『火花』『君の膵臓をたべたい』など数ある話題作を抑え、2016年 第13回本屋大賞を受賞した小説『羊と鋼の森』。ピアノの調律師という世界を繊細な筆致でつづり、日本中の読者の心を震わせた本作が、待望の映画化。ピアノの音、森の景色や匂い、心を打つ言葉… 映画ならではの、五感を刺激する美しい映像を、豪華キャストとスタッフでお届けします。
ピアノの一音に森の匂いを感じ、調律師の世界に魅せられていく新米調律師の主人公、外村直樹を演じるのは、常に話題作に出演し、絶大な人気を誇る俳優・山﨑賢人。ひたむきに仕事に向かう実直な青年役で役者としての新境地を開きます。そして、外村に感銘を与え、彼の人生を導いていく憧れの調律師、板鳥宗一郎役を、日本映画界を支える名優・三浦友和が演じます。外村を優しく、時に厳しく指導する先輩調律師・柳役に、鈴木亮平。ピアニストの高校生姉妹・和音(姉)と由仁(妹)役を、実の姉妹である上白石萌音、上白石萌歌が演じます。さらに、光石研、吉行和子、堀内敬子、仲里依紗、城田優、といった豪華俳優陣が脇を固めます。
スタッフも一線で活躍する素晴らしいメンバーが揃いました。メガホンをとるのは、山﨑賢人主演の映画『orange -オレンジ-』で大ヒットを記録した橋本光二郎監督。さらに、音楽に世武裕子、脚本には金子ありさ。そしてエンディング・テーマは久石譲が作曲し、辻井伸行がピアノを演奏、世界的アーティストの初共演が実現。超豪華スタッフ陣が『羊と鋼の森』の繊細な世界を美しく丁寧に描きます。
将来の夢を持っていなかった主人公・外村(山﨑賢人)は、高校でピアノ調律師・板鳥(三浦友和)に出会う。
彼が調律したその音に、生まれ故郷と同じ森の匂いを感じた外村は、調律の世界に魅せられ、果てしなく深く遠い森のようなその世界に、足を踏み入れる。
ときに迷い悩みながらも、先輩調律師・柳(鈴木亮平)やピアノに関わる多くの人に支えられ、磨かれて、外村は調律師として、人として、逞しく成長していく。
そして、ピアニストの姉妹・和音(上白石萌音)由仁(上白石萌歌)との出会いが、【才能】に悩む外村の人生を変えることに―
静かで、それでいて確かな熱を持った感動作『羊と鋼の森』
《本屋大賞 受賞》という事で読んだ人も多いのではないだろうか。
この原作が持っているある種独特な世界を 優しく丁寧に映像化し原作同様に胸を打つ作品になっていた。
夢に向かい、時に悩みながらも進む主人公・外村直樹。
そんな彼の姿には、思わず応援したくなるようなひたむきさがある。
外村を演じるのは山﨑賢人。
数多くの映画に出演してきた彼だが、今回のようなあまり目立たない飄々とした青年役も違和感がないという事に驚く。
真剣さと情熱に圧倒され、よりこの作品を感じる事が出来た。
彼の憧れの調律師 板鳥宗一郎役を三浦友和、指導係の先輩 柳役を鈴木亮平と実力派揃いの俳優陣が顔を揃える。
板鳥はどんな相手にも敬語で話すような礼儀正しく穏やかな人なのだが、それがとても自然で彼の発する言葉の1つ1つが心に響く。
ピアニストの高校生姉妹を上白石萌音・萌歌という実の姉妹が演じ、小説で読んだイメージをそのまま映像化しているように感じる程だった。
エンディング・テーマ「The Dream of the Lambs」も美しい。
作曲・編曲 久石譲×ピアノ 辻井伸行という世界的アーティストの共演により至高の時間を楽しめた。
監督は 山﨑賢人主演『orange -オレンジ-』でメガホンを取った橋本光二郎。
これからも今作のような繊細で優しい作品をどんどん送り出して欲しい。
音に出会い、人と支え合い、森を知り、更なる夢を見付ける。
北海道の雄大な自然が、この映画に一層の深みをつくり出していた。
『羊と鋼の森』
原作:宮下奈都『羊と鋼の森』(文春文庫刊)
監督:橋本光二郎
脚本:金子ありさ
音楽:世武裕子
エンディング・テーマ:「The Dream of the Lambs」久石 譲×辻井伸行(AVEX CLASSICS INTERNATIONAL)
キャスト:山﨑賢人
鈴木亮平 上白石萌音 上白石萌歌
堀内敬子 仲里依紗 城田優 森永悠希 佐野勇斗
光石研 吉行和子 / 三浦友和
公式サイト
配給:東宝
(C)2018「羊と鋼の森」製作委員会