「怒り」「悪人」などヒット作を生み出し続ける人気小説家・吉田修一のサスペンス小説「太陽は動かない」が待望の映画化! 世界を股にかけた壮大なスケールと、様々なシチュエーションでのアクションシーンなどから映像化は不可能と言われた巨編を描くため、大規模な海外ロケを敢行。 主演は『22年目の告白-私が殺人犯です-』『カイジファイナルゲーム』の藤原竜也。共演に『青空エール』『センセイ君主』の竹内涼真。2人は心臓に小型爆弾を埋め込まれ、24時間ごとに死の危険が迫るという、極限まで追い詰められた秘密組織のエージェントを演じる。 監督は『海猿』シリーズや『MOZU』シリーズなど、日本を代表するエンターテイメント超大作を手がけてきた羽住英一郎。 命がけの頭脳戦!陸・海・空で繰り広げられる迫力のアクションシーン!そして手に汗握る予想外な展開!24時間ごとにリセットされる、極限のノンストップ・サスペンスが幕を開ける!
心臓に爆弾を埋め込まれた秘密組織のエージェント・鷹野と相棒の田岡。24時間ごとに迫る死の危険を抱えながら、「全人類の未来を決める次世代エネルギー」の極秘情報をめぐり、各国のエージェントたちとの命がけの頭脳戦が始まる。次から次へと困難が襲い来る極限の状況の中、2人の心臓爆破のリミットは迫っていた――。
「怒り」「 悪人」などで知られる吉田修一のスパイアクション小説「太陽は動かない」
この巨編を藤原竜也×竹内涼真の初タッグで映像化。
個人的には、市原隼人や加藤清史郎の出演というのもこの作品に興味を持った理由のひとつだ。
監督は『海猿』や『MOZU』シリーズを手掛けた羽住英一郎。
壮絶なアクション、観客を飽きさせないテンポの良さ、壮大なストーリーは期待を大きく上回っていた。
心臓に爆弾を埋め込まれた秘密組織AN通信のエージェント・鷹野(藤原竜也)と相棒の田岡(竹内涼真)。
24時間ごとに迫る死の危険を抱えながらミッションクリアを目指すというあまりにも過酷な毎日の中で、鷹野はいつも生きる事を諦めない。それが田岡には理解出来なかった。
今回の任務は「新時代エネルギー」の極秘情報を手に入れる事。
勿論AN通信だけでなく各国のエージェントたちも狙っている情報だ。
いくつものトラップ。後ろで手を引くのは誰か。本当の目的は何なのか。
敵も味方もわからない極限状態で始まる命がけの頭脳戦が面白い。
全体を通してスピードが感あり、最初から最後までこの作品の世界に没頭出来た。
国内での撮影に加え、東欧ブルガリアにて約1か月にも及ぶ海外ロケを敢行したという拘りの映像も圧巻!
市街地の道路を完全封鎖したカーアクションや列車を丸ごと貸し切り終日走行させながらのシーン撮影など、その大掛かりな撮影が活きていたように思う。
映画館で観る事でスケールの大きさをしっかりと感じる事が出来た。
竹内涼真にとって本格的なアクションは初めてという事だったが、全くもってそうとは感じさせずしっかりと存在感を放っていた。
鷹野と田岡の上司・風間武を演じる佐藤浩市や日本の大手電機メーカーの取締役・河上満太郎を演じる鶴見辰吾の渋さもまた映画に深みを持たせている。
連続ドラマ版「連続ドラマW 太陽は動かない-THE ECLIPSE-」もWOWOWにて全6話を一挙無料放送との事。
映画の前日譚となっている為、これを先に観ておくと一層楽しめるのではないだろうか。
藤原竜也・竹内涼真・市原隼人・佐藤浩市は勿論の事、安藤政信・多部未華子・宇梶剛士・石橋蓮司など実力派が勢揃いしている上に吉田鋼太郎までもが出演!
主題歌は音楽好きなら知らない人はいない”トーキョー・ニュー・ミクスチャー・スタイルバンド”であるKing Gnuの「泡」に決定しているというのだから、この作品への力の入り具合が見えてくる。
生きていく中での不条理さや呆気なく終わる命の儚さ。
一日を、一瞬を生きるというただその繰り返しの毎日。
それらを理解し乗り越えた先に光が見えたような気がした。
極限のノンストップ・サスペンス『太陽は動かない』を心置きなく満喫して欲しい。
原作:吉田修一「太陽は動かない」「森は知っている」(幻冬舎文庫)
監督:羽住英一郎
脚本:林民夫
出演:藤原竜也 竹内涼真 ハン・ヒョジュ ピョン・ヨハン / 市原隼人 南沙良 日向亘 加藤清史郎 八木アリサ/ 勝野洋 宮崎美子 鶴見辰吾 / 佐藤浩市
公式サイト
上映時間:110分
©吉田修一/幻冬舎©2020 映画「太陽は動かない」製作委員会