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猫にまつわるドキュメンタリー映画『猫が教えてくれたこと』

ストーリー

生まれたばかりの子猫たちにエサをあげるために市場の食べ物を狙う虎猫の「サリ」、なでられるのが大好きなメス猫の「ベンギュ」、レストラン近くに住みネズミ退治を仕事にしている義理堅い性格の「アスラン」、喧嘩が強く、旦那を尻にしいているくせに嫉妬深い「サイコパス」、下町の市場に住み、そこで働く商売人や客たちと触れ合う看板猫の「デニス」、遊び人風で周囲の大人たちの心を虜にする「ガムシズ」、高級なデリカテッセンにいつも美味しいエサをもらっている礼儀正しい「デュマン」――古くから猫の街として知られる地中海の古都イスタンブール。

生まれも育ちも全く違う、7匹の個性豊かな猫を軸に、イスタンブールの人々と猫の幸せな関係をとらえたドキュメンタリー。

試写の感想

トルコ・イスタンブール。
古き良き街並みが美しい古都イスタンブールでは、人間の生活の中に野良猫達が違和感なく溶け込んでいた。

はるか昔、オスマン帝国の頃に貨物船に乗ってやってきたとされる猫たち。
お洒落なカフェ・レストラン、昔ながらの古い漁港、才能溢れる画家のアトリエなど…
様々な場所で人間と猫が共存する様子が伝わってくる。
時に家族、時に彼女、時に友人。
猫たちそれぞれが人々の生活に深く関わっていて微笑ましい。
主に個性溢れる7匹の猫たちがメインでその他にも沢山の猫たちが登場するのだが、地上10センチの高さから撮影したという映像により街中を闊歩する猫の目線で楽しめる映像となっていた。
個人的に気に入った猫はガムシズとデュマン。
この映画を観た人もお気に入りの猫が見つかるだろう。
日本を始め、他の国でも野良猫の存在は賛否両論あるだろう。
イスタンブールでも、近代化により猫たちの住む場所は狭まってきている。
数年先、数十年先、共に幸せな未来となる事を願う。

ここまで書いておいてなんだが、自分は完全に犬派だ。
そんな犬派にとっても、子猫の愛らしさは感じるし 賢い猫たちに感心もする。
野良猫を溺愛する漁師の主人を、優しくそして少し呆れ顔で見守る忠犬にグッとくる。
映画に出てくる料理がどれもこれも美味しそうでそこも魅力的。
トータルして、癒し要素満載のドキュメンタリーという事だ。

 

予告動画

2017年12月23日(土)よりディノスシネマズ札幌劇場にて公開


監督:ジェイダ・トルン 製作:ジェイダ・トルン、チャーリー・ウッパーマン

主演猫:サリ、ベンギュ、アスラン・パーチャシ、サイコパス、デニス、ガムシズ、デュマン
2016年サイドウォーク映画祭・ベストファミリーフィルム

公式サイト
配給:アンプラグド

2016年/79分/原題:Kedi/アメリカ/5.1ch/ビスタ/カラー
©2016 Nine Cats LLC

投稿者プロフィール

兼平ゆきえ
兼平ゆきえ
映画・音楽・本 など 観たり聴いたり読んだりと忙しく過ごすのが好きなインドア派。恵庭発 北海道のMUSIC&ART情報サイト From E…代表。不定期で企画LIVEを開催。2018年7月から 恵庭市のコミュニティFM e-niwa にて、映画や音楽の話を中心とした番組『From E…LIFE(フロムイーライフ)』を放送開始。
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