興行収入45億円突破の大ヒット作『信長協奏曲』のほか、『ルパン三世』『クローズZERO』など主演作が軒並みヒットする人気と実力を兼ね備えた俳優・小栗旬と、『るろうに剣心』シリーズで累計興行収入125億円超えを叩き出したヒットメーカー・大友啓史監督。史上最強のタッグが仕掛ける、衝撃のノンストップ・スリラーエンターテイメント!
原作は、「ヤングマガジン」に発表された巴亮介によるサスペンスホラー漫画。連載開始と同時に、その緻密な画、独特な人間心理描写、一度掴んだら離さないスリリングなストーリーが問題作として注目され、実写映画化権の問い合わせが殺到。連載終了後も「ヤバすぎる!」とSNS上で拡散され、熱狂的なファンを増やし続けている中毒性とゲーム性を兼ね備えた超・問題作だ。
追い詰められた刑事が、絶望の密室(ミュージアム)で見たものとは・・
雨の日だけに発生する猟奇殺人事件。死体を見せることにこだわる犯人・カエル男は、自分をアーティストと呼び、犯行現場には必ず謎のメモを残す。連続する事件の関連性に気付いた刑事・沢村(小栗旬)と部下の西野(野村周平)が、捜査を進めると、驚愕の次のターゲットが浮かび上がる。カエル男の罠にはまり、逆に追い詰められていく沢村。謎の“私刑”執行アーティスト・カエル男は一体誰なのか?その本当の目的とは? そして、沢村が絶望の密室(ミュージアム)で見たものとは…!? あなたは最悪のラストを期待する。
ストーリーは巧妙な手口で雨の日に殺人を繰り返すカエル男と、犯人を追い詰める刑事。そしてカエル男のターゲットとなる刑事の家族。スリラー・サスペンスの部類だが、私にはホラー映画のようで怖かった。こんな事件を模倣する殺人者がいたら恐ろしい…とホラー映画を観た後のような妙な妄想をした。最近のニュースではカエル男の犯行のような、数奇な殺人事件が増えているのは確かだ。現代社会の歪なのか、心の病んでいる人が増えている。
主人公の苦悩する刑事・沢村役には小栗旬。そして対する残虐なカエル男に扮するのは、妻夫木聡。映画のエンドロールでカエル男の配役を知り衝撃を受けた。配給元のワーナー映画では当初カエル男のキャスト名を伏せていたようだ。私がマスコミ試写会で観た二日後にはメディアでカエル男の正体を明かした。妻夫木聡は猟奇殺人鬼を体現するため2~3か月もの期間トレーニングで身体を鍛え上げた。
試写の数日後、WOWOWで『ミュージアム ‐序章‐』(監督・脚本 白石晃士)を鑑賞したが、TV版と映画のカエル男の殺人美学に違いを感じ、WOWOW版のアナザー・ストーリーを鑑賞してガッカリした。映画『ミュージアム』は頭にこびりついて離れないほど残酷で秀逸。もちろん私も最悪のラストを期待してしまった。
■主題歌 ONE OK ROCK “Taking Off” (A-Sketch)
©巴亮介/講談社 ©2016映画「ミュージアム」製作委員会
公式WEBサイト: http://www.museum-movie.jp/