのが今作『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』

ルーヴル美術館共同企画作品(日本人漫画家史上初!)として描かれた、荒木飛呂彦初のフルカラー作品を完全映画化したものとなる。

ヘブンズ・ドアーという特殊能力を持つ漫画家・岸辺露伴。

青年時代にその存在は聞いていたもののすっかり記憶から消えていた「最も黒い絵」

それは「この世で最も黒く、邪悪な絵」だという。

新作執筆の過程で突然その話を思い出した彼は、編集者・泉京香と共にルーヴル美術館へ取材に行く事に。

永い時を経て解放されるのはかつての慕情か、後悔か。

洗練された劇判が観る者を奇妙な世界へと誘う

美しいパリの街並みと岸辺露伴。荘厳華美なルーヴルと岸辺露伴。普段よりクラシカルな装いの岸辺露伴。どれをとっても見応え充分。

毎回楽しみにしている泉京香の小物使いの効いたファッションからも目が離せない。

若かりし露伴が抱いた淡い想いと「黒い絵」の謎。

彼が出会った黒髪の女性・奈々瀬役を木村文乃が、当時の露伴を長尾謙杜(なにわ男子)が演じた。

個人的には、コミック『岸辺露伴は動かない』拝読→ドラマシリーズ鑑賞→映画鑑賞→フルカラーコミック『岸辺露伴ルーヴルへ行く』拝読の順番が最高におススメ。

荒木飛呂彦の作品から伝わるルーヴルへのリスペクト、そして俳優陣・制作陣から伝わる原作へのリスペクト。

是非その目で見て欲しい。
 

『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』


出演:高橋一生  飯豊まりえ / 長尾謙杜 安藤政信 美波 / 木村文乃
原作:荒木飛呂彦「岸辺露伴 ルーヴルへ行く」(集英社 ウルトラジャンプ愛蔵版コミックス 刊)
監督:渡辺一貴
脚本:小林靖子
製作:『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』 製作委員会
制作プロダクション:アスミック・エース、NHKエンタープライズ、P.I.C.S.
配給:アスミック・エース
公式サイト
© 2023「岸辺露伴 ルーヴルへ行く」製作委員会 © LUCKY LAND COMMUNICATIONS/集英社

投稿者プロフィール

兼平ゆきえ
兼平ゆきえ
映画・音楽・本 など 観たり聴いたり読んだりと忙しく過ごすのが好きなインドア派。恵庭発 北海道のMUSIC&ART情報サイト From E…代表。不定期で企画LIVEを開催。2018年7月から 恵庭市のコミュニティFM e-niwa にて、映画や音楽の話を中心とした番組『From E…LIFE(フロムイーライフ)』を放送開始。
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