人気テレビアニメとして2005年より放映されて以降、コミック(「なかよし」で連載)をはじめ、テレビドラマ、ライトノベル、ゲーム、舞台、そして、遊技機など幅広く展開され、確固たる人気を博してきた「地獄少女」が満を持して実写映画化!
―午前0時に開く禁断のサイト「地獄通信」―
「ねえ、知ってる? 夜中0時にだけ開くサイトで依頼すると、地獄少女が現れて、怨みを晴らしてくれるんだってー」都市伝説の話題に沸く女子高生、そのグループになじめず、浮かない表情を浮かべるのは、市川美保。
大好きなアーティスト、魔鬼のライブで知り合った南條遥に魅了された美保は、遥とともに魔鬼ライブのコーラスのオーディションを受けることに。受かったのは遥。やがて少しずつ様子がおかしくなっていく遥を心配した美保は、魔鬼が、遥をライブで行う<儀式>の生贄にしようとしていることを知り、噂のサイトにアクセスするー。
ーいっぺん、死んでみる?ー
超絶美少女・玉城ティナが、無表情でサラリと放つこの台詞。
ゾクリとすると同時に、これだ!と大きく頷きたくなる強烈なインパクトを持つ一言だ。
ここ数年彼女の出演する作品をいくつか観てきたが、今まではその西洋風な見た目を活かした役柄が多かったように思う。
今作では一転 黒髪・和装の”地獄少女”閻魔あい を演じ、その佇まいはまさに閻魔あいそのものだった。
そんな閻魔あい、”地獄少女”とは一体何か。
2005年にアニメが放送されるや否や一気に人気が爆発し、漫画・ドラマ・ゲーム化までもされたのが「地獄少女」である。
地獄からの使者で、いるともいないともわからない存在=地獄少女。
女子高生の間で噂となっている都市伝説で、深夜0時ちょうどに『地獄通信』というサイトを開き依頼をすると地獄少女が現われて恨みを晴らしてくれるというものだ。
相手を地獄に堕とすからにはそれ相応のリスクがあり、依頼した側も死後地獄に堕ちてしまうという闇の契約である。
地獄少女・閻魔あいは三藁という怨霊のようなものを従えて無機質に相手を地獄に落とす仕事人である。
皆が知る童謡を淡々と歌いながら冷酷な瞳のまま職務を全うする彼女。出来ればお目にかかりたくない。(ただ、玉城ティナが美しすぎてそれは見てみたい気もする)
女子高生 市川美保(森七菜)が夢中になっているアーティスト・魔鬼(藤田富)。
魔鬼を通じて仲良くなった親友・遥(仁村紗和)と美保の友情と、コーラスを務めるアイドル・御厨早苗(SKE48・大場美奈)とストーカーとの事件とを織り交ぜたストーリーで、軸は美保と遥なのだがどちらかというとストーカー話の顛末の方が恐ろしかった(というか心底気持ち悪い)。
三藁の骨女を橋本マナミ・一目連を楽駆・輪入道を麿赤兒が演じておりそれぞれとても合っていたがあまり活躍が見られず残念。そもそも三藁は何なのか、何故人間のように現実世界にいるのかなど不明点も多かった。
ここ数作では今まで知らなかった玉城ティナの魅力を引き出す役柄が多く観られたので、また別の作品での彼女の演技にも期待したい。
監督・脚本:白石晃士
出演: 玉城ティナ/橋本マナミ/楽駆/麿赤兒/森七菜/仁村紗和/大場美奈(SKE48)/森優作/片岡礼子/成田瑛基/藤田富/波岡一喜
原作者: わたなべひろし 原作:地獄少女プロジェクト
上映時間 107分
製作国 日本
配給会社 ギャガ
公式サイト
©地獄少女プロジェクト/2019映画『地獄少女』製作委員会