真実の世界は、どっちだ?<世界>が変わりまくる、驚愕の108分!
この愛の謎が解けるか――累計発行部数140万部を超える東野圭吾のベストセラー小説「パラレルワールド・ラブストーリー」。
これまで映像化不可能と言われて続けてきた本作が、ついに待望の映画化!ある日突然、崇史(玉森裕太)が迷い込んだ2つの世界。1つの世界では、愛する麻由子(吉岡里帆)と自分が恋人同士。しかし、もう1つの世界では麻由子が親友の智彦(染谷将太)の恋人に…。混乱する崇史の前に現れる、2つの世界をつなぐ【謎】の暗号。目が覚めるたびに変わる世界の中で、真実にたどりつけるのか――2つの世界に翻弄されていく主人公・崇史を演じるのは玉森裕太。2つの世界で異なる存在の謎の女性・麻由子を演じるのは吉岡里帆。崇史の親友・智彦を演じるのは、実力派俳優の染谷将太。この3人に絡んでいく登場人物たちを、筒井道隆、美村里江、清水尋也、水間ロン、石田ニコル、そして田口トモロヲといった個性豊かな俳優たちが演じます。監督は、『ひゃくはち』『宇宙兄弟』『聖の青春』を手がけ、発表ごとに評価を高める森義隆。主題歌は、宇多田ヒカルの「嫉妬されるべき人生」。あなたも2つの世界に迷い込む!東野圭吾が仕掛ける、この愛の謎を解けるか――?答えを知るとき、必ず2回観たくなる本作に、ぜひご期待ください。
ある日突然、崇史(玉森裕太)が迷い込んだ2つの世界。1つの世界では、愛する麻由子(吉岡里帆)と自分が恋人同士。しかし、もう一つの世界では麻由子が親友・智彦(染谷将太)の恋人に…。混乱する崇史の前に現れる、2つの世界をつなぐ【謎】の暗号。目が覚めるたびに変わる世界の中で、真実にたどりつけるのか――?
言わずと知れた日本を代表するミステリー作家、東野圭吾の20年以上も前の名作が映画化された。この頃の東野圭吾作品は「分身」や「変身」など工学部出身である彼ならではの作品が目立つ。
本作は男女3人の三角関係が生み出す不思議な世界。
彼女は自分の恋人?それとも親友の恋人?
主人公、崇史を演じるのはKis-My-Ft2の中心的存在である玉森裕太。
容姿端麗、頭脳明晰でありながら若干の影を持ち合わせたモテ男である。
その親友役に個性溢れるベテラン若手俳優、染谷将太。足に障害を持った内向的な天才役であり、役所としては1番難しかったのではないかと思う。
その2人を翻弄する小悪魔(?)役にまだまだ伸びしろを感じさせる女優、吉岡里帆が抜擢されている。
この主要人物3人の内面がいずれも複雑で、またそこが最も重要なポイントである。
作中ではかなり細かく2つの物語が交差されていくので目が離せない。うっかりしているとあれ今どっちだ?なんてことになりかねないので注意が必要だ。それくらいスピード感があるが不思議とごちゃごちゃしていない。スッキリとしている。多少原作から端折っていることもあり思っていたよりシンプルだ。
だが全体的に暗い。映像も暗めだ。
ジャニーズが主演というのにキラキラ感が全くないので、それを期待して鑑賞してしまうと肩透かしを喰らってしまうだろう。
その代わり、大人の玉森裕太を十分堪能できることは保証したい。気が付けば彼はアラサーで3人の中で最も年長者である。大人の魅力を感じさせるには十分な年齢に達していると言えるだろう。
あまりストーリーについて描写してしまうとネタバレになってしまうため避けるが一つだけ言いたい。
パラレルワールドとは、ある世界が分岐しそれに並行して存在する別の世界を指す。
だが本作の鍵は「記憶」であり、あくまで「ミステリー」であることを忘れてはいけない。
https://youtu.be/LEZRxGJzEHo
キャスト: 玉森裕太 吉岡里帆 染谷将太
筒井道隆 美村里江 清水尋也 水間ロン 石田ニコル / 田口トモロヲ
原作:東野圭吾「パラレルワールド・ラブストーリー」(講談社文庫)
監督:森義隆
脚本:一雫ライオン
音楽:安川午朗
主題歌:「嫉妬されるべき人生」宇多田ヒカル(Epic Records Japan)
企画・配給:松竹
公式サイト
上映時間: 108分
©2019「パラレルワールド・ラブストーリー」製作委員会 ©東野圭吾/講談社