愛を知らなかった少年が知った、歌う喜び。今、夢の舞台の幕が上がる!
複雑な家庭環境に育ち、トラブルばかり起こしていた少年ステット。学校でもケンカばかりだった彼は、実はたぐいまれな美声の持ち主だった。
そんな彼に名門少年合唱団への入学の話が入る。そこで少年たちの育成を任されているのは、厳しい指導で知られているカーヴェル。彼は若いころに才能を否定され、指導者の道に入った過去があり、才能がありながらも、無駄にしているステットに対して厳しく接する。
楽譜も読めず同級生たちからのいじめに遭いながら、次第に“歌う”事に魅了されていくステット。そんな時、由緒正しいコンサートでソロを歌うチャンスが与えられる――。
12歳のステットは、学校でトラブルばかり起こし、すさんだ日々を過ごす問題児で、生活に追われ酒に溺れるシングルマザーの母親とふたり暮らし。
ステットの学校長は彼の歌の才能を見いだし、国立少年合唱団の寄宿学校へのオーディションへと推薦する。
しかし将来を悲観し、自暴自棄になるステットは、オーディションを受けようとしない。そんな中、母親が事故で死に、ステットはひとりぼっちになってしまう。
父親と初対面するが、父親にはすでに別の家族がおり、同居を拒否された上、父の計らいにより、国立少年合唱団付属学校へ転入することになる。
ステットにとって、厳しい学校での戒律とクラスメイトからのいじめ、更には本物の音楽に触れられる環境に戸惑うばかり。
学校で問題行動の多いステットの、逃げてばかりの態度に、ベテラン教師のカーヴェル(ダスティン・ホフマン)はイラつきを隠せない。
だが、若手教師ウーリーが、世界に通用するステットの声を認め、そのサポートにより、ステットの心には次第に変化が見えてくる。
ステット役の、ギャレット・ウエアリングは、ハリウッドで天才子役との呼び名も高く、「リバー・フェニックスの再来?」と話題性の高い俳優で、端正な顔立ちの美少年で、本作が長編映画の初出演である。
孤独な少年ステットのために闘う、若手教師ウーリーには、ドラマ『glee/グリー』で車椅子とメガネがトレードマークのアーティ・エイブラムス役のケヴィン・マクヘイルが演じ、少年合唱団を指導する教師のイメージとぴったりマッチ!! そして脇を固める俳優陣に、デブラ・ウィンガーとキャシー・ベイツの実力派が華を添える。
ステットが少年合唱団で成長する脚本のクオリティーの高さ、少年の美しい天使の歌声と、ダスティン・ホフマンの優れたパフォーマンスに魅せられながら、感動する鳥肌ものの合唱曲。
数々の挿入曲の中には、日本のわらべ歌で『ほたるこい』があり、記者が大好きな『アディエマス』を歌うシーンでは、その歌声に神々しさを感じた。
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『ボーイ・ソプラノ ただひとつの歌声』は、9月19日(土)より、シアターキノにて公開! (全国では9/11から順次公開)
監督:フランソワ・ジラール 脚本:ベン・リプリー
出演:ダスティン・ホフマン、ギャレット・ウエアリング、キャシー・ベイツ、デブラ・ウィンガー、ジョシュ・ルーカス、エディ・イザード、ケヴィン・マクヘイル 他
Boychoir
A troubled eleven-year-old boy at a prestigious East Coast music school clashes with the school’s demanding choir master (Dustin Hoffman), in this inspiring drama co-starring Kathy Bates, Josh Lucas, Debra Winger and Glee’s Kevin McHale. From acclaimed Canadian director François Girard (Thirty Two Short Films About Glenn Gould, The Red Violin) comes a drama that the entire family can enjoy. Boychoir is the story of a talented youngster struggling against the odds to find his voice.
上映時間 103分 製作年 2014年 製作国 アメリカ 映倫区分 G 配給 松竹、アスミックエース 公式サイト