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キアヌ・リーブス「ビルとテッドの時空旅行 音楽で世界を救え!」 作品レビュー

作品紹介

2020年、全人類に<笑顔と感動>を。最高にハッピーなコンビが帰ってきた!『スピード』『マトリックス』『ジョン・ウィック』という大ヒット作でスターの座に上りつめたキアヌ・リーブスの原点というべき伝説のコメディ『ビルとテッド』が29年ぶりに帰ってきた。かつてのシリーズファンから本作で初めて作品に触れる層まで、世代を超えた笑いと感動をお届け。全米では今年大ヒットを記録したばかりの最新作、その日本公開が緊急決定!

ストーリー

2020年―時空のゆがみによって、人類は滅亡の危機に瀕していた。タイムリミットは77分25秒。ビルとテッドは、歴史上最強のバンドを組んで世界を救う<音楽>を奏でることができるのか?!
「ビルとテッドの音楽が将来、世界を救う」そう予言されていた伝説のロックバンド“ワイルド・スタリオンズ”。曲作りに励み、待ち続けること30年。人気も年月と共に落ち込み、今や応援してくれるのは家族だけ。

そんな2人のもとに未来の使者が伝えにきたことは、残された時間が77分25秒しかないという衝撃の事実。一秒でも早く曲を完成させないと、世界は消滅してしまうというのだ。
ビルとテッド、そして彼らの娘たちは「世界を救う音楽」を作るため、モーツァルトやルイ・アームストロング、ジミ・ヘンドリックスなど、伝説のミュージシャンたちを集めて歴史上最強のバンドを結成しようと、過去へ未来へ時空を駆け巡る!どうなる地球、どうなるビルとテッド!果たして、この世界を<音楽>で救うことはできるのだろうか?!

作品レビュー

ハリウッドで活躍しているアクションスターは数多いが、その中でもキアヌ・リーブスの存在は別格だ。ある時には、爆弾が仕掛けられたバスに乗り込んだり、またある時には、裏社会に通ずる殺し屋に扮したりと、数々の代表作の中で、冴えわたるアクションを披露してきた。

いまでこそアクションスターとしての地位を確立しているキアヌだが、そんな彼の原点となった作品は、電話ボックス型のタイムマシンで時空を超えた冒険を繰り広げる、おバカで痛快なコメディ映画だった。

ロックスターを夢見るカリフォルニアの高校生ビルとテッドのコンビで贈る『ビルとテッドの大冒険』(89)が空前のヒットを記録し、キアヌ・リーブスの出世作なったのだ。その後、『ビルとテッドの地獄旅行』(91)のタイトルで続編も作られた。本作のヒットも手伝い、キアヌ・リーブスの名はコメディ俳優として世界に広まったのだが、『スピード』や『マトリックス』などアクション映画への出演で、いまではアクションスターとしての印象が強い。

そして2020年、キアヌの原点である『ビルとテッド』シリーズが29年ぶりに帰ってくる。かつて伝説のロックバンド、“ワイルド・スタリオンズ”で曲作りに励んでいたビルとテッドだったが、年月とともにバンドの人気も下火となり、いまや家族だけが唯一のファン。高校生だったビルとテッドもいまでは娘を持つ父親に。そんなある時、時空の歪みによって、人類は滅亡の危機を迎えようとしていた。人類を救う唯一の手立ては、“世界を救う音楽”を奏でること。ビルとテッドに残された時間は77分25秒。ふたりはタイムマシンに乗り込み、過去や未来を行き来しながら世界を救う冒険に飛び出す。

本作では、ビルとテッドの痛快な掛け合いはそのままに、新たな世代への橋渡しを描いている。いまやビルとテッドは中年のオジサン。前作での初々しさは消え、音楽に対する愛情も薄れてしまったようだ。それなのに、人類滅亡を回避すべく、“世界を救う音楽”を77分25秒以内に作り出さなければいけないのだ。エキセントリックな娘たちも協力し、時空を超えた音楽づくりが幕を開ける。モーツァルトやジミ・ヘンドリックスなど、多岐の時代からレジェンドたちの助けを借り、次世代への継承に向けた希望あるラストを飾る。

タイムスリップによって生じた細やかな矛盾はあえてそのまま、「設定を作り込む余裕があるなら笑いを追究しよう」という姿勢が垣間見えている。コロナ禍のいまだからこそ観るべき、万能の治療薬がいまここに誕生した。

予告動画

ビルとテッドの時空旅行 音楽で世界を救え!

監督:ディーン・パリソット
脚本: クリス・マシスン、エド・ソロモン
キャスト:
キアヌ・リーブス(テッド)
アレックス・ウィンター(ビル)
クリスティン・スカール(ケリー)
サマラ・ウィービング (ティア)
ブリジット・ランディ=ペイン(ビリー)
ウィリアム・サドラー(死神)
アンソニー・キャリガン(ロボット)
エリン・ハイズ (エリザベス)
ジャイマ・メイズ(ジョアンナ)
キッド・カディ(本人)
ホランド・テイラー(偉大なるリーダー)

配給:ファントム・フィルム
原題:Bill & Ted Face the Music
(2020 年/アメリカ/カラー/5.1ch/91分/G)

© 2020 Bill & Ted FTM, LLC. All rights reserved.

投稿者プロフィール

Hayato Otsuki
Hayato Otsuki
1993年5月生まれ、北海道札幌市出身。ライター、編集者。2016年にライター業をスタートし、現在はコラム、映画評などを様々なメディアに寄稿。作り手のメッセージを俯瞰的に読み取ることで、その作品本来の意図を鋭く分析、解説する。執筆媒体は「THE RIVER」「IGN Japan」「映画board」など。得意分野はアクション、ファンタジー。
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