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吉沢亮主演 「トモダチゲーム 劇場版」 札幌プレミア上映会&舞台挨拶イベント

イントロダクション

クリアのコツはただ一つ、友達を疑わないこと。友情を賭けた超危険なゲームが幕を開ける!

2014年から「別冊少年マガジン」にて原作:山口ミコト、作画:佐藤友生のタッグにより連載がスタートした漫画「トモダチゲーム」。仲の良い高校生グループが高額の借金返済ゲームに巻き込まれ、疑心暗鬼の心理戦と頭脳プレーを駆使して挑戦していくスリルにあふれた世界は、SNS世代の若者たちの心を鷲摑みにした。お金の前で人間の赤裸々な本性が露になる「カイジ」のギャンブル性に、やはりお金をめぐってプレイヤー同士の信頼が試される「LIAR GAME」や、生き残るために騙し合う「人狼ゲーム」のエッセンスをブレンドした本作がTVドラマ&映画2作品で待望の実写化。他人事ではすまされない壮絶なドラマが三次元で蘇る!

フェイスブックやLINEで簡単に友達を追加したり削除したりできる昨今、SNSやネット上で手に入る安易なつながりの危うさと、ホンネとタテマエの使い分けやマウンティングなど現実社会での複雑な人間関係にさらされながら生きる若者たちのストレスはピークに達している。そんな世界で「友達」という夢は「お金」という現実を超えられるのか?ゲームの形を借りて普段は言えない秘密や裏の顔が暴かれていくドラマは、きれいごとでは語れないからこそリアルな友情の姿であると同時に、誰もが内に抱えている心の叫びでもある。

ストーリー

200万円の修学旅行費が盗まれて「トモダチゲーム」に参加することになった片切友一、沢良宜志法、三笠天智、四部誠、心木ゆとり。5人の中の誰かが2,000万円借金を負い、それを返済するために友達を巻き込んでゲームにエントリーしたのだ。クリアすれば借金はゼロになるが、失敗すれば一人400万円ずつ負担しなければならない。友達のためにリスクを負って救いの手を差し伸べることができるか?5人の友情が試される究極の頭脳戦がスタートした。
1stステージ「コックリさんゲーム」をクリアした友一たちは2ndステージ「陰口スゴロク」にコマを進める。友達の秘密をバラせばバラすほど有利になるルールだが、全員が陰口ペーパーを白紙で提出しようと心を一つにする友一たち。しかし借金の額は膨らみ、ついに誰かの手によって第一の陰口が書かれてします。「沢良宜志法は、昔、三笠天智とつき合っていた」それはこの先に待ち受けるドロ沼の友達地獄のほんのきっかけにすぎなかった―。

 

舞台挨拶

永江二朗監督と主演の吉沢亮さんを迎えた、札幌先行プレミア上映会&舞台挨拶イベントの取材をしました。吉沢亮さんについては仮面ライダーを演じた俳優さんとしか知識が無かったけれど(ファンの皆様申し訳ないです)、上映会開始前に、吉沢亮さんのファンにお話を伺うことができました。吉沢亮さんは若い世代にとても人気で、今日の上映会には道外からも観に来る方がいるそう。皆さん笑顔がキラキラしていたので、上映会を心待ちにしていたのでしょう。

永江二朗監督は、旭川の大学で1年学んだ経験を持ち、北海道には縁があるとのこと。吉沢亮さんは3度目の北海道。カニが大好きと微笑む笑顔が素敵でした。北海道のイメージは『デッカイドー!』だそうです(笑)

「トモダチゲーム 劇場版」については、裏切り者は誰か?友情の崩壊により、それぞれのフラストレーションが爆発し、ドラマよりも過激な心理戦が展開されるストーリーと、吉沢亮さん。

永江二朗監督は、吉沢さんの役作りについての指導は、ほとんどせず吉沢さん自身の役作りが出来ていたので現場での会話が少なく、あ・うんの呼吸で撮影がスムーズにいったそうです。また共演者5人の仲間との距離感も良く、現場でのオンとオフのスイッチがはっきりとして、居心地が良かったと永江監督。

ドラマシリーズから、本作とこの秋公開の続編を昨年の12月に撮影し、本作では学校の屋上のシーンで、風が強く寒くて体力勝負だったそうです。皆で命を削りながら作り上げたこの作品、細かいところまでしっかりと観てほしいと、吉沢亮さん。監督と主演の吉沢さんの熱い思いが伝わる舞台挨拶でした。

 

映画の感想

ドラマシリーズを観ないまま、劇場版を鑑賞したが、前解説があるので特に問題は無かった。ストーリーのほとんどが学校の屋上が舞台、高校生でも金銭が絡んだゲームが展開される。劇中は出演者のアップが多い。精神的に緊迫している様子や、それぞれのストレス加減が手に取るように伝わる。そして屋上の寒さは、彼らの唇や鼻の色の変化で理解できた。本当に寒い中の過酷なロケだったのでしょう。

映画は誰が裏切り者なのか?がテーマで原作を忠実に映像化している。トモダチのはずが、複雑な恋愛模様も絡み、敵か味方か判らないままゲームは進行される。大きな謎が波のように寄せては引いていく。そんな中、常に冷静沈着に分析し、リカバリー能力の高い主人公の片切友一。彼の表情と細かく映し出される伏線が、ストーリーの鍵となっている。

この映画を観てハリウッド映画の『ハンガー・ゲーム』や『メイズランナー』を思い出した。高校生達の受難を描いた本作は、同世代だけではなく原作のファンにも是非観ていただきたい。そして9月の続編も楽しみである。

 

映画「トモダチゲーム 劇場版」予告編

スタッフ/キャスト

原作:山口ミコト・佐藤友生「トモダチゲーム」(講談社)
監督:永江二朗

出演:吉沢亮、内田理央、山田裕貴、大倉士門、根本凪 / 久保田悠来

主題歌:「Mr.Fake」天月—あまつき—(キングレコード)

配給:キャンター  上映時間:97分

◇HP : http://tomodachi-game.com

©山口ミコト・佐藤友生/講談社©2017「トモダチゲーム」製作委員会

投稿者プロフィール

佐藤 友美
2013年にHokkaido Movie Review・新作映画の最速レビューサイトを立ち上げ『映画レビューサッポロ from HMR』として2017年10月にwebを一新。
旅好きで映画ロケ地のツアー取材が得意。FMラジオでの映画紹介を経てからの映画ライターと本Webサイトのデザインを担当。
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