第57回小学館漫画賞一般向け部門受賞、2009年版「このマンガがすごい!」第1位に輝いた、「月刊flowers」(小学館)にて連載された伝説的コミック「坂道のアポロン」が実写映画化。
アニメ「ノイタミナ」枠でも話題騒然となった演奏シーンは映画でも再現。
JAZZの名曲とともに贈る、ほろ苦く、苦しい青春群像劇に実力派キャストが集結。
一生ものの友情と恋に出会い、もがきながら幸せを掴もうとする彼らの友情と恋、そして
音楽がまぶしく交錯する10年を描いた、2018年春必見の愛の物語。
医師として病院に勤める西見薫(知念侑李)。忙しい毎日を送る薫のデスクには 1 枚の写真が飾られていた。笑顔で写る三人の高校生。
10 年前の夏、二度と戻らない、“特別なあの頃”の写真……あの夏、転校先の高校で、薫は誰もが恐れる不良、川渕千太郎(中川大志)と、運命的な出会いを果たす。二人は音楽で繋がれ、荒っぽい千太郎に、不思議と薫は惹かれていく。ピアノとドラムでセッションし、千太郎の幼なじみの迎律子(小松菜奈)と三人で過ごす日々。
やがて薫は律子に恋心を抱くが、律子の想い人は千太郎だと知ってしまう。切ない三角関係ながら、二人で奏でる音楽はいつも最高だった。
しかしそんな幸せな青春は長くは続かず――
映画のロケ地は原作の舞台である長崎県佐世保市。主人公の薫にとって劇的な出会いのある街。1966年の佐世保は駐留米軍が目立ち、アメリカの文化が色濃く漂う。
10年前に父を亡くした薫は、佐世保の親戚に預けられ家の中で居場所を見つけられずにいた。横須賀から田舎に越してきた嫌悪感もあり、クラスメイトに馴染むこともできなかった薫は、ピアノを引いている時が孤独を忘れられる瞬間だった。
薫が転校先で出会った不良の千太郎と、愛らしい幼馴染の律子。彼らと出会いピアノとドラムでジャズのセッションをすることで、薫の中で次第に何かが変わっていく。
薫・千太郎・律子の切ない恋のトライアングルと更に先輩(ディーン・フジオカ)を加えての複雑な恋愛模様に、胸がギュッと締め付けられた。
ジャズセッションのシーンが本当に見事だ。知念侑李のピアノと中川大志のドラム、そしてディーン・フジオカのセクシーな歌声が際立つ。学園祭でのセッションでは、薫と千太郎の演奏シーンが、鳥肌ものの素晴らしさだった。撮影の数ヶ月も前からの、彼らの練習成果をぜひ堪能してほしい。
出会う人や環境によって、良くも悪くも変化する。この映画は青春時代にジャズと恋に目覚めていく薫と、不良と言われながらも、自分に正直に生きている千太郎、彼らを応援する律子、海辺の街・佐世保を舞台に恋・友情・ジャズが輝き交錯する青春グラフティ。恋愛の甘い気持ちや青春時代を思い出したい方、デートにオススメの映画。
坂道のアポロン
2018年3月10日(土)全国ロードショー
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出演: 知念侑李、中川大志 、小松菜奈 、真野恵里菜、中村梅雀、ディーン・フジオカ
監督:三木孝浩
脚本:髙橋泉
原作:小玉ユキ「坂道のアポロン」(小学館「月刊 flowers」FCα 刊)
上映時間:120分
配給:東宝=アスミック・エース
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