「Sho-Comi」(小学館)にて連載され、既刊5巻のコミックスは累計発行部数100万部突破(電子ダウンロード含む)、主人公の地味で冴えないメガネ男子・頼(より)が大好きなあのコ・雫(しずく)のためにかっこよく変わっていく様と、頼、雫、そして昴(すばる)の幼なじみ3人が恋と夢を追いかけるストーリーが人気を博した白石ユキの「あのコの、トリコ。」。2018年7月より待望の続編連載も決定している大ヒットコミックが、今秋、実写映画化を果たします。
幼い頃“あのコ”と交わした「一緒に映画に出ようね!」なんて約束は、すっかり忘れたつもりだった。
でもある日、雑誌で笑っている“あのコ”の笑顔が目に入ったとたん、あの約束が蘇り……。この秋、恋と夢を追いかけるすべての人をトリコにする、シンデレラ・ラブストーリーが誕生しました。
田舎で暮らしていた地味で冴えない男子高校生の鈴木 頼(吉沢 亮)は、東京の芸能コースがある高校に転入し、幼い頃から好きだった立花 雫(新木優子)と再会する。
女優という夢に向かって真っすぐにがんばる雫にあらためて恋をした頼は、彼女が所属する芸能事務所に頼まれ、雫の付き人として現場に同行するようになる。
ランジェリーの広告撮影では、共演するはずだった、頼と雫の幼なじみでもあり人気俳優の東條 昴(杉野遥亮)が、あるアクシデントで帰ってしまい、雫は降板させられそうになる。
そんな雫を助けるために頼はなんと昴の代役を受けることに!そして頼がカメラの前に立つと別人のような輝きを放ち、雫は思いがけずときめいてしまう。そしてこの広告が話題となり、頼、そして雫と昴の未来を変えていく―。
吉沢亮、吉沢亮、吉沢亮…
ここ数年、映画での彼の出演が非常に目立つ。
2018年はドラマにも複数出演し、映画・ドラマ共に話題作で彼の活躍を見ない事がないとすら思える。
今作はそんな吉沢亮が主演のラブストーリーだ。
白石ユキ原作の人気少女漫画「あのコの、トリコ。」
少女漫画のラブストーリーとしては珍しく男子学生 鈴木頼(吉沢亮)が主人公。
想いを寄せる相手 立花雫(新木優子)の為に、恋に仕事に夢にと精一杯努力する姿がいじらしい。
芸能コースがある東京の高校で、幼い頃から彼をトリコにし続ける雫との再会を果たす頼。
幼い頃共に役者を目指し今や超人気俳優となった東條昴(杉野遥亮)も同じ高校に通っているのだが、昔も今も昴は常に一歩も二歩もリードしている最強のライバルだ。
女子のイケメンセンサーはなかなか鋭い為 吉沢亮が眼鏡をかけて地味で冴えない高校生だった所でそのイケメンさに気付かないという事は実際には無さそうなのだが、そこは芸能コースがある高校という事でもっと目立つイケメンやTV・雑誌に大忙しな人気者がそこかしこにいるという設定なのだろう。
可愛くて一生懸命で夢に向かって頑張る雫の姿は好感しかなく、新木優子に抱いている印象とも大きく違わない為違和感なく観られた。
そんな雫と昴のとある表彰式でのシーンはもしも自分がそうされたら猛烈に引いてしまうだろう。
動揺しつつもその後の仕事をやり遂げようとする雫を観ていると、同年代の俳優同士だと仕事関係で共演が多そうなので色々と大変そうだなといらぬ心配をしてしまった。
今回改めて感じたのだが、吉沢亮の顔は美しい。
彼の魅力は、その美しい顔。
だけではなく、その役そのものになりきれる高い演技力にある。
『リバーズ・エッジ』や『銀魂』『銀魂2 掟は破るためにこそある』などのように、観る者を唸らせるような憑依力の高い役を観たい。
主題歌は幅広い年齢層に人気のあるAAA Nissy(西島隆弘)の書き下ろし楽曲「トリコ」
映画にピッタリな主題歌となっており、Nissyと新木優子がダンスするMVも非常に可愛いので是非チェックして欲しい。
出演:吉沢 亮、新木優子、杉野遥亮
原作:白石ユキ「あのコの、トリコ。」(小学館「Sho-Comiフラワーコミックス」刊)
監督:宮脇 亮 脚本:浅野妙子
制作プロダクション:The icon
配給:ショウゲート
上映時間:99分
(C)2018 白石ユキ・小学館/「あのコの、トリコ。」製作委員会