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運命の3日間!「ミッドウェイ」作品レビュー

作品紹介

未曾有の戦いとなった第二次世界大戦の中でも、歴史を左右するターニングポイントとなった激戦として知られるミッドウェイ海戦。激突したのは、日本とアメリカ。1942年、北太平洋のハワイ諸島北西のミッドウェイ島に、巨大な航空母艦、世界最大の大和を含む超弩級の戦艦、戦闘機、急降下爆撃機、潜水艦が出動し、空中、海上、海中、そのすべてが戦場となった。

ストーリー

1942年6月5日、ミッドウェイ海戦。真珠湾攻撃により優位に立った山本五十六率いる日本海軍と、劣勢の中、新たにアメリカ軍指揮官となったニミッツ大将が繰り広げる壮絶な3日間の激戦。
第二次世界大戦の、そして日本の運命を決した戦いには、両軍ともに、国を愛し、覚悟を持って戦った男たちがいた。
司令官たちの緊迫した頭脳戦、パイロットたちの壮絶な空中戦、彼らを船上から迎え撃つ決死の海上戦──何が、彼らの勝敗を分けたのか?

作品レビュー

「インデペンデンス・デイ」のローランド・エメリッヒ監督の戦争映画ということで自然と期待が高まる。戦争を知らない世代が大半を占める現代。時代の流れと共に興味や関心が薄らいでいきがちだが、未来を担っていく者にとって決してスルーできない過去があることを思い出す。

アメリカと日本、どちらの視点からも描かれているが7割はアメリカ側だ。だが決してアメリカ寄りの偏った捉え方はされていない。

ダイナミックでスピード感溢れる海の上の空戦劇は大きな見所のひとつだが、あまりにチープな戦闘機で恐い。80年近くも昔の物だ、もしかしたら実際はもっとチープだったかもしれない。戦闘機に乗った人間の頭がヘルメットのみで、他に何も覆われていないときもある。もっと身を守る装備にできなかったのだろうか。

ストーリーも丁寧に作られている。アメリカ兵は誰もが勇敢に描かれており、日本兵には侍魂を感じる。共通して言えるのは強い信念と使命感だ。命を懸けて国を背負っているのだから当然といえば当然のように思えるが、現代人が明らかに失っている感覚と言えるだろう。そこまでの必要性がないことも幸せなことだが私には直視できない重みを感じた。

日本人では豊川悦司、國村隼、浅野忠信が名を連ねている。

山本五十六演じる豊川悦司は流石の貫禄で、この人はどの役をやらせてもハマってしまう名役者だと改めて感服した。残念だったのはそれ以外の日本人エキストラ。監督が日本語がわからないので仕方ないのかもしれないが。

真珠湾攻撃で圧倒的に優位に立っていた日本。だが最終的な勝敗は誰もが知っている。

作中では実践に留まらず頭脳戦も繰り広げられており、それら人物の苦悩と覚悟がリアルに胸に響くだろう。

そして日本の零戦がいかに優れていたか、そこにも是非とも注目して観てもらいたいと思う。

予告動画

「ミッドウェイ」

キャスト:エド・スクライン/パトリック・ウィルソン/ルーク・エヴァンス/

アーロン・エッカート/豊川悦司/浅野忠信/國村隼/マンディ・ムーア/

デニス・クエイド/ウディ・ハレルソン

監督、脚本:ローランド・エメリッヒ

配給:キノフィルムズ/木下グループ

2019年/アメリカ・中国・香港・カナダ/138分

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投稿者プロフィール

坂本早苗
札幌市内で働くOL。
ストレス発散はテニスで体を動かすことと大好きなパンを求め全国のパン屋さんの情報収集。着る服は骨格診断を意識しています。
映画は年齢と共にミニシアター系が好みに。
沢山の映画と出会い、観て聴いて考えてお気に入りを探していきたいです。
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