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『ヒマラヤ 地上8,000メートルの絆』試写会の感想 ファン・ジョンミン チョンウ主演 2015年韓国で大ヒット!

ヒマラヤ 地上8,000メートルの絆 原題:Himalaya

エベレスト標高8,840メートル、頂上まで100メートル。人間が近づくことが許されない神の領域。そこに、俺たちの仲間が眠っている-

アジア初ヒマラヤ8,000メートル峰14座の登頂に成功した登山家オム・ホンギル率いる“ヒューマン遠征隊”はエベレストで死んだ仲間の亡骸を探すため、誰ひとり試みなかった過酷な遠征を行った。それは、名誉も栄光もない挑戦。山の上では一つになり、山の下では家族であった仲間たちが命をかけたのは、登頂よりも大切な“絆”だった。彼らの死線を越えた友情が与えてくれる本物の感動。熱き77日間の真実がいま語られるー
2005年に山岳史上最も壮絶な挑戦を行った“ヒューマン遠征隊”の軌跡を描いた本作は、韓国で同時期公開された『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』を抑え初週1位の動員を記録、最終800万人の大ヒットとなった。氷壁に眠る仲間と彼を待つ家族のため、いま最も危険で困難な登攀に挑む。“必ず迎えに行く”友との最後の約束を果たすために。

 

ストーリー

登山家オム・ホンギル(ファン・ジョンミン)は引退後、ヒマラヤ4座を共に登頂した最愛の後輩ムテク(チョンウ)が悪天候のため、下山中に遭難死したことを知る。そこは人間が存在できない“デスゾーン”エベレスト地上8,750メートルの地。誰もが遺体回収を諦める中、ホンギルは数々の偉業を成し遂げたかつての仲間たちを集め“ヒューマン遠征隊”を結成。山頂付近の氷壁に眠るムテクと彼を待つ家族のため、最も危険で困難な登攀に挑む。“必ず迎えに行く”友との最後の約束を果たすために-

予告編

感想レビュー

2015年11月にハリウッド映画「エベレスト 3D」を鑑賞。2016年春に邦画「エヴェレスト 神々の山嶺」が公開となり、韓国公開から数ヶ月遅れで『ヒマラヤ 地上8,000メートルの絆』がやっと日本で公開となる。3作品のうち、ハリウッド映画「エベレスト」と、韓国映画『ヒマラヤ 地上8,000メートルの絆』はどちらも実話。

韓国人登山家の、エベレスト登山にかける気持ちや意気込みは、欧米人登山家とかなり異なることを知る。エベレスト登山を多くの登山家が「山頂を征服する」と言う。しかし主人公の登山家オム・ホンギルは「山に留まらせてもらう」と言う。山への敬意を払う気持ちはどの登山家よりも強い。

映画の冒頭で、雪崩が起きて主人公のオムが雪中に埋まるシーンでは動悸が起こる程の迫力。物語はオムや後輩登山家逹の過去の登山シーンや訓練などの回想シーンを織り交ぜながら、後輩ムテクの遺体を命懸けで回収を試みるヒューマン遠征隊が、自らの危険があっても目的を達成しようとする力強いストーリー。

韓国で最もよく売れるアパレルウェアは、アウトドアのブランドいう事実からも、韓国の人々がどれだけ登山を愛しているかが理解できる。本作にはいわゆる韓国ドラマやK-POPの、アイドルやイケメン俳優たちは出演していない。演技派と言われる実力派の俳優たちが演じており、涙無くしては観ることができない感動の超大作です。

キャスト

  • ファン・ジョンミン 『国際市場で逢いましょう』(14)、『ベテラン』(15)
  • チョンウ 『レッド・ファミリー』(13)、『セジボン』(15)
  • チョ・ソンハ 『ミリオネア・オン・ザ・ラン』(12)、『同級生』(13)
  • ラ・ミラン 『国際市場で逢いましょう』(14)
  • チョン・ユミ 『トガニ 幼き瞳の告発』(11)、『カンチョリ オカンがくれた明日』(13)

スタッフ

監督:イ・ソクフン 『ダンシング・クィーン』(2012)、『パイレーツ』(2014)

作品データ

上映時間 124分 製作年 2015年 映倫区分 G 製作国 韓国 配給 CJ Entertainment Japan

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投稿者プロフィール

佐藤 友美
2013年にHokkaido Movie Review・新作映画の最速レビューサイトを立ち上げ『映画レビューサッポロ from HMR』として2017年10月にwebを一新。
旅好きで映画ロケ地のツアー取材が得意。FMラジオでの映画紹介を経てからの映画ライターと本Webサイトのデザインを担当。
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