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ヒップホップのレジェンド<2PAC>真実の物語【オール・アイズ・オン・ミー】

 

 

作品紹介

1996年9月、凶弾に倒れ25歳の若さでこの世を去った2PAC。エミネム、スヌープ・ドッグ、ドクター・ドレーが惜しみないリスペクトをし続けるなど、死してもなお世界中のアーティストや音楽ファンを魅了し続けている。本作は、センセーショナルなゴシップを放ち続け、常に危険と隣り合わせにいた2PACの知られざる真実を描く。今なお謎に包まれた衝撃的な死。今なお世界を変え続けている彼の詩。果たして彼は何と闘い何をこの世に残したのか—。

ストーリー

ニューヨークのスラムで生まれ育った2PAC(トゥパック・シャクール)。ブラック・パンサー党員の母に連れられ住まいを転々とし、17歳の時カルフォルニアに移り住む。そんな彼はラッパーとなる夢を追い続け、2PACの名でソロデビュー。ある日彼はスタジオで強盗に襲われ被弾。一命を取り留めるが、この事件を仕組んだのはショーン”バフィ“コムズとノトーリアスB.I.Gだと思い込み、ヒップホップ界史上最悪の東西抗争が幕を開けてしまう。そしてついに、ラスベガスで銃撃され25歳の若さで人生の幕を閉じることとなる。 

試写会の感想

死して尚、HIP HOP界で絶大な人気を誇る〈2PAC〉
音楽界のレジェンドである彼の功績と25年の人生を知る事の出来る作品が世に放たれた。

トゥパック・アマル・シャクールがどのようにして生まれ育ち、2PACとしての音楽人生はいつスタートしたのか。
彼は何故、HIP HOP東西抗争と呼ばれる危険な抗争に巻き込まれる事になったのか。
家族や恋人や仲間との生活などもうかがい知る事が出来る伝記となっていて、ファンならずとも楽しめる内容になっている。
決して恵まれているとは言えない環境の中で育ちながらも、意志を強く持ち差別に屈しない親子の愛が描かれていた事も僅かな光だった。

このジャンルにあまり詳しくはない為、当時のHIP HOP界隈は 地位・名声・ドラック・金・女 などのダークなイメージ。
実際にこの映画を観て、まさにそのイメージ通りだった事にある意味驚く。
警官や裁判官とのいざこざも日常茶飯事で、母の心配をよそに2PACはカリスマ的な存在になるべくしてなってしまう。
悲劇の中で幕を閉じた抗争は何を残したのかを一言では言い表わし難いが、2PACの音楽は現在にもしっかりと残りメッセージを発信し続けている。
劇中でかかる彼の楽曲はHIP HOPに詳しくない人でも知っているであろう名曲が多く、彼の短い音楽人生は決して無駄では無かったと感じる。

それにしても、日本で普通に産まれて普通に育って普通に暮らしている自分と比較するとあまりにも別世界な現実がそこにはあった。
例え平和ボケと言われても、平穏な日々を幸せに思う。

予告動画

 

『オール・アイズ・オン・ミー』12月29日(金) 全国ロードショー

WEB公式

【監督】ベニー・ブーム

【出演】ディミートリアス・シップ・ジュニア(2PAC役)

ジャマール・ウーラード(ノトーリアスB.I.G.役)

ダナイ・グリラ(アフェニ・シャクール役)

カット・グレアム(ジェイダ・ピンケット=スミス役)

ドミニク・サンタナ(シュグ・ナイト役)

ハロルド・ハウス・ムーア(ドクター・ドレー役)

 

2017年/アメリカ/上映時間:139分/英語/シネスコ/原題 :ALL EYEZ ON ME/ レイティング:PG12

提供:パルコ/ユニバーサルミュージック/REGENTS/ビーズインターナショナル 
配給:パルコ/REGENTS  
協力:ユニバーサルミュージック

© 2017 Morgan Creek Productions, Inc.

投稿者プロフィール

兼平ゆきえ
兼平ゆきえ
映画・音楽・本 など 観たり聴いたり読んだりと忙しく過ごすのが好きなインドア派。恵庭発 北海道のMUSIC&ART情報サイト From E…代表。不定期で企画LIVEを開催。2018年7月から 恵庭市のコミュニティFM e-niwa にて、映画や音楽の話を中心とした番組『From E…LIFE(フロムイーライフ)』を放送開始。
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