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大泉洋×小松菜奈「恋は雨上がりのように」あらすじ 感想

映画紹介

2014年に連載を開始するやたちまち話題となった原作『恋は雨上がりのように』。
登場人物たちの繊細な心情を描いたストーリーが共感を呼び、各マンガ賞に軒並みランクインするなど、今もっとも注目されているコミックです。
主人公の女子高生【あきら】を演じるのは話題作に次々と出演する当代随一の若手実力派女優・小松菜奈。
そしてその【あきら】に片想いされるさえないファミレス店長【近藤】を演じるのは映画、ドラマ、アニメーション声優など多方面で活躍する大泉洋。
そして清野菜名、磯村勇斗、葉山奨之、松本穂香、山本舞香、濱田マリ、戸次重幸、吉田羊ら若手からベテランまで実力派キャストが集結。
『世界から猫が消えたなら』、『帝一の國』の永井聡監督が、登場人物たちの不器用だけれども真っ直ぐな想いを丁寧に描き、観る人の胸を打つ作品を作り上げます。

ストーリー

高校2年生の【橘あきら】(17)は、アキレス腱のケガで陸上の夢を絶たれてしまう。
偶然入ったファミレスで放心しているところに、優しく声をかけてくれたのは店長の【近藤正己】(45)だった。
それをきっかけに【あきら】は、ファミレスでのバイトを始める。
バツイチ子持ちでずっと年上の【近藤】に密かな恋心を抱いて……
【あきら】の一見クールな佇まいと17歳という若さに、好意をもたれているとは思いもしない【近藤】。
しかし【近藤】への想いを抑えきれなくなった【あきら】はついに【近藤】に告白する。
【近藤】は、そんな真っ直ぐな想いを、そのまま受け止めることもできず―
真っ直ぐすぎる17歳、さえない45歳。
ふたりに訪れる、人生の雨宿りの物語。

試写の感想

何よりも走ることが好きだった高校2年生「橘あきら」の陸上の夢はケガにより断たれてしまう。

失意の中、ふと訪れたファミレスの窓から降り止まない雨を物憂げに眺めていた。そんな「あきら」の目の前に現れたファミレスの店長、「近藤正己」の優しさに触れ、そこでバイトすることを決意する。「近藤」に恋心をいだいて….

タイトルにもある「雨」のシーンが作中に何度も出てきて印象的だった。2人が最初に出会った日も雨。生きがいを失ったあきらのやりきれない心を映し出ているような雨。そして、シリアスに店長の近藤を演じる大泉洋さんを見事に吹き飛ばしたのは暴風雨。

店長の近藤があきらからの告白に戸惑うのは想像に難くない。28歳違う相手から好きと伝えられ、他にどうリアクションを取れというのだろう。戸惑いながらもあきらに優しく接する姿はとても誠実な大人の姿だった。

一方の小松菜奈さん演ずる橘あきらは、目を見つめれば「ゴミを見るような目」と誤解され、本気だと受け止ってもらうこともできない。それでも真っ直ぐに近藤を想い突き進む17歳のあきらは、輝いて眩しかった…眩しすぎた。

夢を怪我で奪われてしまった高校生はファミレス店長との出会いをきっかけに、自分が本当にやりたいことを見つめ直す。そして、過去に夢を置いてきてしまったファミレス店長も、高校生と出会ったことで自分の夢を思い出す。

2人がこの雨宿りの時間を経て互いに前に進み出す姿は雨上がりのように、すがすがしく映って見えた。

 

予告動画

 

   

5月25日(金)札幌シネマフロンティア、ユナイテッド・シネマ札幌 他にて公開

【キャスト・スタッフ】
小松菜奈 大泉洋
清野菜名 磯村勇斗 葉山奨之 松本穂香・山本舞香
濱田マリ 戸次重幸 吉田羊

原作:眉月じゅん『恋は雨上がりのように』(小学館「週刊ビッグコミックスピリッツ」連載)
監督:永井 聡
脚本:坂口理子

音楽:伊藤ゴロー
〈参加アーティスト〉
の子/mono(神聖かまってちゃん) 
柴田隆浩(忘れらんねえよ) 
澤部 渡(スカート)
主題歌:「フロントメモリー」鈴木瑛美子×亀田誠治(ワーナーミュージック・ジャパン)

上映時間: 112分

公式サイト

(C)2018映画「恋は雨上がりのように」製作委員会 ©2014 眉月じゅん/小学館

投稿者プロフィール

Atushi Kitashima
なんとなく立ち寄ったミニシアターで映画の面白さを知り、学生時代に日本映画に夢中になりました。
最近は邦画・洋画問わず、アクション、ミステリー、ホラーを好んで観ていましたが、映画レビューサッポロへの参加をきっかけに、より幅広いジャンルの映画の魅力を知りたいと思っています。
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