はるか彼方の銀河系で繰り広げられる、スカイウォーカー家を中心とした壮大な<サーガ>の結末は、”光と闇”のフォースをめぐる最終決戦に託された─ 果たして、彼らを待ち受ける運命とは?そして、いかなるエンディングを迎えるのか?
1977年に『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』が上映された時、私は小学生だった。当時中学生だった兄が、スター・ウォーズ シリーズの大ファンで何らかの影響を受けて育ったと思う。
やがてエピソード1が登場し初代のSWがエピソード4となり、42年もの長きに渡ってシリーズ化されるとは夢にも思っていなかった。
映画史を変えた本作は、最も愛され続けているSFアクション・アドベンチャーと言っても過言ではないだろう。
J.J.エイブラムス監督が関わった、エピソード7~本作9のシリーズが私は一番好きだ。何故ならストーリー全体に悲壮感が無く希望と光の道筋がいつも見えるから。
これぞエンターテイメントなのだ。映画は楽しむためのもの!というコンセプトがぎっちりと詰め込まれている。
見どころであるスリリングな戦闘シーンは、常に臨場感があり自分がその場にいる感覚を与えてくれる。
そして私はアダム・ドライバーが大好きだ。
マーティン・スコセッシ監督作『沈黙 -サイレンス-』、昨年公開の『ブラック・クランズマン』や、2020年1月公開の『テリー・ギリアムのドン・キホーテ』、最近ではNetflix『マリッジ・ストーリー』で、存在感ある素晴らしい演技を見せてくれた。彼の繊細で神経質な雰囲気も気に入っている。
エピソード7~本作9までの間、アダム・ドライバーに目まぐるしい活躍と成長が伺える。彼が演じたカイロ・レンを観るのは今回が最後。その麗しさゆえヒール役でも憎めないキャラのカイロ・レン。
エピソード7と8で、レイとカイロ・レンの光と闇の間に、彼らのロマンスの伏線が何度かあった。本作でその伏線がきれいに回収されたと思う。
あまりにもドラマティック。
レイの出生の秘密や存在理由など、全ての謎が解き明かされた後の急展開に驚かされることだろう。
さらに思いがけない登場人物たちが劇中に出現することで、時々心を揺さぶられ感動にホロっとやられてしまう。
最終話に相応しいスカイウォーカーの夜明けは、彼らのピュアな愛を描き出すラブ・ストーリーである。この冬休みに是非劇場で楽しんでほしい。
原題 :Star Wars The Rise of Skywalker
監督: J・J・エイブラムス
キャスト: デイジー・リドリー、アダム・ドライバー、ジョン・ボイエガ、オスカー・アイザック、マーク・ハミル、ビリー・ディー・ウィリアムズ、キャリー・フィッシャー、ハリソン・フォード
上映時間:142分
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