秦 基博=主題歌、あいみょん=挿入歌書き下ろし! 小松菜奈×門脇麦&成田凌、豪華共演!!奇跡の音楽映画誕生!
小松菜奈と門脇麦、今や日本のエンターテインメント&カルチャーの美しくも新しいアイコンとなった二人が、初の本格的共演を果たす!小松がレオ、門脇がハルに扮したインディーズのデュオ<ハルレオ>は、今最も時代に求められている俳優・成田凌が演じる、二人を支える付き人シマと、浜松、大阪、新潟、そして北海道函館へさよならツアーに出発する。
音楽にまっすぐな思いで活動する、インディーズで人気の女性ギター・デュオ「ハルレオ」のレオ(小松菜奈)とハル(門脇麦)だが、付き人シマ(成田凌)が参加していくことで徐々に関係をこじらせていく。全国ツアーの道中、少しずつ明らかになるハル・レオの秘密と、隠していた感情。すれ違う思いをぶつけ合って生まれた曲「さよならくちびる」は、3人の世界をつき動かしていく――。
憂いを帯びたタイトルである。それだけで歯痒さや切なさが伝わってくる。
ハルとレオの女性デュオ(ハルレオ)に男性付き人のシマ。若さ故、人生を諦めた世捨て人のような3人が織り成すストーリー。
ハルがレオを、レオがシマを、シマがハルを想う。この関係図だけで頭を抱えたくなるような行き場のないトライアングルだ。
物語は既に解散を決めたハルレオがライブツアーで各地をまわるロードムービー。その中で過去の回想が繰り返される。この中の時系列はレオを演じる小松菜奈の髪型に注目すると理解しやすい。
そしてそれが時系列をわかりやすくするためだけではなく、レオの心情やそこから読み取れる3人の関係性までもが髪型で表現できているのが凄い。「青春」という単語が持つイメージほどの青臭さは無いが、不安定で危なっかしい雰囲気が若さを感じずにはいられない。
そして作中で使用されている音楽は何よりも重要な役割を担い物語の鍵を握っていると言っても過言ではないがそれを担当している2人が素晴らしい。今若い世代に絶大なカリスマ性を持つあいみょんと抜群の歌唱力で圧倒的支持を受けている秦基博である。
数いるアーティストの中でこの2人にオファーしたセンスにまず拍手を送りたい。2人が持つ世界観が映画の世界観に見事にマッチしている。
そしてハルレオ演じる門脇麦と小松菜奈の声がこれまた奇跡のように歌に寄り添っていて心地よく、映画の中だけで存在するアーティストでは勿体無いとさえ感じさせてくれる。
CDデビューが決まっているが出来れば継続的に歌い続けて欲しいくらいだ。
そしてツアーで最後を飾る地は我が北海道、函館。夜の赤レンガ倉庫と港の風景がより臨場感を煽る演出を成していたように感じた。
門脇麦の演技力は私の中でお墨付きだったが、小松菜奈の日本人離れした顔立ちと不思議な空気感は新たな発見だった。
シマを演じる成田凌も普通にカッコ良いので、3人が持つそれぞれの魅力がスクリーンを通して溢れている。まさにあいみょんを聴くような世代には憧れる世界がここにある。
そして誰もが鑑賞後は歌を口ずさみながらカレーを食べたくなるに違いない。
出演:小松菜奈、門脇麦、成田凌
監督・脚本・原案:塩田明彦
主題歌:「さよならくちびる」秦基博(作詞・作曲)ハルレオ(歌)
挿入歌:「誰にだって訳がある」「たちまち嵐」あいみょん(作詞・作曲)ハルレオ(歌)
上映時間 : 116分
配給:ギャガ
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© 2019「さよならくちびる」製作委員会