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ミュージカルの金字塔がついに映画化!『キャッツ』作品レビュー

作品紹介

世界中で愛され続けるミュージカルの金字塔「キャッツ」が遂に実写映画化! 『レ・ミゼラブル』のトム・フーパー監督、さらに映画界の巨匠スティーヴン・スピルバーグや数々のミュー ジカルを成功に導いてきたアンドリュー・ロイド=ウェバーらをはじめとした世界最高峰の制作陣が集結。 個性豊かな猫を演じるのは、映画、音楽、ダンスなど、多彩なジャンルから選び抜かれた珠玉のキャス ト。人生が変わる、極上のエンターテイメントがここに誕生!

ストーリー

“満月が輝く夜。若く臆病な白猫ヴィクトリアが迷い込んだのは、ロンドンの片隅のゴミ捨て場。 そこで出会ったのは個性豊かな“ジェリクルキャッツ”たち。ぐうたらな猫、ワイルドな猫、お金持ちでグルメな猫、勇敢な兄貴肌の猫、不思議な力を持つ長老猫………様々な出会いの中でヴィクトリアも自分らしい生き方を見つけていく。そして今宵は新しい人生を生きることを 許される、たった一匹の猫が選ばれる特別な夜。一生に一度、一夜だけの特別な舞踏会の幕が開くー。

作品レビュー

恥ずかしながらキャッツは初見の私。

とにかく全ての猫たちの動きやダンス、歌声に感動しっぱなしだった。

彼らは人間のナリをした猫そのものだったと思う。

ミュージカルと聞いて真っ先に思い描く代名詞と言っても過言ではないキャッツ。

監督はトム・フーパー。「レ・ミゼラブル」以来2度目のミュージカル作品となる。

過去にもいくつかミュージカル映画は観てきたが、本作は9割が歌とダンスである。

そのためダンスも観たいし歌の歌詞も目で追いたい私としてはとても忙しかった。英語がわかれば ・・・とつい嘆いてしまう。もし私と同じ境遇の方がいれば是非とも歌詞よりダンスを優先することをお勧めしたい。そして全ての素晴らしい歌声に耳を研ぎ澄まして欲しい。

舞台はイギリスロンドン。路地裏で捨てられた子猫ヴィクトリアは個性豊かな猫たち「ジェリクルキャッツ」たちに出会う。マジック猫、鉄道猫、グルメ猫と様々だ。

そして不思議な力を持つ長老猫が選ぶ「選ばれし天上世界に行く者」を狙いあの手この手と躍起になる猫。このイドリス・エルバ演じるマキャヴィティが悪役にも関わらずとても魅力的なのだ。渋くてニヒルなマキャヴィティは必見である。

そしてマキャヴィティと行動を共にする妖艶な雌猫役にテイラー・スウィフトが演じている。どの猫も身体の線をあまり出さないようにしているのだが、テイラー・スウィフトのみ必要以上にボンキュッボンとやたら色気のある猫を演じている。彼女は本作のために新曲「Beatiful Ghosts」の制作にも携わっている。

長老猫には「007」でお馴染みのジュディ・デンチ。どの猫からも尊敬され慈愛に満ちた長老役にとてもマッチしていた。

そして何より私をメロメロにさせたのは主人公ヴィクトリア役のフランチェスカ・ヘイワードである。美しすぎる容姿と素晴らしい歌声にしなやかな動きでとにかく可愛い。臆病な子猫らしいウルウルした眼差しに何度もハートを撃ち抜かれた。ぜひ彼女の今後の作品を観てみたい。

またキャスト以外に注目してもらいたいのはセットである。

初めは分かりにくく、人間と同じスケール感に設定しているのかと思っていた。だがストーリーが進みシーンが移り変わっていくと、ドアが見上げるような高さだったり床の上に置かれた小道具たちがやけに大きいことに気づく。猫の大きさや視点に合わせた苦労をうかがい知ることができるだろう。

舞台と比較すると立体的躍動感は半減するかもしれないが、映画ならではの趣向は間違いなく存在する。それを是非とも体感してもらいたい。

『キャッツ』

出演:ジェームズ・コーデン/ジュディ・デンチ/ジェイソン・デルーロ/イドリス・エルバ/ジェニファー・ハドソン /テイラー・スウィフト/イアン・マッケラン/レベル・ウィルソン
監督:トム・フーパー(『英国王のスピーチ』『レ・ミゼラブル』『リリーのすべて』)
脚本:リー・ホール(『戦火の馬』『リトル・ダンサー』)/トム・フーパー
原作:T・S・エリオット/アンドリュー・ロイド=ウェバー
配給:東宝東和
上映時間:109分
原題: CATS
公式サイト

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投稿者プロフィール

坂本早苗
札幌市内で働くOL。
ストレス発散はテニスで体を動かすことと大好きなパンを求め全国のパン屋さんの情報収集。着る服は骨格診断を意識しています。
映画は年齢と共にミニシアター系が好みに。
沢山の映画と出会い、観て聴いて考えてお気に入りを探していきたいです。
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