本年度アカデミー賞主演女優賞ノミネ ート!!ゆうばり国際ファンタスティック映画祭 2017特別招待作品
ケネディ暗殺から4日間、彼女は最愛 の夫を伝説に変えた―。 妻として、母として、そしてファーストレディ として、使命を全うしたジャクリーン・ケネデ ィの物語。『ブラック・スワン』でアカデミー賞 主演女優賞に輝いたナタリー・ポートマン が、静かな威厳と繊細さをもって演じる。
1963年11月22日、ジョン・F・ケネディ大統領が暗殺された。ジャッキーの愛称で親しまれたジャクリーン・ケ ネディの人生はこの日を境に一変した。愛する夫の死を悲しむ時間も無く、葬儀を執り仕切り、幼い2人の子 供たちの対応に苦しみ、夫の命を奪った犯人に怒り…。様々な感情がジャッキーを襲う中、何よりも彼女の心 を占めたのは、夫が「過去の人」して語られることへの憤りだった。夫の名が後世まで語り継がれるかどうかは葬 儀までの4日間のジャッキーにかかっている―彼女自身がそのことを一番理解していた。夫が築き上げたものを 単なる過去にはさせない―ジャッキーの決意が、最愛の夫を伝説にする。
ジョン・F・ケネディが暗殺されたあの日の映像をテレビで何度か観たが、私がまだ生まれるずっと前の事件で絵空事のようだった。 ジョン・F・ケネディと言えば、マリリン・モンローなど多くの女性たちと不倫をし、家族を蔑ろにしたから暗殺され天罰が当たったのだろうくらいに思っていた。
そしてジャクリーン・ケネディは、ファーストレディとしての人生を終えてから、父親くらい年齢差のあるギリシャの海運王オナシスと打算的に結婚。子供たちを守るために再婚をした、したたかな女性というイメージ。
この物語のポイントは、ジャクリーンことジャッキーのファーストレディとしての最後のミッションである。夫が暗殺されまだ間もない中で、ジョンソン副大統領が次の大統領へと宣誓をし、数日中にはホワイトハウスを出て行かなければならなくなった。残された子供たちを抱えての不安や焦りと怒り、そして夫を埋葬する前に最後の花道とも言える葬列パレードの仕切りをするジャッキー。
ケネディが暗殺された細かい状況やホワイトハウスとの別れ…計り知れないプレッシャーを感じたジャッキーを演じる、ナタリーポートマンの表情、ジャッキーに似せた口調と仕草。大統領暗殺時のピンクのシャネルスーツ、そして彼女の洒落たファッション。ナタリー・ポートマンが全身で表現した演技がとても素晴らしかった。
3 ⽉ 31 ⽇(⾦)、TOHO シネマズ シャンテほかにて全国公開
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【原題︓JACKIE/2016 年/アメリカ・チリ・フランス/99 分/ヨーロピアンビスタ(1.66︓1)/5.1ch/英語】
公式webサイト: jackie-movie.jp/
© 2016 Jackie Productions Limited