ホラー映画史上NO.1ヒット 『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』の製作陣が贈る < あの“殺人人形”が現代版となって登場 >
30年に渡り人々を追い詰め、見る者にトラウマを植え付けた凶悪な殺人人形シリーズ『チャイルド・プレイ』が、一昨年ホラー映画興行収入史上NO.1を叩き出した『IT~それが見えたら、終わり。~』の製作陣を迎え、現代版に映画化。この夏、次世代の新しい”親友”が、最恐のトラウマをお届けします。
最先端テクノロジー企業・カスラン社の期待の新商品“バディ人形”。 引っ越しをして友達がいない少年アンディは、誕生日に音声認識やセンサー付きカメラ、 高解像度画像認識などの機能が付いた高性能人形を母親からプレゼントされる。 自らを“チャッキー”と名乗る人形だが、実は欠陥品だと判明。 的外れな受け答えに最初はあきれるアンディだが、「君が一番の親友だよ」と話すチャッキーに次第に夢中になる。その後、“彼”が豹変す ることなど知らずに――。
「ボクたち、死ぬまで親友だよね?」
キャッチコピーの字面を見るだけでも恐ろしい。
そしてこれこそが求めていた恐怖!
暗闇の中で刃物を手にするチャッキーの姿には「そう、これこれ!」と思わずにはいられない。
今作は、スラッシャー・ムービーの最高傑作のうちの1つ『チャイルド・プレイ』(1988年公開)のリメイク版。
当時子供だった自身にとって、この映画の衝撃はなかなかのものだった。
ホラー映画とはなんたるかを知る事になった作品だ。
今尚、その恐ろしい顔を鮮明に思い出せるくらいに強烈なインパクトを残している。
青いオーバーオールとボーダーのTシャツを着た「チャッキー」
最初こそ可愛く見えたこの人形が、刃物を持って人々に襲い掛かる姿はトラウマもの。
その後しばらく、自分の部屋にある人形に襲われやしないかとドキドキしたものだ。
今作で大人気のバディー人形(の不良品)を手に入れる少年アンディ役を演じるのは『アナベル 死霊館の人形』のガブリエル・ベイトマン。
人見知りのアンディがチャッキーに心を寄せていく様子、そしてその後どうにか事態を終結させようとチャッキーに立ち向かうシーンなど、場面毎の表情の変化が素晴らしい。
アンディの母・カレン役はオーブリー・プラザ。
カレンは男性の趣味があまり良くないが、心を閉ざしがちな息子に愛をもって接する働き者のシングルマザーだ。
映画においての続編は大抵の場合オリジナルを超えることは無いが、今作はオリジナルの良さを十分に汲んだリメイクという事でそこは安心して欲しい。
当時の[警察官に追われた殺人鬼がおもちゃ屋に逃げ込み、売り物だった人形に魂をうつす]という設定こそ違えど、チャッキーの持つ暴力性と残虐さは変わらない。
寧ろ今作の始まりかたの方がよりリアリティがあった。
生憎、日本ではまだ国内どの家庭でもスマート家電やドローンがあるというわけではないので実感は湧きにくいが数年後にあり得るかもしれないと思わせる。
更に、最新技術が搭載された「バディー人形」であるチャッキーには殺人鬼の魂よりもずっと人間らしい感情があり同情の余地もあった。
チャッキー(マーク・ハミル)の歌う歌は、怖さもあるが哀しみや切なさをも抱かせる。
彼はただ、アンディの1番の親友でいたかっただけなのだ。
言うなれば、『チャイルド・プレイ』は過激版『トイ・ストーリー』なのかもしれない(アンディ被りなのは偶然なのだろうか)。
観た後に人形に対する見方が変わるのも同様だ。
小さな子供にどちらを観せるべきかは『チャイルド・プレイ』がR15指定という所から察して欲しい。
ちなみに、アメリカでは『チャイルド・プレイ』と『トイ・ストーリー4』が同日に公開されたのだが、チャッキーが、ウッディやバズを次々と血祭りに上げるという衝撃的なポスターが公開されたらしい。
それにしても、今作は制作陣や多くのキャストがオリジナルに敬意を表し、その上で最大限に現代らしさを出したという事が伺える。
皆、『チャイルド・プレイ』という作品が好きなのだ。
特にマイク・ノリス刑事役のブライアン・タイリー・ヘンリーは”歩くチャイルド・プレイ百科事典”と言われる程の生粋のファン。
名作のリメイクはこうあって欲しいと素直に思える作品だった。
予告動画
監督:ラース・クレヴバーグ
製作:セス・グラハム-スミス、デヴィット・カッツェンバーグ
脚本:タイラー・バートン・スミス
出演:オーブリー・プラザ、ガブリエル・ベイトマン、ブライ アン・タイリー・ヘンリー、マ-ク・ハミル(声の出演)
公式サイト
配給:東和ピクチャーズ
上映時間 : 90分
R15+指定
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