ヒョンビン『コンフィデンシャル：国際共助捜査』作品レビュー

作品紹介

韓国で5週連続NO.１の大ヒット！！「愛の不時着」のヒョンビン主演最新作！
アクション、ラブ、サスペンス──オールラウンドで大活躍のヒョンビンが再び日本中を虜にする！
2020年、「見た？」が多くの女性たちの挨拶となった「愛の不時着」。Netflixで最高の視聴者数をカウントし、「日本で最も話題になった作品TOP10」の第1位に輝いた。その人気はアジアから欧米にまで広がり、主人公の北朝鮮エリート軍人リ・ジョンヒョクを演じたヒョンビンは、全世界の恋人として今も新たなファンを獲得している。そのヒョンビンの「愛の不時着」後、初となる主演映画が完成！本国では、5週連続第1位を記録する大ヒットを記録。

舞台は韓国。北朝鮮・韓国・アメリカの捜査官が、互いの国の真意を探り合いながらも協力し、国際犯罪組織のリーダーと消えた10億ドルを追う。ヒョンビンが扮するのは、寡黙な北のエリート特殊捜査員リム・チョルリョン。「愛の不時着」に通じる正義感溢れるキャラクターそのままに、今作ではスーツに身を包み華麗かつ本格アクションで魅了する。
さらにピュアな恋の駆け引きもあり、三枚目的な可愛らしさも。南の破天荒なベテラン刑事カン・ジンテには、韓国映画界の名バイプレイヤー、ユ・ヘジンが扮し、ヒョンビンとの対照的なキャラクターと軽妙なやりとりで楽しませてくれる。ジンテの義妹・ミニョンは少女時代のイム・ユナ。FBI捜査官・ジャックには「私の名前はキム・サムスン」以来のヒョンビンとの共演となるダニエル・ヘニー。壮大かつリアルなカーチェイスに銃撃＆生身のバトルシーンとハリウッド大作を超えるアクションも満載！３国の思惑絡み合う捜査タッグの行方は――

ストーリー

韓国に降り立った、北朝鮮のエリート特殊捜査員リム・チョルリョン。彼の任務は、北から逃亡した国際犯罪組織のリーダーと消えた10億ドルを追うこと。北から「国際共助捜査」の要請があり、捜査の失敗により左遷されていた南の破天荒なベテラン刑事カン・ジンテは、現場復帰をかけ相棒に志願する。実は2人は2度目のタッグで、チョルリョンに恋するジンテの義妹ミニョンは、彼との再会を心待ちにしていた。

互いの真の目的や機密情報を隠しながらも、リーダーの隠れ家に踏み込んだ時、FBI捜査官のジャックが現れる。激しい争いの果てにチームを組み直した3者・3国の前に、驚愕の黒幕が立ちはだかる──。

作品レビュー

『コンフィデンシャル：国際共助捜査』は、『コンフィデンシャル　共助』（2017）の続編で、主人公の北朝鮮エリート特殊捜査官リム・チョルリョンを演じたヒョンビンのアクションシーンは非常に高い満足感があるが、前作よりもコミカルな要素が増えている。

北朝鮮という国を韓国側の視点で美化させた雰囲気や、ヒョンビンの北朝鮮訛りは「愛の不時着」のファンには嬉しい映画だ。

アクションとコメディの要素が絶妙に組み合わされ、ヒョンビンが真剣な演技をする一方で、バディ役のユ・ヘジン、ダニエル・ヘニーや少女時代のイム・ユナのコミカルな演技が効果的に絡んでくる。

ダニエル・ヘニーとヒョンビンの共演は、2005年の韓国ドラマ『私の名前はキム・サムスン』以来で、イケメン・長身・人気韓国俳優の豪華共演作品である。

ストーリーは分かりやすく、国際犯罪の要素も取り入れられており、3つの国が悪役を捕まえようとする。高層ビルでの闘いや、ニューヨークからソウルまでの銃撃戦など、アクションシーンは見事で、ハリウッドのアクション映画に飽きた方には新鮮に感じるはずだ。

前作に比べると少女時代のイム・ユナの出演が増え、コメディ映画の要素が強調されている分、南北間の格差などの国際問題に関わるシリアスな要素を減らし、エンターテイメント性が増している。

派手なアクションシーンとサスペンスは、韓国映画や韓国ドラマに詳しくない方も、頭を使わずに楽しめる映画となっている。前作『コンフィデンシャル／共助』を事前に学習してから本作の鑑賞をお勧めする。

『コンフィデンシャル：国際共助捜査』

監督：イ・ソクフン『ヒマラヤ　～地上8、000メートルの絆～』
出演：ヒョンビン「愛の不時着」、ユ・ヘジン『タクシー運転手～約束は海を越えて』イム・ユナ（少女時代）『ハッピーニューイヤー』、ダニエル・ヘニー「クリミナル・マインド　FBI行動分析課」、チン・ソンギュ『エクストリーム・ジョブ』
原題：공조2: 인터내셔날｜英題：CONFIDENTIAL ASSIGNMENT 2: INTERNATIONAL｜129分｜韓国｜カラー｜シネスコ｜5.1ch デジタル｜2022年
配給：ギャガ　
公式サイト
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投稿者プロフィール

佐藤友美: 2013年にHokkaido Movie Review・新作映画の最速レビューサイトを立ち上げ『映画レビューサッポロ from HMR』として2017年10月にwebを一新。
旅好きで映画ロケ地のツアー取材が得意。FMラジオでの映画紹介を経てからの映画ライターと本Webサイトのデザインを担当。