主演:岡田准一 × 監督:山崎貴
国民的大ヒット映画『永遠の0』チームが再集結!
400万部突破の大ベストセラー、完全映画化!!
明治・大正・昭和の激動の時代を舞台に、名もなき一青年から身を興し、やがて戦後の日本に大きな勇気と希望を与える大事業を成し遂げていく主人公・国岡鐡造(くにおかてつぞう)の姿を描いた「海賊とよばれた男」(百田尚樹著/講談社文庫)。この実話を元にした壮大な大河エンターテインメントは、2013年に第10回本屋大賞を受賞、現在までに上下巻累計発行部数400万部を超える大ベストセラーとなっています。
そして、本作の映画化にあたり、2014年年間邦画興行収入ランキング第1位に輝いた国民的大ヒット映画『永遠の0』のチームが再集結!メガホンを取るのは、『永遠の0』をはじめ、『ALWAYS 三丁目の夕日』シリーズ、『STAND BY MEドラえもん』など、これまでに多くの感動作を生み出してきた稀代のヒットメーカー・山崎貴。主演の国岡鐡造役には、第38回日本アカデミー賞にて、男優では史上初となる最優秀主演男優賞(『永遠の0』)、最優秀助演男優賞(『蜩ノ記』)のW受賞の快挙を成し遂げた岡田准一。さらに、これまでの山崎監督作品を彩ってきた吉岡秀隆、染谷将太、堤真一といった実力派俳優陣に加え、本作で初参加となる綾瀬はるか、鈴木亮平、小林薫など、日本映画界を代表する豪華キャストの競演が実現。
あの時代、誰よりも“日本人の誇り”を追求し、“海賊”とよばれ恐れられた国岡鐡造と、彼を支える仲間たち、そして最愛の妻との絆が織りなす重厚な人間ドラマが、この冬、今を生きるすべての日本人に感動と勇気を与えます。
主要燃料が石炭だった当時から、石油の将来性を予感していた若き日の国岡鐡造(岡田准一)は、北九州・門司で石油業に乗り出すが、その前には国内の販売業者、欧米の石油会社(石油メジャー)など、常に様々な壁が立ち塞がり、行く手を阻んだ。
しかし、鐡造はどんなに絶望的な状況でも決して諦めず、それまでの常識を覆す奇想天外な発想と、型破りの行動力、何よりも自らの店員(=部下)を大切にするその愛情で、新たな道を切り拓いていった。
その鐡造の姿は、敗戦後の日本において、さらなる逆風にさらされても変わることはなかった。
そしてついに、敗戦の悲嘆にくれる日本人に大きな衝撃を与える “事件”が発生する。
石油メジャーから敵視され、圧倒的な包囲網により全ての石油輸入ルートを封鎖された国岡鐡造が、唯一保有する巨大タンカー「日承丸」を、秘密裏にイランに派遣するという“狂気”の行動に打って出たのだった。
イランの石油を直接輸入することは、イランを牛耳るイギリスを完全に敵に回すこと。しかし、イギリスの圧力により貧困にあえぐイランの現状と自らを重ね合わせた鐡造は、店員の反対を押し切り、石油メジャーとの最大の戦いに臨む。
果たして、日承丸は英国艦隊の目をかいくぐり、無事に日本に帰還することができるのか?
そして、国岡鐡造は、なぜ“海賊”とよばれたのか?その答えが、明らかになる―。
【海賊とよばれた男】の原作モデルは、出光興産の創業者・出光佐三氏。実話を元にしたこの感動的な大作を、10月と11月に二度の試写で鑑賞した。
物語は岡田准一演じる国岡鐡造が60歳の頃より始まる。戦中、戦後、そして鐡造が国岡商店を立ち上げた若き時とシーンが切り替わり、映像は多くのVFXとCGの技術で、昭和の街並みや戦中・戦後を再現。その映像美には【オールウェイズ三丁目の夕日】を思い出す。
老年期の鐡造を特殊メイクで演じた岡田准一の声の出し方や貫禄は、國村 隼や小林 薫というベテラン俳優に引けを取らず、自身を貫く強い精神力の鐡造を熱演し、若い鐡造と晩年の鐡造どちらも人間的魅力に優れ、店員達から尊敬され互いに支え合ってきた様子が伺え、出光興産が日本石油の代理店から石油販売をスタートしたこと、海賊と恐れられながらも、常に先見力を持ち、逆境を跳ね返してきたという事実を知った。
戦後の「日章丸事件」で、日本の石油輸入と日本の未来を信じて切り開いてきたのは出光興産であることを知り、映画を観て誇らしい気持ちになる。
現在の出光興産は、石油メジャーの昭和シェルとの合併を計画。しかし合併に異議を唱え反対する名誉会長・出光昭介氏。何故出光家が昭和シェルとの合併を拒むのか、【海賊とよばれた男】を観るとその理由を推測できる。
魅力的な国岡商店の社歌と、若かりし鐡造の『船出せー!』という北九州弁の掛け声が強く心に残る名画は、この冬一番お勧めしたい超大作である。
岡田准一
吉岡秀隆 染谷将太 鈴木亮平 野間口徹 ピエール瀧
須田邦裕 飯田基祐 小林 隆 矢島健一/黒木 華 浅野和之 光石 研
綾瀬はるか 堤 真一 近藤正臣(特別出演)/國村 隼 小林 薫
監督・脚本・VFX:山崎 貴
原作:百田尚樹「海賊とよばれた男(上下)」(講談社文庫)
音楽:佐藤直紀
公式サイト 海賊とよばれた男
(C)2016「海賊とよばれた男」製作委員会
(C)百田尚樹/講談社