突如家族を失う絶望の中で、誰もが一瞬よぎる考え、“甦らせる”という倫理的ジレンマを、主演・製作のキアヌ・リーブスとジャンル映画のプロフェッショナル製作陣とがタッグを組み描いた本作。善悪の判断よりも、家族第一!地獄にだって行ってやる!愛する家族のために暴走する天才科学者のノンストップSFアクションが誕生!
主演の神経科学者ウィリアム・フォスターを演じるのは大ヒットのガンアクションシリーズ『ジョン・ウィック』で復讐に燃える元暗殺者を演じたキアヌ・リーブス。本作では、家族を事故で失った絶望の中、愛する家族を守るため倫理に反した暴走が加速していく科学者を熱演。妻役には『スター・トレック イントゥ・ダークネス』のアリス・イブ。
『キングコング:髑髏島の巨神』のジョン・オーティスなどが脇を固める。製作には『トランスフォーマー』『RED』『MEG ザ・モンスター』のロレンツォ・ディ・ボナヴェンチュラや、『パッセンジャー』などアクションの傑作を生み出してきたメンバーと、『ジョン・ウィック』『ノック・ノック』で製作総指揮を務めたキアヌ本人も名を連ねるという気合いの入りようだ。
監督には『デイ・アフター・トゥモロー』で脚本を手がけたジェフリー・ナックマノフが、SFアクション大作に臨む。
神経科学者ウィリアム・フォスター(キアヌ・リーブス)は人間の意識をコンピュータに移す実験を今にも成功させようとしていた。
しかし、突然の事故で家族4人を失ってしまい、タブーを犯す決断をする。彼は家族の身体をクローン化し、意識を移し替え、完璧なレプリカとして甦らせることに成功したのだ。ただし、彼らの記憶を少し改ざんして―。
家族と幸せな日々を送ろうとするウィリアムだが、研究を狙う政府組織が、サンプルとして家族を奪おうと襲い掛かる。愛する家族のため、暴走した科学者の戦いが今、始まる!
キアヌ・リーブスが満を持して贈る、ノンストップSFアクションの傑作が誕生!
『レプリカズ』で神経科学者ウィリアム・フォスターを演じるキアヌ・リーブス。主人公ウィリアムはまるでキアヌ・リーブスそのものに見える。
キアヌの人柄の良さと庶民的なところが好きだ。
つい先日飛行機の緊急トラブルがあった際、周囲の観客たちとコミュニケーションを取り雰囲気を和ませたと聞き、私もその場に居たかった。
キアヌ自身も大切な人を失くした経験があるため、クローンを作って復元したいと願うはずだろう。
ストーリーは序盤でウィリアムの家族がいきなり交通事故で死んでしまう。倫理観などはさておいて、彼は急いで家族のクローン製作に取り掛かる。
まさにジェットコースターのような試練が押し寄せ、先の読めないスリリングな展開へと導いていく。
映画のキャッチコピーには『暴走科学者』『父親大暴走SFアクション』とあるが、狂気のマッド・サイエンティストほどの暴走はない。
確かに人クローンを作るのことは倫理違反である。
しかしそのテクノロジーがあれば癌や不治の病が治せるようになるだろう。クローン技術が人類にとって有益なものとなることは間違いないのだ。
家族が交通事故で亡くなった危機的状況でも、憔悴しきらずに着々とクローンを作り上げるウィリアム。タフな精神力で困難に向かう姿が凛々しい。
もちろんクローン人間など簡単に作れる訳は無い、クローンのボディと心が合致せず、ホラー要素の強いスリラー映画になっていくはず…と予想したが、その期待も虚しく見事なラストスパートへと突き進んでく。
全体的にあり得ない感が満載で突っ込みどころも多いが、人間的に魅力あるキアヌ・リーブスが主演だからこそ楽しめる。
もし大切な人が突然死んでしまい、自分にレプリカを作る技術があるなら、私も迷わずテキパキと作るだろう。
出演:キアヌ・リーブス『ジョン・ウィック』
アリス・イブ『スター・トレック イントゥ・ダークネス』
エムジェイ・アンソニー『ジャングル・ブック』
ジョン・オーティス『バンブルビー』
トーマス・ミドルディッチ『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』ほか
監督:ジェフリー・ナックマノフ『デイ・アフター・トゥモロー』(脚本)
脚本:チャド・セント・ジョン『エンド・オブ・キングダム』
配給:ショウゲート
アメリカ/107分/カラー/スコープ/原題:REPLICAS
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