えちぜん鉄道のアテンダントが、ふれあいを通して絆を紡ぐ感動の再生物語
この秋、福井県の<えちぜん鉄道>を舞台に、
泣いて笑える感動ドラマが日本中を駆け抜けます。
えちぜん鉄道のアテンダント嶋田郁美さんのノンフィクション本『ローカル線ガールズ』をヒントに、数々のテレビドラマの企画・脚本を手がけた児玉宜久監督がメガホンを取り、個性派・実力派キャストが集結。
東京から故郷にUターンする主演の新人アテンダント・山咲いづみを演じるのは、お笑いタレントの横澤夏子。血の繋がらない兄・吉兵は緒形直人が熱演。さらに、鍵となる役柄を笹野高史、松原智恵子のベテラン勢が扮します。
また、鉄道沿線の美しい街並や観光名所が脇役となって、作品に彩りを添えています。
「人を笑顔にしたい」という夢を抱き、お笑いタレントを目指し福井から上京した山咲いづみ。しかし、コンビを結成するも全く売れず解散寸前に。そんな心が折れそうな時、友人の結婚式で帰郷し、披露宴で出会ったえちぜん鉄道の社長・越智からアテンダントにスカウトされ、新しい道を歩みだす。
血の繋がらない兄・吉兵の家族が住む実家で居候を始めるが、いづみは自分が養女だという心のわだかまりを抱き続けていて、吉兵との関係はギクシャクしたまま。職場では、腰掛け的な態度が出てしまい空回りが続く。そんな中、列車内である出来事が起きる。
その時、いづみがとった行動は・・・
人生の行き先に迷ういづみは、自分の居場所を見つけられるのか?家族の絆は取り戻せるのか・・・?
「人を笑顔にしたい」という夢を抱き、確執のある家族から逃れるように上京したお笑いタレント 山咲いづみ(横澤夏子)
思うように芽が出ず苦悩しているいづみは、友人の結婚式をきっかけに故郷 福井に帰省する。
仕事や家族や仲間とうまくいかない時というのは誰しもある事で、育った環境こそ違えどいづみのもやもやとした想いは理解出来るだろう。
原案となっているのは嶋田郁美『ローカル線ガールズ』
彼女はえち鉄のアテンダントで、ノンフィクション本となる。
住民達の大切な足となっている”えちぜん鉄道”はみている内に愛着が湧いてくるし、そんなえち鉄沿線は自然豊かでありながら城下町としての風情もみられ実に趣深い。
この映画を観るまで知らなかった福井の魅力を知る事が出来た。
えち鉄の魂は何かという所までしっかりと描かれている。
全体的にわかりやすく説明してくれているような映画だった。
えち鉄の再生と人間の再出発。
この映画の伝えたい事は分かる。
えちぜん鉄道を通して、人との繋がりを描きたいという想い。
美しい景色や勝山市民に長く愛されている大切な祭りを教えてくれた。
温かさと優しさが感じられ、作り手側の福井への愛が溢れている作品だ。
ストーリーとしては少し深みが足りなかったようにも感じたが、見せたい場所や伝えたい事が多すぎるが故なのだろう。
映画として楽しむというよりは、完成度の高い地元PR作品として観るのが良いのではないだろうか。
監督 児玉宜久
脚本: 児玉宜久/村川康敏
キャスト: 横澤夏子/萩原みのり/山崎銀之丞/笹野高史/松原智恵子/緒形直人/辻本祐樹/坂本三佳/安川まり/古田耕子
上映時間 109分
配給会社 ギャガ
公式サイト
©2018『ローカル線ガールズ』製作委員会