『のぼうの城』で描かれた豊臣軍の忍城攻め、『真田丸』での徳川軍と真田家の攻防に並ぶ、戦国三大逆転劇。なぜ、最強にして大軍の織田は小国・伊賀を攻略できなかったのか? 歴史に秘められたその謎と時代に翻弄される無門とお国の夫婦愛が、戦国史上唯一、侍と忍びが直接対決したと言われる「天正伊賀の乱」(1578-79年)を背景に、ダイナミックに描き出される。
原作は時代小説家の若き雄・和田竜による80万部突破のベストセラー。巨大なスケール、ド派手なアクション、さらに智謀策略の限りを尽くす頭脳戦。しかし、全ての鍵を握るのは忍びの愛だった。
誰も見たことがない戦国エンターテインメント超大作が今夏、誕生する。
時は戦国。魔王・織田信長は諸国を次々と攻め落とし、天下統一に向けひた走っていた。次に狙うは伊賀。取るに足らない小国だが、そこに棲むのは人を人とも思わぬ人でなしの忍者衆だった。そんな忍者のひとり、神出鬼没の無門は、彼の前ではどんな堅牢な門も意味をなさない、と称されるほどの伊賀一の凄腕ながら、普段は無類の怠け者で、女房のお国の尻に敷かれる日々を送っていた。
最強織田軍 対 伊賀忍び軍
圧倒的な戦力で伊賀に攻め込む織田の軍勢。伊賀は武力・兵力では到底かなうはずもない。しかし、無門率いる忍びの軍団は誰も想像できない秘策を用意して織田軍に抗戦するのだった!
史実がベースで1579年大正伊賀の乱をベースにした小説の映画化。
物語は冒頭より激しい伊賀内での戦いシーンから始まる。伊賀忍者については、ほとんど知識が無かったが、この映画で戦国時代の忍者の暮らしを垣間見た。
人の心を失くし、金と見返りでしか動かない伊賀忍者。たとえ仲間が死んだとしても、哀しみすら感じない伊賀忍者を人で無しと呼ぶ。
主人公・無門(大野 智)が、獣同然の振る舞いだったが、妻お国(石原さとみ)の愛によって、人間の心を知り成長変化していく姿に心を打たれた。
兄弟の愛、家族の愛を背負いながら、理不尽な戦国の世で戦い生きていく辛さが、それぞれのキャラクターの心模様で絶妙に描かれている。
伊賀忍者の下忍という、 忍者部隊のアクションシーンが、予想外にダイナミックでハリウッド映画に負けないクオリティの高さだ。
対する織田軍では伊勢谷友介の演じる日置大膳のカッコよさが際立っていた。美しく高貴な雰囲気の武士は強くそして頭脳も明晰である。
伊賀国の中で翻弄される下山平兵衛に鈴木亮平、伊賀の中では人に優しく最も良識があるが、それが故に苦しむことになる。
圧倒的な兵力を持つ織田軍との戦いで、無門が人で無しの人生から、どう抜け出すことができるのか?
無門が一度だけ、カメラ目線で微笑みながら走り抜けるシーンがあり、大野君ファンじゃなくてもキュン♪することでしょう。
嵐の大野智のファンだけではなく、戦国エンターテイメントとして多くの方に楽しんでもらえる。躍動感あふれる忍者VS織田軍の戦いぶりは必見です!
https://youtu.be/yqtuZPbjizc
・大野 智 ・石原さとみ
・鈴木亮平 ・知念侑李 ・マキタスポーツ ・平祐奈
・満島真之介 ・でんでん ・きたろう/・立川談春 ・國村隼
・伊勢谷友介
原作:和田 竜(『忍びの国』新潮文庫)
監督:中村義洋
脚本:和田 竜
上映時間:125分
配給:東宝
「忍びの国」テーマソング:嵐「つなぐ」
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