『あの花』『ここさけ』の岡田磨里が贈る、一大感動巨編!
『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』『心が叫びたがってるんだ。』脚本の岡田磨里。
彼女が「作りたい作品 がある」とついに初監督に挑んだ作品ーそれが『さよならの朝に約束の花をかざろう」だ。
あらゆる世代の人生を映し出す“出会い”と“別れ”を描いた珠玉の物語が、ここに誕生する。岡田監督を支えるスタッフには業界の実力派が集結した。
10代半ばで外見の成長がストップし、数百年生きることができるイオルフの民。彼らは人里離れた土地で、日々の出来事をヒビオルという布に織り込む生活を送っていた。だが、イオルフの少女マキアは平穏で仲間に恵まれた生活の中で、いいようのない孤独を感じる。ある日、イオルフの長寿の血を求めるメザーテ軍が侵攻してくる。命からがら森の中へと逃げ込んだマキアは、親を失った赤ん坊を見つける。
青春アニメ映画”ここさけ”
そして”あの花”
普段あまりアニメを観ないがこれらは鑑賞した、という人も多いであろう大ヒット作の脚本を手がけた岡田麿里。
彼女が脚本・そして初の監督を担当し制作をP.A.WORKSが手がけたファンタジー『さよならの朝に約束の花をかざろう』
否が応でも期待が高まるが、そんな期待にしっかり応えた作品になっていた。
縦糸は流れ行く月日。
横糸は人のなりわい。
“ヒビオル”と呼ばれる布に日々の出来事を織り込みながら暮らすイオルフ達。
その中の1人、マキアがこの物語の主人公だ。
明るく優しい仲間達と共に暮らしながらもどこかで孤独を感じ生きてきたマキア。
イオルフの暮らす国に災いが起こり、本当に1人になってしまったと悲しみにくれる。
そんな彼女の前に現れた親を亡くし1人で泣いていた赤ん坊。
エリアルと名付け、育てる事を決意したマキア。
1人だったマキアとエリアルが、近隣に住むミド親子の手助けを借りながら成長する姿が切なくも逞しく胸に響く。
ミド親子は人気が出そうな(というか個人的にツボ)キャラクターなので登場から注目して欲しい。
愛されて育つエリアルを入野自由、悲しい程に真っ直ぐなイオルフの少年クリムを梶裕貴、王の命でイオルフに侵攻する青年イゾルを杉田智和と声優陣も豪華。
そんな顔触れにも負けない程にキャラクターとストーリーに魅力があり、岡田監督の力量が感じられる作品になっていた。
2月24日(土)より、札幌シネマフロンティアにて公開
監督・脚本:岡田磨里
声優キャスト:石見舞菜香、入野自由、芽野愛衣、梶裕貴ほか
主題歌:rionos「ウィアートル」(ランティス)作詞:riya 作曲・編曲:rionos
上映時間:115分