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土屋太鳳×芳根京子の演技バトル!【累 -かさね- 】あらすじ 感想

 

作品紹介

土屋太鳳×芳根京子。NHK朝ドラ主演も務めた若手屈指の演技派女優二人が初共演にしてW主演を務める、この秋最大の注目作『累-かさね-』。
監督は、映画ファンからも支持の熱い『ストロベリーナイト』や『キサラギ』を手掛けた佐藤祐市。
原作は、既刊13巻で累計220万部を突破するベストセラーコミック、鬼才・松浦だるまが描く「美醜」をテーマにした衝撃作(「イブニング」連載中/講談社)。

主人公の“醜い”累と、“美しき”ニナを、土屋太鳳と芳根京子の二人が鬼気迫る演技でそれぞれ1人2役 = 2人1役を演じます!
累とニナがともに想いを寄せる新進気鋭の舞台演出家・烏合には、国民的人気を誇る関ジャニ∞の横山裕。

累の母で伝説の大女優・透世を演じるのは、自身も宝塚のトップスターとして一時代を築き、今なお圧倒的な存在感を放つ女優・檀れい。
そして、累とニナを引き合わせる物語のカギを握る謎の男・羽生田には、アート作からハリウッド映画まで国内外を問わず活躍を続ける名優・浅野忠信。
さらに、主題歌を担当するのは、独特の歌声と音楽性で若者を中心に多くのファンを魅了するAimer。本作のために書き下ろした儚くも力強い楽曲「Black Bird」が、作品世界をさらに大きく彩ります。

「美しさ」に翻弄される卑屈で愚かな人間の業。
日本版『ブラック・スワン』とも言うべき、欲望むき出しの禁断の愛憎劇が今、幕を開ける―。

ストーリー

わたしは、あなたに、なりたいの
そして二人はくちびるを累ねる―。

幼い頃より自分の醜い容姿に劣等感を抱いてきた女・累。
今は亡き伝説の女優・淵透世を母に持ち、母親ゆずりの天才的な演技力を持ちながらも、母とは似ても似つかない容姿に周囲からも孤立して生きてきた。そんな彼女に母が唯一遺した1本の口紅。
それは、キスした相手の<顔>を奪い取ることができる不思議な力を秘めていたー。
ある日、累の前に、母を知る一人の男・元舞台演出家の羽生田が現れる。累は羽生田の紹介で、圧倒的な“美”を持つ女・ニナと出会う。ニナはその美しい容姿に恵まれながらも、ある秘密を抱え、舞台女優として花開かずにいた。

母ゆずりの“天才的な演技力”を持つ累と、“恵まれた美しさ”を持つニナ。運命に導かれるように出会い、“美貌”と“才能”という、お互いの欲望が一致した二人は、口紅の力を使って顔を入れ替える決断をする。

累の“演技力”とニナの“美しさ”。どちらも兼ね備えた“完璧な女優”丹沢ニナは、一躍脚光を浴び始め、二人の欲求は満たされていく。しかし、累とニナ、二人がともに恋に落ちた新進気鋭の演出家・烏合が手掛ける大作舞台への主演が決まり、それぞれの欲望と嫉妬心が抑えられなくなっていく―。

予告動画

https://youtu.be/ilJDJNVTm5M

試写の感想

朝ドラ出身、若手女優の演技のぶつかり合い。

土屋太鳳、芳根京子の両者共まだ女子高生を演じる女優だが、累とニナ、それぞれの演技に畏怖の念すら感じる。

全く似ていないはずのふたりが、似て見えるのは奇妙だ。

ストーリーはある口紅を使ってキスをすると、ふたりの女性の見た目と人格が12時間入れ替わるという、スリリングなダークファンタジー。

美しさに優越感のニナが恐ろしい形相とハイヒールで、劣等感の累を無残に踏みつける。

清純派女優が体当たりの演技を見せ、二役を演じた土屋と芳根、迫力の演技バトル。

土屋が舞台で戯曲サロメを演じ伸びやかなダンスと演技で、目指してきた創作ダンスの才能を余すところなく発揮した。

ルックスに劣等感があり消極的な累。
美人だが性格が悪く演技の才能が無いニナ。
どちらにも同情できないネガティブさを感じる。


ふたりの欲深さとドロドロとした心模様がリアルで、結末が読めない。

怪奇と幻想と恐怖が戯曲サロメとリンクして、不気味さを増す。やはり美女は悪女だからこそ美しいのだろうか?
可愛らしい女優ふたりが演じる、恐ろしき女の嫉妬と情念の世界だ。

監督:佐藤祐市

キャスト:土屋太鳳 芳根京子

横山 裕 / 筒井真理子 生田智子 村井國夫 檀 れい

浅野忠信

原作:松浦だるま『累』(講談社「イブニング」KC刊)
脚本:黒岩勉 音楽:菅野祐悟 

上映時間:1時間51分

公式サイト
配給:東宝

©2018 映画「累」製作委員会 ©松浦だるま/講談社

投稿者プロフィール

佐藤 友美
2013年にHokkaido Movie Review・新作映画の最速レビューサイトを立ち上げ『映画レビューサッポロ from HMR』として2017年10月にwebを一新。
旅好きで映画ロケ地のツアー取材が得意。FMラジオでの映画紹介を経てからの映画ライターと本Webサイトのデザインを担当。
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