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フランス実写版『シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション』作品レビュー

 

作品紹介

2019年はシティーハンターイヤー!観客動員168万⼈超の⼤ヒット! フランスで社会現象になった“パワームービー”が、遂に⽇本上陸!

本作のニュースが流れると⽇本のシティーハンターファンの間では「⼤丈夫・・・なのか!?」と、不安の声が駆け巡った。だが、ポスタービジュアルや予告編が公開されると、主要キャラクター(特に海坊主)の再現度の⾼さから、不安の声は期待の声へ。つづき、原作者・北条司が、監督・主演のフィリップ・ラショーと共にパリで開かれたコミコンに参加。北条司の「これぞシティーハンター!」という太⿎判に、⽇本での公開を待ち望 むファンの声が拡がっていた。2019年2⽉6⽇に、フランスで公開されると観客動員168万⼈を超える⼤ヒ ット!⽇本の⼈気漫画を、完全実写化するというフィリップ・ラショーの挑戦は、フランス全⼟に受け⼊れられた。そんな話題作が、遂に⽇本上陸となる! 冴⽻獠の声を担当するのは、 百⾊の声を持つ男・⼭寺宏⼀! ほかアニメ のオリジナルキャストが勢ぞろいする。

ストーリー

ボディーガードや探偵を請け負う凄腕のスイーパー「シティーハンター」こと冴⽻獠(⼭寺宏⼀)は、 相棒の槇村⾹(沢城みゆき)と⽇々様々な仕事を受けている。ある⽇、掲⽰板に書き込まれた「XYZ」宛の 新しい依頼。その依頼⼈の男ドミニク・ルテリエ(⼟師孝也)から獠と⾹は、仕事の話を聞く。それは、ルテリエの⽗が開発した<⾹を匂った者を虜にする「キューピッドの⾹⽔」>を悪の⼿から守ってほしい、という依頼だった。

⾹⽔の効果を信⽤しない獠に、ルテリエが⾹⽔を匂わせると、獠は⼀瞬でルテリエの虜になってしまう。 それでも疑う獠は、⾹に⾹⽔を吹きかける。⾹が効果を試すため歩き出した瞬間、現場を爆⾵が襲う! ⼀瞬の出来事に気をとられた隙を狙い、「キューピッドの⾹⽔」はバイクに乗った男に奪われてしまう!! しかも、奪い去ったのは、獠の旧友であり、元傭兵の海坊主(⽞⽥哲章)だった……!? ⾹⽔が悪の⼿に渡ってしまったら世界は⼤変なことに!タイムリミットは48時間。獠と⾹は、時間内に⾹⽔を取り戻すことができるのか——!? こうして、⾹の⾹⽔を匂ってしまう帽⼦の男・パンチョ(浪川⼤輔)、セレブ好きの男・スキッピー(多⽥野曜平) 、獠と槇村の友⼈で美⼈刑事の冴⼦(⼀⿓斎春⽔)を巻き込んだ、シティーハンターの⾹⽔奪回作戦がはじまる————。

作品レビュー

1980年代にアニメ化された北条司の漫画「シティーハンター」。
2019年2月に公開された劇場アニメも大ヒットし、根強い人気を証明したと共に新たなファンを獲得したシティーハンター。

今作はアニメではなく実写で、しかもフランスで映画化!
先に公開されたフランスでは観客動員168万人を突破したというのだから、それだけでもフランスにおけるシティーハンターの人気の高さを窺い知る事が出来る。
実はフランスでは日本のアニメ版が90年代に放映されており、当時から熱狂的なファンが多かったようだ。

いざ観てみると、想像以上に原作に忠実!
冴羽獠・香・海坊主などお馴染みのキャストのイメージを崩さないキャラクター作りや、アクションシーンでさえ格好良さと笑いが融合している所からも作品へのリスペクトを感じる。
フランスのコメディ映画を観た事が無かったので、下ネタ含めここまでシティーハンターの世界を再現出来るのか!と驚いた。
最初こそ”笑わせようとしている感”が強いな…と思ったが、観ている内に段々とツボにハマってきて最終的にはかなり笑える作品だった。

ストーリーがシンプルなのも良い。
凄腕のスイーパー(始末屋)=「シティーハンター」ことリョウは、相棒のカオリとともに、相変わらずさまざま依頼を請け負う日々を送っている。
そこに持ち込まれた(勿論、伝言板に仕事依頼のメッセージが記されるというあれ)新たな任務は、その香りをかいだ者を虜にする「キューピッドの香水」という魅惑の香水を守る事。
効果絶大な香水の作用を止めるには48時間以内に解毒効果のある香水を吹きかける事が必要となる。
48時間というタイムリミットが迫る中、香水を取り戻すために奔走する2人+α。
このαとなる人物が最高に面白い。(中には、笑えない過去の失恋?話もある)
フィリップ・ラショーによるリョウの熱演が光るが他もそれぞれ適役だったように思えた。

日本語吹き替え版も豪華。
リョウ役を山寺宏一、カオリ役を沢城みゆきが担当。
リョウが神谷明じゃないなんて!と思いきや、スペシャルゲストとしてアニメ版とは異なる役の吹き替えで参加するというヒネりもあり、「皆、どんだけシティーハンター好きなんだよ!」と嬉しくなってくる。

今作で監督・脚本・主演を務めたフィリップ・ラショーが手掛けたフランスのコメディ映画「世界の果てまでヒャッハー!」も大ヒットしたようなのだが、タイトルから既に面白い。
今作を機に、フランス映画に俄然興味がわいてきたのは言うまでもない。

予告動画

11月29日(金)より、 札幌シネマフロンティア 他ロードショー

監督&主演 : フィリップ・ラショー
キャスト : エロディ・フォンタン、カメル・ゴンフー ほか
声 : リョウ :⼭寺宏⼀
カオリ :沢城みゆき
ファルコン :⽞⽥哲章
ヒデユキ :⽥中秀幸
サエコ :⼀⿓斎春⽔
上映時間 : 93分
配給 :アルバトロス・フィルム
原題: Nicky Larson et le Parfum de Cupidon
英語題: Nicky Larson and Cupid’s Perfume

公式ページ

© AXEL FILMS PRODUCTION -BAF PROD -M6 FILMS
©Axel Films Production
©Pierre Lacheau & Axel Films Production

投稿者プロフィール

兼平ゆきえ
兼平ゆきえ
映画・音楽・本 など 観たり聴いたり読んだりと忙しく過ごすのが好きなインドア派。恵庭発 北海道のMUSIC&ART情報サイト From E…代表。不定期で企画LIVEを開催。2018年7月から 恵庭市のコミュニティFM e-niwa にて、映画や音楽の話を中心とした番組『From E…LIFE(フロムイーライフ)』を放送開始。
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