全米4館から全米1,557館まで拡大公開され、口コミで徐々に話題を呼び、5週連続トップ10入りのスマッシュ・ヒット。また、米映画レビューサイト“ロッテン・トマト”で100%大絶賛され『トイ・ストーリー2』を抜いて18年ぶりに新記録更新。
さらに、本年度ゴールデン・グローブ賞 で作品賞&主演女優賞を受賞し、本年度アカデミー賞®でも作品賞&主演女優賞&助演女優賞&監督賞&脚本賞にノミネートされるなど、各映画賞席巻の100部門受賞&191部門ノミネートされた本作が遂に日本公開!
2002年、カリフォルニア州サクラメント。
閉塞感溢れる片田舎のカトリック系高校から、大都会ニューヨークへの大学進学を夢見るクリスティン(自称“レディ・バード”)。高校生活最後の1年、友達や彼氏や家族について、そして自分の将来について、悩める17歳の少女の揺れ動く心情を瑞々しくユーモアたっぷりに描く。
2002年、17才、高校の最終学年を迎えて揺れ動くクリスティン(レディ・バード)の高校最後の1年を描いた映画。
大人のフリして背のびしてみたり、自分に自信が持てず不安になったりイライラしたり、恋に恋して舞い上がったり落ち込んだりと、ティーンエイジャーの“あるある”が満載!!悩めるクリスティンに笑わされたり、ホロっとしたり、じんわりと心に沁み入る。
映画の舞台はサクラメント。
カリフォルニアといえばロサンゼルスやサンフランシスコを思い浮かべる人が多いと思うが、サクラメントはカリフォルニア州の州都だそうだ。美しい街並みの落ち着いた雰囲気で、ぜひ一度訪れてみたいと思わせる素敵な街。
将来への不安、恋愛や大人への憧れ、自分の故郷の良さに気づかず都会に憧れる、友達と比較して自分の家を恥じてしまう、自分の良さや価値が見えず自信が持てない…、そういう複雑に揺れ動く17才の心情が、とても丁寧に優しい視線で描かれている。
私のようにだいぶ以前に通り過ぎて来た人も、ちょっと前に通り過ぎたばかりの人や、今まさにその真っ只中というティーンエイジャーにも、「うん、うん、わかる!」「そうなんだよ!」と共感できるに違いない。
そして、母娘の間の深い愛情がこの作品の大きなバックボーンとなっている。
クリスティンと母マリオンはお互いを大切に思い、深く愛しているのだが、似た者どうし、強い自我がぶつかり合いケンカとなり、素直に愛情を伝えることができず、ときには相手を傷つける言葉を言ってしまう…。
ローリー・メトカーフ、シアーシャ・ローナン、この二人の素晴らしい演技で母と娘、それぞれの葛藤や思い、相手への深い思いやりと愛情がヒシヒシと伝わってくる。
6月1日公開の本作、初夏にふさわしい爽やかな作品だ。
レディ・バード 2018年6月1日
札幌シネマフロンティアにて公開
監督・脚本:グレタ・ガーヴィグ
(『フランシス・ハ』、『20センチュリー・ウーマン』)
キャスト:シアーシャ・ローナン、ローリー・メトカーフ、トレイシー・レッツ、ルーカス・ヘッジズ、ティモシー・シャメラほか
配給:東宝東和
上映時間:94分
PG12指定
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