ちはやふる、遂に完結――
“競技かるた”を題材にした少女コミックスにも関わらず、年代や性別を超えて共感を集め、2100万部を超える国民的大ベストセラーとなった「ちはやふる」(末次由紀/講談社「BE・LOVE」連載)。
2016年には2部作([上の句][下の句])として実写映画化され、200万人を超える観客動員数を記録。公開されるや数々の映画賞に輝き、出演したフレッシュな若手キャストたちを全国区に押し上げると同時に、大人も感動できる青春映画の金字塔として話題となりました。
そしてこの度、ファン待望のシリーズ3作目にして完結編となる『ちはやふる -結び-』に豪華キャストが再集結して、高校三年最後の全国大会を目指す、瑞沢かるた部の忘れられない夏が描かれます。
待望の新入部員獲得に向けて奮闘する千早、名人を目指す新に立ちはだかる絶対的な壁、そして突然かるた部を辞めてしまった太一。
かるたが繋いだ3人の幼なじみの運命が、今、それぞれの未来に向かって動き出す――。
果たして、全国大会の行方は?
2016年に2部作として公開された『ちはやふる』
原作は末次由紀による少女コミックス(絶賛連載中)は、”競技かるた””青春””恋愛”などが詰まっている非常に読み応えのある作品だ。
若干問題児でもある新入部員が入り新たなスタートを切った瑞沢高校かるた部。
そんな瑞沢かるた部を作った張本人で かるたを愛する 綾瀬千早(広瀬すず)と、東大を目指しながら部長を務める努力の人 真島太一(野村周平)との関係性が大きく変わるのが今作。
ギクシャクする瑞沢かるた部を、仲間の部員達がしっかりと支えていくのが頼もしい。
全国大会常連の名門校北央学園の他、千早や太一という幼馴染み2人の熱意を見てかるた部を結成した 綿谷新(新田真剣佑)など全国大会を目指す高校生ライバル達も魅力的。
競技かるたの最高峰に君臨する 周防名人(賀来賢人)・若宮詩暢(松岡茉優)の存在感もしっかりと示されていた。
百人一首がテーマだがスポ根の要素が強く、大人にも男性にも入りやすい作品なので多くの人に観て欲しい。
前作を観ていなくても、何かに熱く打ち込んだ事のある人には心に響くものがあるだろう。
そんな『ちはやふる』の実写映画に関しては、出演している女性陣の演技が特に光っているように思う。
広瀬すず・上白石萌音・松岡茉優、そして『3月のライオン』『ユリゴコロ』などでの熱演も記憶に新しい清原果耶など成長著しいキャストが多数出演。
それぞれが自身の役をしっかりと表現していた。
北海道は他の地域と百人一首のやり方が違い、札自体も紙ではなく木札である。
道産子だからかもしれないが、木札には木札の良さや趣きがあるように思う。
和歌に詠まれている愛や儚さなどが一層感じられると思うので、機会があればそれも体験して欲しい。