綾瀬はるか×坂口健太郎 初共演
モノクロ映画のヒロインと、現実世界に生きる青年。出逢うはずのない二人が出逢ったら―。それはロマンティックで切ない恋のはじまり。
映画監督を夢見る青年・健司はスクリーンの中の美雪に恋をして、何度もくり返しその映画を観ていた。そんなある日、美雪が健司の目の前に現れる。
モノクロの世界しか知らない美雪にカラフルな現実世界を案内する健司。2人は次第に惹かれ合っていく。
けれど、美雪には秘密があった。それは彼女が人のぬくもりに触れたら消えてしまうこと。
好きだから触れたい、でも、好きだから、触れられない。この切ない真実に2人はどう向き合い、どんな答えを出すのか……。
9年の時を経て完成したオリジナル・ラブストーリー。
武内監督と稲葉プロデューサーの熱意が存分に込められたロマンティックな映画に仕上がっている。
ただの感動ストーリーとも違う深さがあり、自分の想像とは違う物語終盤の進行が面白い作品だった。
綾瀬はるか演じる 美雪が美しく キュートで 力強く 繊細で、そんな彼女のコロコロ変わる沢山の表情と25着にも及ぶ色とりどりの豪華な衣装がこの映画の印象深い部分である。
観ている側がいつの間にか姫のファッションに釘付けになるのだから、もともと姫の事が大好きな青年 牧野健司(坂口健太郎)は尚更だろう。
美雪のワガママを受け止め慎ましく暮らそうとする健司の優しさは、坂口健太郎だからこそ演じる事が出来る自然な振る舞いのように思えた。
生地の良さそうな衣装代や雨にも強そうな化粧品代は最初こそ撮影所から借りたとしても何十年もの間どう捻出していたのかなど疑問ではあるが、おそらく健司が節約して彼女の生活費に充てていたのだろう。
劇中で何度か登場する 北村一輝演じる”京映の看板スター”俊藤龍之介。
個人的には1番気に入っているキャラクターである。
彼の発する言葉はどれも前向きで寛大で、実はとても良い事を言っている。
ひたすらにポジティブでいちいち正しくてグッとくるのだが、後から思い出そうとするとハッキリとは思い出せないあたりの軽さも丁度いい。
全体を通してコミカルとシリアスのバランスが良く観やすい映画だった。
監督:武内英樹
脚本:宇山佳佑
音楽:住友紀人
キャスト:綾瀬はるか 坂口健太郎
本田翼 北村一輝 中尾明慶 石橋杏奈 西岡德馬 柄本明 加藤剛主題歌:シェネル「奇跡」(ユニバーサル ミュージック)
公式サイト
公式Twitter:@romance_gekijo #ロマンス劇場
上映時間:109分
配給:ワーナー・ブラザース映画
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