高校生が死神になるという斬新な設定と、二次元の枠を超越したアクションで世界中にて圧倒的な支持を集めるコミック「BLEACH」。「週刊少年ジャンプ」で2001年から連載を開始し、全74巻で全世界シリーズ累計発行部数は、1億2,000万部!週刊少年ジャンプを代表する金字塔漫画「BLEACH」映画化となる!
この作品は、幽霊が見えること以外は普通の高校生・黒崎一護が、死神を名乗る謎の女・朽木ルキアから力を譲り受け、死神を代行するハメになる。家族と仲間を守るため、人間の魂を喰らう悪霊・虚〈ホロウ〉と死闘を繰り広げる一護だったが、想像を絶する運命が待ち受けていた―。
主人公・黒崎一護を演じるのは数々のヒット作に主演し続ける福士蒼汰。今作では、激しいアクションや斬り合いをこなすだけでなく、鬼気迫る表情で何度でも敵に立ち向かう一護を体現し新境地を切り開いた。
幽霊が見えること以外は普通の高校生、黒崎一護(福士蒼汰)。そんな彼の平和な日常は突然、壊れた。
人の魂を喰らう巨大な悪霊・虚〈ホロウ〉が現れたのだ。自身と家族の命が狙われる中、死神と名乗る謎の女・朽木ルキア(杉咲花)が現れ、一護たち家族を守ろうと必死に悪霊・虚〈ホロウ〉と抗戦するが重傷を負ってしまう。
絶望的な状況下で、ルキアは最後の手段として、本来は人間に分け与えてはいけない死神の力の一部を一護に渡すのだった…突然、高校生兼死神代行という使命を背負うことになった一護。悪霊・虚〈ホロウ〉との闘いに身を投じるなか、更に命を狙う謎の死神たちが目の前に現れるのだったー。
2001年から2016年まで『週刊少年ジャンプ』で連載されていた久保帯人原作の大人気漫画『BLEACH』の映画実写化!
そのニュースが届いたのは随分前の事になるが、その時の驚きはかなりのものだった。
漫画好きが実写化困難なタイトルを並べると間違いなくその内の1つに挙がる『BLEACH』
日本のみならず世界的な大ヒット作の映画実写化だからだ。
実写化発表直後から多くの人が不安視した気持ちはよくわかる。
作品の要となる死神や悪霊(虚=ホロウ)、現世とソウル・ソサエティなどがどのように表現されるのか?
一護やルキアは誰が演じるのか?
黒崎一護を福士蒼汰が、朽木ルキアを杉咲花が演じるという事が発表されてからも賛否両論 様々な意見が飛び交った。
正直な所、私自身も果たしてどうなる事かと心配半分期待半分という気持ちで本作を観た。
まず簡潔に言うと、面白かった。
これが映画を観終えた時の正直な感想だ。
特に後半のアクションは圧巻!
こだわり抜かれたCGと迫力ある実写との融合により仕上がったアクションシーンのクオリティの高さは驚異的とも言える。
日々進化を重ねる最先端のCG技術、そして福士蒼汰や早乙女太一のキレのある殺陣には驚くばかりだ。
曲に合わせて映画を編集した佐藤信介監督と、映画に合わせて楽曲を繋いだという[ALEXANDROS]による贅沢なコラボレーションの末にうまれた主題歌・挿入歌も強烈に印象に残る。
74巻にも及ぶ原作の中から”死神代行篇”が選ばれた今作だが、このエピソードの選択も間違っていないように思う。
毎週の連載やアニメ放送・コミックス発売を楽しみにしていたという熱心なファンは別のエピソードを勧める人もいるとは思うが、そこまで深くBLEACHを知らないという人にも”死神代行篇”はわかりやすい。
ソウル・ソサエティやグランドフィッシャーの説明不足は映画用に短時間にまとめなければならないという点では致し方ない。
キャストは全てが全てハマり役とまでは言えないが、実写にあたりそこに関してはある程度の理解は必要。
福士蒼汰・吉沢亮・真野恵里菜の共演は、特撮ファン(「仮面ライダーフォーゼ」にて共演)の胸を熱くさせるのではないだろうか。
『BLEACH』と同様に『鋼の錬金術師』『ジョジョの奇妙な冒険』など実写化困難度の高い原作と言われてきたこれらの作品が映画実写化された事で、今後どの作品が実写化されるのかが漫画好きとしては目が離せない。
監督/脚本:佐藤信介
脚本:羽原大介
キャスト:福士蒼汰 杉咲花 吉沢亮/真野恵里菜
小柳友/田辺誠一 早乙女太一 MIYAVI/長澤まさみ 江口洋介
原作:「BLEACH」久保帯人(集英社ジャンプ コミックス刊 )
主題歌:[ALEXANDROS] 「Mosquito Bite」(UNIVERSAL J / RX-RECORDS) 配給:ワーナー・ブラザース映画
上映時間:108分
製作:映画「BLEACH」製作委員会
©久保帯人/集英社 ©2018映画「BLEACH」製作委員会