2006年に公開され、全世界で大ヒットを記録、第79回アカデミー賞®2部門受賞し
ノ-ベル平和賞を授与されたアル・ゴア元米副大統領の伝説的ドキュメンタリー『不都合な真実』。
人類の意識は向上し、地球は生まれ変わっているはずだった-。
しかしあれから10年、地球はかつてないほどの危機に瀕している。
この10年間に何が起こったのか?
2007年、「不都合な真実」は世界で予想外の大ヒットを記録しアカデミー賞を受賞。
2017年、地球温暖化による異常気象は10年前よりもかなり深刻な事態に陥っている。
今作は、アル・ゴアの活動により世界中で若いリーダーがうまれ、未来へと繋がる展望を感じられるのが前向きで良い。
150年に渡り大量の二酸化炭素を放出させながら進化してきた先進国と、これから今まさにという段階で化石燃料の使用を止められる事に納得がいかないという発展途上国との溝が理想的な形で解決に導かれた場面には感動すら覚えた。
何より、ドキュメンタリースタイルでの密着取材という撮影方法によりこれらのシーンを緊張感を持って観られるのが良い。
・省エネ型やリサイクル製品を積極的に利用する
・こまめに蛇口をしめる
・エアコンの設定温度を変える
・停車中はエンジンを切りエコドライブする
・過剰包装、レジ袋を断る
この他にも私たちに出来る事は沢山ある。
1人1人が奮起し、地球温暖化を防ぐために出来る事をやっていくという意志。
小さな事のように思っても、それは大きな希望に繋がる。
”エコ”をブームで終わらせてはならない。
”エコ”を商売にして不安だけを煽るものに脅かされてもいけない。
無駄なエネルギーを使わず、エネルギーを大切にするという当たり前の習慣を持つ事が地球に優しいというのだからこんなにもわかりやすい事はない。
アル・ゴアは語る。
”次の世代が生きる世界で洪水、嵐、海面上昇、干ばつが頻発し、居住が困難なために、何百万人の難民が発生し世界中の国々が不安定な生活を強いられたとしたら彼らが過去を振り返って、「何を考えていたの?」と聞くのは当然のことだろう。
宇宙の中でも極めて美しく、私達に様々な恩恵を与えてくれている地球。
この映画を薦め、1人でも多くの人に関心を持って貰う事。
それも大切な使命に思えた。
■監督:ボニー・コーエン、ジョン・シェンク
『南の島の大統領沈みゆくモルディブ』
■配給:東和ピクチャーズ
■上映時間:98分
■オフィシャルサイト
■ 原題 An Inconvenient Sequel: Truth to Power
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