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リブート版「ヘルボーイ」HELLBOY 作品レビュー

 

作品紹介

アメコミ最大にして最強のダークヒーローがここに復活!
マーベルやDCを渡り歩いて傑作を放ち、アメリカンコミックを代表する鬼才として熱烈な支持を受けているマイク・ミニョーラ。その代表作「ヘルボーイ」は、いまやアカデミー賞監督となったギレルモ・デル・トロの手によって映画化され、続編も製作されるほどの人気を博し、日本でも広くその名を知らしめた。地獄で生まれた、ゴツいルックスの異色ヒーロー、ヘルボーイは、この映画によって、マーベルやDCのヒーロー映画とは一味もふた味も違うヒーローとして認識されるようになった。そんなダークヒーローが、まったく新しいアプローチによって、スクリーンに甦る!

ストーリー

地上を魔物の世界に変えようとする“ブラッドクイーン”こと、ニムエの邪悪な計画を、阻止できるのか?自身の中に眠る魔物に、ヘルボーイは打ち勝つことができるのか?ここで描かれるのは、まさしく世界の、人類の危機。そして本当の“危機”とはどんな状況なのかを追求した結果、描写は他のコミックの映画の追随を許さない、壮絶なまでの進化を遂げた。街は炎に包まれ、魔物が闊歩しては先決が飛び散る、すさまじい地獄絵図。デル・トロ版では実現することができなかったR指定の世界がここに繰り広げられる。壮絶にして苛烈。それこそが、ヘルボーイの新たな伝説だ!

作品レビュー

2004年と2008年にギレルモ・デル・トロが映画化した「ヘルボーイ」のリブート版である本作。原作のマイク・ミニョーラを監修とし、「ゲーム・オブ・スローンズ」のニール・マーシャル監督と、ヘルボーイ役にはNetflixドラマ「ストレンジャー・シングス」のデビッド・ハーバーを迎えて、新たに生まれ変わった。
デル・トロ監督版のヘルボーイとの違いは、R15指定とより過激になったこと。

映画は冒頭から血なまぐさい映像が登場する、スプラッター・アクション。ホラー映画の苦手な私にとって正直キツかった。

心優しい悪魔くんで、超常現象調査防衛局「BRPD」最強エージェントとしてモンスターハンターを生業とするヘルボーイ。ヘルボーイの育ての父である、ブルーム教授の若かき日の回想シーンによって、ヘルボーイ誕生の秘話に触れる。

敵となるヴィランは、1500年の眠りから覚めたブラッドクイーンで魔女のニムエ(ミラ・ジョヴォヴィッチ)。魔女の強大なパワーによって地球が滅亡の危機に陥ってしまう。アメコミ王道のシンプルな勧善懲悪もので、敵との死闘で血みどろ地獄絵図と化した地球の運命は…!?

ニムエ役のミラ・ジョボビッチといえば、「バイオハザード」シリーズ。主人公アリスのイメージが強すぎるため、美しすぎるヴィランと高貴な雰囲気がある。

ヘルボーイと対峙する他の敵たちは、悪の妖精、ロシアの魔女、人食い巨人等など。人食い巨人が登場し、人間をバリバリと食すシーンでは、進撃の巨人のようなビジュアルに、既視感のようなデジャブを体験した。

R指定らしい過激なアクションが次々と展開し、血はドバーッと出るし、人間はいとも簡単に食べられ死んでしまうし・・・その映像は古典ホラーの不気味さと残虐なシーンが多い。ダークヒーローのヘルボーイが、美しいニムエと迫力バトルを繰り広げる様は、ある意味美女と野獣のふたりに見える。

悪魔の息子という最強ポジションでありながら、育ての父を心配し心から愛する優しくていいヤツ、人類滅亡の危機と闘う健気な悪魔君・ヘルボーイの性格の良さに感心する。
ホラーアクションと、アメコミが大好きという方にオススメの悪魔系エンターテイメント。

予告動画

「ヘルボーイ」9月27日からユナイテッド・シネマ札幌 他で公開

【監督】ニール・マーシャル
【原作・製作総指揮】マイク・ミニョーラ
【脚本】アンドリュー・コスビー
【出演】デヴィッド・ハーバー、ミラ・ジョヴォヴィッチ、イアン・マクシェーン、サッシャ・レーン、ダニエル・デイ・キム
原題: HELLBOY
上映時間:120分
配給:リージェンツ

公式ページ

(c)2019 HB PRODUCTIONS, INC.

投稿者プロフィール

佐藤 友美
2013年にHokkaido Movie Review・新作映画の最速レビューサイトを立ち上げ『映画レビューサッポロ from HMR』として2017年10月にwebを一新。
旅好きで映画ロケ地のツアー取材が得意。FMラジオでの映画紹介を経てからの映画ライターと本Webサイトのデザインを担当。
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