YouTubeの動画をきっかけに、瞬く間に日本中に拡散 本当に起きた、最高の奇跡!
結婚式の直前に病に倒れ意識不明となった花嫁を、8年間待ち続けた新郎―。「YouTube」に投稿された動画をきっかけに、「奇跡の結婚式」「号泣する実話」として一気に話題が広がり、TVや新聞、ネットなど数々のメディアで取り上げられ、海外にも拡散、2015年7月には「8年越しの花嫁 キミの目が覚めたなら」として書籍化もされた、あるカップルに起きた奇跡の実話を映画化。
目を覚まさない恋人を献身的に支え続け、苦悩しながらもひたむきに彼女を思い続ける尚志(ひさし)役に佐藤健、病と闘う麻衣役には土屋太鳳。『64-ロクヨン-前編/後編』(16年)など深い人間ドラマを描くことに定評のある瀬々敬久監督がメガホンをとり、これ以上ない豪華キャスト、スタッフが集結し、信じる力と深い愛に満ち溢れた感動のドラマを紡ぎます。
意識の戻らない恋人を、あなたは何年待てますかー
結婚を約束したカップル、尚志(佐藤健)と麻衣(土屋太鳳)。結婚式を間近に控え幸せ絶頂だったある日、原因不明の病が突然麻衣を襲い、意識不明となってしまう。
いつ目が覚めるかわからない状態に、麻衣の両親(薬師丸ひろ子、杉本哲太)からは「もう麻衣のことは忘れてほしい」と言われるが、尚志は諦めず麻衣の側で回復を祈り続ける。長い年月の末、ようやく麻衣は目を覚ますが、さらなる試練が二人を待ち受けていた。
そして二人が結婚を約束してから8年、ついに最高の奇跡が訪れる―。
2006年3月。尚志(佐藤健)と麻衣(土屋太鳳)は、焼肉店の飲み会の席で出会う。
体調が悪い中、先輩に誘われて断ることもできずに、つまらなさそうに居心地悪そうにしている尚志に、麻衣の印象は最悪だった。しかし彼の体調を知り、尚志と打ち解ける麻衣。それがふたりの最初の出会いだった。
ホームセンターの駐車場で待ち合わせをして、車でドライブが最初のデート。尚志と麻衣のデートの様子は、ほんわかと優しくてロマンティックで胸がキュンとなる。
恋人同士となり、付き合って1年で尚志は麻衣にプロポーズをし、結婚式の日取りは3月17日、ふたりが出会った日に結婚すると式場を決めた。
しかし麻衣は頭痛から次第に記憶障害が起こり、精神錯乱状態に陥いり、意識不明となってしまう…
抗NMDA受容体脳炎と、日本でも300万人に1人の確率で発症する珍しい病気である。突然の悲劇に、楽しくて素敵なラブストーリーから場面は一転する。
麻衣が意識不明となり挿管呼吸器をつけられ、入院している様子が痛々しかった。
私の母が亡くなる前に、集中治療室で治療を受けた様子と同じだった。麻衣の顔は原型を留めず激しく浮腫んでいた。
病気で苦しむシーンがあまりにもリアルで、家族と尚志の不安と苦悩が心に突き刺さる。
愛する人が意識不明になってしまったら…家族ですら介護は大変だろう。希望を持って、婚約者の回復を待つことは難しく、麻衣の両親は尚志に婚約破棄の道を促したが、それでも諦めずに麻衣の回復を待つ尚志。
そして麻衣が意識を取り戻しても、さらなる苦難がふたりを待っていた。
奇跡の実話である、中原尚志・麻衣さん原作の『8年越しの花嫁 キミの目が覚めたなら』の映画化となった本作、婚約者の回復を8年間も待ち入院中は毎朝、片道2時間の距離にある病院へとスクーターで、麻衣を見舞う献身的な真実の愛。そして尚志が携帯で撮影する、麻衣へのビデオメッセージに、何度も目頭が熱くなる。
愛する人が病に倒れても、献身的に奇跡と回復を信じ、心から愛し続ける。誰にでもできることだろうか?
自分が寂しいからと擬似的に恋愛をしたり、褒めてもらえる、認めてもらえることが嬉しいだけの、自己満足的な恋愛とはかなり異なる。
相手からの見返りは期待せず、ただひたすら彼女の回復と奇跡を信じて待つ、尚志の崇高な愛に心が震えた。
尚志役の佐藤健の演技が優し過ぎて何度も泣いてしまう。
今まで定番のキラキラ恋愛女子学生とかけ離れた役に挑戦し、意識不明となる麻衣役、土屋太鳳の優れた演技に驚いた。
本当に愛する人とどう向き合うか?この実話で人生観が変わってしまう、そんな素敵なラブストーリーです。
キャスト:佐藤健 土屋太鳳
薬師丸ひろ子 杉本哲太 北村一輝 浜野謙太 中村ゆり 堀部圭亮 古舘寛治
監督:瀬々敬久
脚本:岡田惠和
音楽:村松崇継
原作:中原尚志・麻衣「8年越しの花嫁 キミの目が覚めたなら」(主婦の友社刊)
制作プロダクション:松竹撮影所 東京スタジオ
配給:松竹
上映時間:119分
公式サイト
ⓒ2017映画「8年越しの花嫁」製作委員会