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原恵一監督、待望の最新作『バースデー・ワンダーランド』作品レビュー

作品紹介

 日本を代表するアニメーション監督・原恵一待望の最新作― それは、誰にでもある“誕生日”に起こる奇跡の物語。 原監督が抜擢した日本文化へのリスペクト心溢れる新進気鋭のロシア出身アーティスト、イリヤ・クブシノブをキャラクターデザインに、 カラフルでワクワクする“不思議な世界”に強引に連れ出される主人公アカネの声優を『万引き家族』など話題作の出演が続く実力派女優、松岡茉優が演じる。 あなたの人生を幸せに変える、最高にワンダーで決して忘れられないバースデー・エンターテイメントが誕生した!

ストーリー誕生日の前日、自信のないアカネの前に突然現れた謎の錬金術師のヒポクラテスと弟子のピポ。 「この世界を救ってほしいのです」と請われ、強引に連れて行かれたのは<幸せな色に満ちたワンダーランド>! 骨董屋の地下の扉からつながる不思議な国の救世主にされたアカネが、大冒険の果てに下した人生を変える決断とは?

試写の感想

突然、骨董屋の地下への扉と繋がった不思議な世界”ワンダーランド”。誕生日の前日、小学生のアカネはこの不思議な世界の救世主と呼ばれ、渋々連れて行かれることに……。

 

自分に自信のない女の子が、好奇心旺盛で自由気ままな性格の叔母のチィや、不思議な世界の住人で謎の大錬金術師、ヒポクラテスらと共に試練を越え、冒険を通じ成長するという王道的なストーリーとなっている。

 

カラフルで美しい風景が魅力的なワンダーランドは、鮮やかな花が咲き、特大サイズの羊や魚、魔法使までもが登場するファンタジーの世界。

ほんの一瞬で遠く離れた場所へ行くことができたなら……そんな子供の頃に一度は抱いたことがあるかもしれない夢を、アニメーションの世界で叶えてくれているような感じだ。

 

大人になれば、特別な感情は薄れてしまう誕生日も、多くの子供にとってはワクワクする特別な日。アカネが巻き込まれた不思議な世界の旅は、これ以上ないとても贅沢で素敵な誕生日プレゼントに見えた。

子供が主人公の成長ストーリーなので、子供や親子で楽しめる作品となっているが、どこか懐かしさを感じさせるおとぎ話的な展開は、大人が童心に返って楽しめる作品でもあると感じた。

予告動画

 


原作:柏葉幸子「地下室からのふしぎな旅」(講談社青い鳥文庫)
・アカネ:松岡茉優
・チィ: 杏
・ヒポクラテス: 市村正親
・ミドリ: 麻生久美子
キャラクター/ビジュアル:イリヤ・クブシノブ
脚本:丸尾みほ
監督:原恵一
上映時間 : 1時間55分
配給 : ワーナー・ブラザース映画

(C)柏葉幸子・講談社/2019「バースデー・ワンダーランド」製作委員会

投稿者プロフィール

Atushi Kitashima
なんとなく立ち寄ったミニシアターで映画の面白さを知り、学生時代に日本映画に夢中になりました。
最近は邦画・洋画問わず、アクション、ミステリー、ホラーを好んで観ていましたが、映画レビューサッポロへの参加をきっかけに、より幅広いジャンルの映画の魅力を知りたいと思っています。
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