ヒュー・ジャックマンが全身全霊で演じる“最後”のウルヴァリンアメコミ映画の常識を大胆かつ過激に突き破る、“超” アメコミ映画が誕生! 極限のエモーションとアクションがスパークする、無敵の力を失った傷だらけのヒーローの壮絶な闘い。
『X-MEN』シリーズにおいて最高の人気を誇るウルヴァリン(別名:ローガン)が、ついに命を懸けた〈最後の闘い〉に 身を投じる時がやってきた。それは絶滅の危機にあるミュータントの唯一の希望となる少女を、強大な敵から守ること。しか し治癒能力を失った男は、もはや不死身の超人ではない。そう、これは初めて生身の人間としての“ローガン”を描いた〈魂〉 の物語。
アメコミ映画の概念を超えるこの映画は、本物のエモーションとアクションを過激に大胆に描いている。ヒュー・ジ ャックマンが挑むウルヴァリン最後の姿、そして〈人間ローガン〉がたどる壮絶な運命の終着点には、誰も触れたことのない
崇高なる感動が待っている。
すでにミュータントの大半が死滅した2029年。長年の激闘で心身ともに疲弊しきったローガン(ヒュージャックマン)は、もはや不死身の存在ではなかった。
超人的な治癒能力が衰え、生きる目的さえ失った彼は、ウーバーに登録したリムジン運転手として日銭を稼ぎ、メキシコ国境近くの荒野に佇む廃工場でひっそリ暮らしている。その廃工場には、衰弱しきってテレパシー能力をコントロールできなくなったチャールズ・エグゼビア(パトリック・スチュワート)と、太陽光のもとでは生きられないミュータントのキャリバン(スティーブン・マーチャント)もいた。
そんなある日、ローガンはヒスパニック系の看護師ガブリエラ(エリザベス・ロドリゲス)から、思いがけない頼み事を持ちかけられる。ローラ(ダフネ・キーン)という謎めいた少女を、カナダに国境を接するノースダコタまで送り届けてほしいというのだ。
しかし、それは新たな災いの始まりだった。図らずもローラを保護することになったローガンは、子どもたち利用して、おぞましい実験を行っているトランシジェン研究所が放った冷酷非情な男、ピアース(ボイド・ホルブルック)が率いる武装集団の襲撃を受ける。ピアースの目的は、ガブリエラによって研究施設から連れ出されたローラを奪い返すことだった。
からくもピアース一味の包囲網を突破し、廃工場から逃亡したローガン、ローラー、チャールズは、ノースダコタを目指して車での旅を繰り広げていく。あどけない外観からは想像もつかない戦闘能力を持ち、ローガンに似た特徴を備えたローラは、はたして彼との間にどのようなつながりがあるのか。組織の執拗な追跡が迫る中、ローラを守るため、命がけの戦いに身を投じていくのだった。。。
えっ、”最後”のウルヴァリン?ウルヴァリンは不死身のはずじゃなかったの⁉︎ 最後ということは、もしかすると…⁇
そんなことを思いながら見始めた『ローガン』、壮絶なヒューマンストーリーにぐいぐい引き込まれた。
不死身の治癒能力が衰えて往年の勇姿とは程遠い、年老いて傷だらけのローガン。そして、彼が世話をしているチャーリーも衰弱しきっていた。
そんな彼らの前に、権力に利用され、その挙句命を狙われているミュータントのローラが現れ、そのローラを守るための3人の逃避行が始まる。
前半は息つく暇もない、武装集団VSローガン、ローラの激しい戦闘シーンやカーチェイスの連続。
期待を裏切らない迫力満点のアクションシーンがいっぱいだ。しかも、ローガンはもはや不死身ではなく、傷を負い弱っていく。そのことが、さらに私たちをローガンへ感情移入させ、ハラハラドキドキ感を高めるのだ。
治癒能力は衰えているが、ローガンの筋肉は健在!!全く年齢を感じさせない。渋さを増したヒュー・ジャックマンが、人間らしいローガンを見事に演じきった。
さらに注目すべきは、ローラを演じたダフネ・キーン!彼女の演技が輝いている。ほとんど本人が行ったという格闘シーンは見ものだ。何より、彼女の目力がすごい。まだ11歳というから驚きだ。ローガンとローラが2人で最強の敵に向かっていく、最後の戦闘シーンが感動的だった。胸が熱くなり、涙していた。
ジェームズ・マンゴールド
2017年3月3日(金曜日)
2017年6月1日(木曜日)
LOGAN
2017年
アメリカ
138分
20世紀フォックス映画
© 2017Twentieth Century Fox Film Corporation