伝説のバンド、Queen。地上で最も愛されたエンターテイナー、フレディ・マーキュリーの物語がついに明かされる
世界待望!伝説のバンド<クイーン>のフレディ・マーキュリーの華やかな成功と波乱万丈の人生を描く。クイーンのブライアン・メイとロジャー・テイラーが音楽総指揮を務め、32もの不朽の名曲が主としてフレディの歌声で甦り、心臓に鳥肌がたつほどの感動を呼び起こす。
どうやってフレディは、世間の常識や既成概念に逆らい、従来の音楽を打ち破り、地上で最も愛されるエンターテイナーになったのか?なぜ、愛と孤独、プレッシャーに引き裂かれたのか?
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それから毎日YouTubeでクイーンを流し、日中も気付けば頭の中で「Killer Queen」が繰り返されている。
恥ずかしながらこの映画を観るまでの私の予備知識は、伝説のバンド「クイーン」のボーカリストがフレディ・マーキュリーという人だということ。
そして彼のイメージは髭を生やして白いタイツを履いているということ。
だけ。それだけである。
世代も違うし曲は有名どころしか知らない。
と思っていたが、作中に耳馴染みのある曲がいくつも登場して驚いた。
あれもこれも実はクイーンの曲だったのだ。
タイトルでもある「ボヘミアン・ラプソディ」は当時は考えられない6分という長さの中、ロックとオペラを掛け合わせている。
それぞれ部分的には聴いたことがあり、実は同じ1曲だった事実に愕然とした。
何も知らない私にとってとにかく驚きと興奮の連続だったのだ。
本作はクイーン設立メンバーであるブライアン・メイとロジャー・テイラーが制作過程に最初から最後まで関わっていることがリアリティを生んでいる。
フレディがメンバーに加わったとき、ボヘミアン・ラプソディについてレコード会社と対立したとき、フレディがソロ活動を始めたとき、クイーンが再始動したとき、何より名曲が誕生するときの様子は興奮する。
その中でフレディの葛藤と苦悩、そしてセクシュアリティな部分が描かれている。
フレディには必ず誰かが側にいたことから何よりも孤独を恐れていたように感じた。
そこにつけ込み、彼の才能を利用する者もいたようだ。
栄光の中にある光と陰が丁寧に描かれており、それぞれ意味は違えど胸を熱くするシーンが随所に散りばめられている。
グループから脱退しソロで大成しているアーティストもいるが、フレディはクイーンを必要とし、クイーンも彼を必要としていたことがわかる。
それを気付かせてくれた元婚約者のメアリー・オースティン。
フレディとの恋愛関係が破綻した後も生涯の友人としてかけがえのない存在だった彼女の役はフィクションかと思いきや実在する。
そして彼女はフレディが遺したロンドンの自宅に今も住んでいるという。
このことからフレディとメアリーがどれだけ固い絆で結ばれていたのか知ることができる。
1985年に開催された20世紀最大のチャリティ音楽イベント「ライブ・エイド」のクイーンのパフォーマンスでラストを飾るが、まさに圧巻である。
座って鑑賞していることが勿体なく、今すぐにでも立って頭の上で手拍子をしたくなった。
そしてこの映像がいかにリアルに再現されていたのかYouTubeで是非とも確認してもらいたい。
そしてまた映画を繰り返し観て再燃して欲しい。
『ボヘミアン・ラプソディ』
原題・英題 :Bohemian Rhapsody
【監督】ブライアン・シンガー
【音楽プロデューサー】ブライアン・メイ、ロジャー・テイラー
【キャスト】ラミ・マレック、ルーシー・ボイントン、マイク・マイヤーズ
上映時間: 135分
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