河本ほむら原作、尚村透作画、月刊「ガンガンJOKER」(スクウェア・エニックス刊)で好評連載中の大ヒットコミック「賭ケグルイ」。
スピンオフも数多く発表されそのシリーズ累計部数は470万部を突破。また2018年1月には実写ドラマ化され、その個性的なキャラクターと若手俳優たちの振り切った演技が話題となった本作が、2019年春より「賭ケグルイ season2」としてMBS/TBS ドラマイズム枠で放送が決定し、さらに、「映画 賭ケグルイ」が2019年5月に全国公開する。
創立122年を迎える私立百花王学園。この伝統ある名門校で生徒の階級を決めるのは“ギャンブルの強さ”。勝者には地位と名誉が与えられ、敗者は財産も尊厳も奪われる。
この学園に、一人の少女が転校してくる。彼女の名は蛇喰夢子。一見するとお淑やかなこの美少女は、いかなるリスクもいとわない常軌を逸したギャンブル狂だった。
学園を支配する生徒会は、夢子を危険な存在と判断し、百戦練磨の刺客を送り込むも次々と撃破。学園は夢子を中心に大きく動き出そうとしていた。生徒会はついに、全校生徒を巻き込んだ百花王学園史上最大のギャンブルバトルの開催を宣言する―
月刊「ガンガン JOKER」連載の大ヒットコミックを原作とする「賭ケグルイ」
アニメやテレビドラマでも話題となったこの作品が映画化で蘇る!!
原作者の河本ほむらが原案・監修を手がけ完全オリジナルストーリーで描く映画版は、原作未読で過去作も観ていないという観客でも楽しめるものになっている。
「ギャンブルの強さ」で生徒の階級が決まる名門校・私立百花王学園は創立122年を迎える設定となっている為、外観も中もこだわり抜いてその世界を再現。
オープニングから見る事の出来るこの美しく荘厳な学園で、一体どのようにギャンブルが行われているのだろうかと興味が湧いてくる。
2年華組に転校してきた主人公 蛇喰夢子が前作までのドラマでどんなブッタ斬りをしてきたかはPassCodeの「一か八か」に乗せたオープニングで軽くおさらい。
アニメのオープニングのように主要キャラクターが順に画面に映し出されるこの演出は初見の人にもやさしい。
ドラマのオープニングテーマとして使用されていた楽曲を新たにカバーしているという事で、過去作のファンにとっても「映画版はドラマシリーズとはまたひと味違うぞ」と思わせる効果もあったように思う。
学園の絶対的支配者である生徒会長・桃喰綺羅莉。
彼女との対決を心待ちにしている蛇喰夢子だったが、学園内では新勢力が徐々に力をつけ始めていた。
両者の対立が強まる中開催される事となるギャンブルイベント「生徒代表指名選挙」
選挙は選挙でも普通の選挙ではないのがこの学園。
ストーリーは勿論、オインクゲームズに監修を依頼したというこのオリジナル・ゲームも最後まで楽しんで欲しい。
ギャンブル狂の美少女 蛇喰夢子に浜辺美波、気弱な男子 鈴井涼太に高杉真宙、学園の絶対的支配者である生徒会長・桃喰綺羅莉に池田エライザとドラマ版でおなじみのキャストが顔を揃える他、新勢力となる白装束集団「ヴィレッジ」の代表 村雨天音役に宮沢氷魚などが新たに参加。
ここ最近ドラマに映画にと忙しい矢本悠馬の演技も見所の1つではないだろうか。
英勉がメガホンを取り、全生徒を巻き込んだ学園史上最大の《ギャンブル・エンターテイメント》が始まる。
ー “JOKERよりも最強の、JK.”ー
ここにヒントは隠される。
誰と組み、誰を信じるのか。
チーム戦が多くそこも見逃せない。
それにしてもこの私立百花王学園は実に興味深い。
代々ギャンブルの強さにより学園内でのヒエラルキーが築かれているのだが、これはある意味この世代の女子特有の階級制度よりもずっとわかりやすい。
コネもなければ賭けるお金もないが、1回戦だけ勝てるくらいの運はある気がする。
中の下あたりでウロウロしながらたまにギャンブルをするくらいのスタンスで入学出来ないものだろうか。
監督 :英勉
脚本:高野水登/英勉
キャスト: 浜辺美波/高杉真宙/池田エライザ/矢本悠馬/森川葵
原作:河本ほむら/尚村透(掲載 月刊「ガンガンJOKER」スクウェア・エニックス刊)
配給: ギャガ
上映時間:119分
公式サイト
©2019 河本ほむら・尚村透/SQUARE ENIX・「映画 賭ケグルイ」製作委員会