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『ゴーストブック おばけずかん』作品レビュー

作品紹介

『ALWAYS 三丁目の夕日』で懐かしい昭和の風景を、『DESTINY 鎌倉ものがたり』で妖しくも美しい黄泉の国を圧倒的なVFXで映像化して観るもの全ての心を奪った日本を代表する映画監督・山崎貴の最新作『ゴーストブック おばけずかん』が7月22日(金)に公開! “どんな願い事も叶えてくれる一冊の本=おばけずかん”を手に入れた子供たちを待ち受ける、数々の試練、新たな出会い、そして別れ――。「大人が知らないベストセラー」として子供たちに愛される児童書「おばけずかん」の世界を圧倒的なVFXで映像化して、手に汗握る冒険と、子供たちの成長物語を描きます。


本作の主人公は、総勢500人以上の中からオーディションで選ばれた城桧吏(じょう かいり)、柴崎楓雅(しばざき ふうが)、サニーマックレンドン、吉村文香(よしむら あやか)という運命の子供たち!山崎監督に見出された4人がおばけに立ち向かう子供たちを体当たりで演じました。さらに先生役として4年ぶりの映画出演となる新垣結衣が、子供たちが「おばけずかん」を手に入れるために訪れた古本屋の謎の店主役として神木隆之介が出演。
山崎監督がどうしても映画化したかった、まだ誰も観たことのない究極の異世界冒険ファンタジー『ゴーストブック おばけずかん』にぜひご期待ください。

ストーリー

学校中で噂になっている、夜中に子供たちの枕元に現れて「願いを叶えたいか?」と耳元でささやく、白い布をかぶった謎のおばけ。どうしても叶えたい願いがあった一樹(城桧吏)たちは、おばけに導かれるまま、どんな願いも叶えてくれるという「おばけずかん」を探すことに。臨時教員の瑤子先生(新垣結衣)と一緒に、あやしい店主(神木隆之介)のいる迷路のような古本屋で図鑑を手に入れるが、古本屋から出た外の世界は、もう彼らの知っている世界ではなかった――。

図鑑の秘密を知る図鑑坊(CV:釘宮理恵)の力を借り、おばけたちを相手に命懸けの試練に挑むことになる子供たち。試練を乗り越えて、彼らは願いを叶えることはできるのか?
そして運命を変えることはできるのか??その本を開いてはいけない――。

作品レビュー

日本で実写化された映画で子供が中心の作品は意外と思い浮かばない。

海外だとハリーポッターを筆頭にあることにはあるが、それでも限られているように思う。アニメと違い、当てるのも製作的にも難しいのだろう。

今回そんな意味でチャレンジャーとして白羽の矢が立ったのは「ALWAYS 三丁目の夕日」で古き良き日本の風情を見事に映像化した山崎貴監督だ。

だがチャレンジャーとはいえ、もしかしたら山崎監督にとっては十八番だったかもしれない。というのも過去に携わった作品を見返してもCGを使った高度なビジュアルを最も得意とする監督の一人に数えられるからだ。

本作もその手腕を十分に発揮されており、どこまでが本物で、どこからがCGか見分けが全くつかない。

ストーリーは、ある願いを叶えるため異世界に飛び込んでしまった3人の男の子と臨時の女性教師のファンタジー。
その世界は一見いつもの街の風景だが何かがおかしい。建物の屋根の向きに山の形、看板の文字に至っては読めやしない。何よりも自分たち以外だれ一人として見かけない。

そんな違和感だらけの世界に怯えながらも知恵と勇気を持って立ち向かう子供たち。
新垣結衣扮する臨時教師も最初こそ見下されていたが、子供たちの強い信念に感銘を受け一緒に戦うことを決意する。

大人目線での見所はとにかく全員が可愛いところだ。

小生意気な小学生も登場するおばけ達も声も含めて可愛い。

子供たちのキャッキャした会話は懐かしさを覚えると同時に気恥ずかしさもある。

そして戦うとはいえ殺し合うわけではないところも安心感があって、むしろ頬笑ましいのだ。

子供目線でいえばまさに主役の子供たちと自分を重ね合わせることだろう。一緒に悲しみ、一緒に喜び、そして感動して。それらの感情を共有することは間違いない。

山崎監督が意識したことの一つに、もしかしたら子供たちだけで誘い合い鑑賞する最初の映画になる可能性もあるということだ。そんな思い出のある作品になれたらどんなに素晴らしいことだろうと思う。

主題歌は星野源。同じ作品に夫婦共演?しているのも幸せの象徴と言えるだろう。

サビのフレーズが頭から離れなくなるので、みんなで口ずさみながら劇場を後にして欲しい。

もう少しで始まる夏休み。家族や友だちと一緒にワクワクドキドキを堪能して欲しい。

『ゴーストブック おばけずかん』

キャスト : 城桧吏  柴崎楓雅  サニーマックレンドン  吉村文香
釘宮理恵 杉田智和 下野紘 大塚明夫 田中泯
神木隆之介/新垣結衣
監督 脚本: 山崎 貴
上映時間:113分
公式サイト

(C)2022「GHOSTBOOK おばけずかん」製作委員会

投稿者プロフィール

坂本早苗
札幌市内で働くOL。
ストレス発散はテニスで体を動かすことと大好きなパンを求め全国のパン屋さんの情報収集。着る服は骨格診断を意識しています。
映画は年齢と共にミニシアター系が好みに。
沢山の映画と出会い、観て聴いて考えてお気に入りを探していきたいです。
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