あなたが日常で交わす何気ない会話や人のウワサ話、人間関係における秘められた羨望、嫉妬、見栄、駆け引き。無意識に積み重ねられる愚行の数々には、観る者自身の生き方が問われ、極限まで人間性が試される。決して先を読むことのできない展開に、仕掛けられた3度の衝撃。誰が真の被害者で誰が加害者なのか?SNSに翻弄され、本音が見えない現代社会に一石を投じる未だかつてない戦慄の群像ミステリーが誕生した!
一家惨殺事件から未解決のまま一年、週刊誌記者が改めて事件の真相を探ろうと関係者の証言を追い始める。 しかし、そこから浮かび上がったのは≪理想的な家族≫の外見からは想像もできない噂の数々だった―。彼らはなぜ、殺されたのか?
閑静な住宅街で起こった一家惨殺事件。 被害者・田向浩樹(小出恵介)は大手デベロッパ ーに勤めるエリートサリーマン。 妻の友季恵(松本若菜) は物腰が柔らかく、近所からも 慕われる上品な美人。ふたりは娘とよく買い物に出かけるなど、誰もが羨む仲睦まじい≪ 理想の家族≫として知られていたが、田向は 1 階で友季恵と娘は 2 階寝室で刺殺された姿で発見され、世間を騒然とさせた。未解決のまま一年が過ぎ、風化していく事件。 週刊誌 記者の田中(妻夫木聡) は改めて真相を探ろうと関係者の証言を追い始める。しかし、 そ こから浮かび上がってきたのは田向夫妻の外見からは想像もできない噂の数々だった-。
その一方で、田中も問題を抱えている。妹の光子 (満島ひかり) が育児放棄の疑いで逮捕されていたのだ――。
読んだ後に嫌な気持ちになるミステリー【イヤミス】。最近イヤミス小説が原作の映画が増えたと思う。『愚行録』というタイトルの通り、表面的には素敵な夫婦と彼らを取り巻く人間関係の愚かで卑劣な過去を浮き彫りにする物語。
ストーリーはドロドロした人間関係と噂話が中心。惨殺された夫婦の軌跡を追い、関係者に事情を聞き取りする週刊誌 記者の田中(妻夫木聡)が、夫婦の人間関係を深く知る。彼らに渦巻く悪意のある噂や事実が次第に明らかとなるが、その中に善意ある人々は登場しない。
夫婦を惨殺したのは一体誰なのか?犯人探しと愚行のリンクがヒントとなり、次第に謎のパズルのピースがはまっていく。ラストで犯人が解った時、衝撃の事実を知ることになる。
私達の日常に潜む噂や悪意の気持ち、気を取られると足元をすくわれそうになる。貴方の周りで涼しい顔をした愚行者に注意しなさい!と警笛を鳴らしているようだ。重たい気持ちを観客に投げつける…これは究極のイヤミス映画である。
公式サイト : gukoroku.jp
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